最終更新日 2023.10.3

クロテッドクリームの特徴を解説!手軽な代用レシピもご紹介

クロテッドクリームの特徴を解説!手軽な代用レシピもご紹介

スコーンと相性抜群な「クロテッドクリーム」。日本ではあまりなじみのない食材ですが、イギリスの伝統的なアフタヌーンティーには欠かせない食材です。今回はクロテッドクリームの特徴や使い方、生クリームを使った代用レシピなどをご紹介します。ぜひ濃厚な味わいを楽しんでくださいね!

  • 目次
  • クロテッドクリームとは?
  • バターや生クリームとの違いは?
  • クロテッドクリームの食べ方は?
  • 料理での活用法をご紹介!
  • バターの代わりに
  • クラッカーにのせて
  • 料理の隠し味に
  • 和スイーツに

クロテッドクリームとは?

クロテッドクリームとは、バターと生クリームの中間のようなクリームのこと。「クロテッド(Clotted) 」とは「凝固した」という意味で、脂肪分の高い牛乳を煮詰めて一晩寝かせ、表面で凝固した乳脂肪分を集めて作られます。発祥はイギリスで、南西部にあるデボン州、コーンウォール州で古くから使われています。特にデボン州では2000年以上も前から作られている、とても歴史あるクリームです。

バターや生クリームとの違いは?

よくバターや生クリームと混同されますが、これら3つの大きな違いは脂肪分の多さです。バターの乳脂肪分は約80%、生クリームは約40%であるのに対し、クロテッドクリームはその中間である60%前後。バターよりあっさりとしていながらも生クリームより濃厚な味わいで、もったりとしたクリーム状をしています。見た目ほどミルクの風味は強くないので、乳製品が苦手な方でも親しみやすい味わいといえるでしょう。

クロテッドクリームの食べ方は?

クロテッドクリームは、ジャムと一緒にスコーンに塗っていただくのが一般的な食べ方です。クロテッドクリームとスコーン、紅茶のセットを「クリームティー」と呼び、それに加えてケーキやサンドイッチなども一緒に楽しむものが「アフタヌーンティー」です。スコーンは素朴な味わいの焼き菓子ですが、クロテッドクリームをたっぷりと塗ることでそのおいしさが引き立ち、リッチで濃厚な味わいをお楽しみいただけます。もちろん、香り高い紅茶とも相性抜群ですよ。

また、イギリスではクロテッドクリームの塗り方にも強いこだわりがあります。デボン州ではスコーンにクロテッドクリームを塗ってからジャムをのせる一方、コーンウォール州ではジャムを塗ってからクロテッドクリームをのせるのが一般的なんだとか。どちらも「自分たちのスタイルの方がおいしい!」と言って譲らないそうですが、ジャムの上にクロテッドクリームをのせる方が、クリーミーな風味をより強く感じることができますよ。

アフターヌーンティーのレシピを知りたい方はこちらをチェック!

料理での活用法をご紹介!

クロテッドクリームは冷凍保存できないので、一度開封したらできる限り早く使い切ることが大切です。スコーンに塗って食べきれないときは、他の料理に活用してそのおいしさを存分に楽しんでみましょう!いくつか活用方法をご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

バターの代わりに

クロテッドクリームを手軽に楽しむなら、バターの代わりにパンやパンケーキに塗るのがおすすめです。バターより脂肪分が少ないので、クリーミーでありながらもあっさりとした味わいをお楽しみいただけますよ。

クラッカーにのせて

生ハムやトマトと一緒にクラッカーにのせると、ワインによく合うオードブルになります。また、ドライフルーツやナッツと一緒にクラッカーにのせて、はちみつをかけてもおいしいですよ。

料理の隠し味に

カレーなどの煮込み料理やパスタのソース、オムレツなどに隠し味として加えると、グンとコクが増してまろやかな味わいに仕上がります。

和スイーツに

クロテッドクリームは和菓子とも相性抜群!ゆで小豆やあんトーストなどにトッピングすると、手軽に和スイーツ風にアレンジすることができます。

※ご紹介している活用方法に、はちみつを使用しているものがあります。1歳未満(乳幼児)のお子様はお召し上がりにならないようご注意ください。はちみつは、砂糖でも代用できます。それぞれ種類によって甘さが異なりますのでお好みで調整してください。

クロテッドクリームを手軽に再現したいときの代用レシピ!

一般的なスーパーではクロテッドクリームの取り扱いが少なく、手に入らないことも多いですよね。通販や百貨店で購入することもできますが、手軽にクロテッドクリームを楽しみたいときは生クリームで代用するのがおすすめです。いくつかレシピをご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

生クリームで簡単 濃厚クロテッドクリーム風

味も見た目もそっくりな、濃厚クロテッドクリーム風です。作り方はとても簡単で、瓶に冷やした生クリームを入れて5分ほど振り、もったりとしたクリーム状になったらできあがり!濃厚でクリーミーな味わいは、サクッと香ばしいスコーンと相性抜群です。生クリームは動物性で脂肪分の高いものを使うことで、より濃厚でリッチな味わいを再現することができます。ぜひ参考にしてみてくださいね。

簡単ふわふわスコーンとクロテッドクリーム風ホイップ

より手軽にクロテッドクリームを楽しみたいときは、こちらのレシピがおすすめ!生クリームにいちごジャムを加えて泡立てた、クロテッドクリーム風ホイップです。ジャムに含まれるペクチンの作用で、一般的なホイップクリームよりもったりとしたクリーム状に仕上げることができます。ほんのりと香るいちごの風味もよく、スコーンにはもちろんクッキーに挟んでもおいしいですよ!ぜひお試しください。

※お使いのトースター機種によって焼き加減が異なりますので、様子を見ながらご調整ください。今回は1000W180℃で焼いています。トースターは庫内が狭く、食材と熱源の距離が近いため、加熱中の食材の油が落ちたり、油はねなどが原因で発煙、発火の恐れがあります。加熱中は目を離さないでください。

スコーンとクロテッドクリームで優雅なひとときを!

いかがでしたか?クロテッドクリームの特徴や使い方、生クリームを使った代用レシピなどをご紹介しました。濃厚でリッチなクロテッドクリームは、スコーンをはじめとするアフタヌーンティーには欠かせない食材です。スーパーで取り扱いのない場合は生クリームで代用することもできますので、ぜひ焼きたてのスコーンや紅茶と一緒に、そのおいしさを堪能してみてくださいね。

こちらもおすすめ
生クリームにも種類がある?違いや使い分け方法を解説
お菓子作りをはじめ、さまざまな料理に使われている「生クリーム」。売り場をのぞいてみると、さまざまな種類が置いてありますよね。そんな生クリームには原料や乳脂肪分などさまざまな違いがあることをご存知ですか?今回は、生クリームの種類や特徴、おすすめの使い分け方法について解説します。ぜひ普段の料理に役立ててくださいね。
生クリームにも種類がある?違いや使い分け方法を解説
2024.1.11 最終更新

人気のカテゴリ