今年も残すところわずかとなりました。お取り寄せのおせちもいいですが、今年の年末は手作りのおせちにチャレンジしてみませんか?
「年末年始の食卓に!」手作りでおもてなし“おせちのレシピ“5選

今回は、初めて作る方におすすめのおせちレシピをご紹介します。難しそうなイメージのあるおせちですが、田作りや鍋ひとつで作れるお煮しめなど、意外と手軽にお作りいただけるものもたくさんあるんですよ。今回ご紹介するレシピを参考にしていただき、お正月は手作りおせちでおもてなししましょう!
1.柚子入り 紅白なます
人参と大根の彩りがきれいな紅白なますです。爽やかなゆずの風味を効かせたなますは食感もよく箸休めにぴったり!柚子の果肉をくり抜いた器に盛り付ければ、よりいっそう見栄えがアップしますよ。人参と大根を千切りにして塩もみしたら、甘酢に入れて混ぜ合わせるだけと簡単にお作りいただけるので、お料理初心者の方にもおすすめの一品です。ぜひ作ってみてくださいね。
材料(2人前)
- 大根・・・150g
- にんじん・・・50g
- 塩 (塩もみ用)・・・ふたつまみ
- ゆず・・・1個
- (A)酢・・・大さじ1.5
- (A)砂糖・・・大さじ1
作り方
準備.ゆずはよく洗っておきます。
1.大根とにんじんは皮を剥き、千切りにします。
2.ボウルに1、塩を入れ、手で揉みこみ10分程おきます。
3.ゆずはヘタを横にして半分に切り、置いた時に安定するように、底を薄く切り落とします。切り落とした底の皮は薄く削いで千切りにし、くりぬいた中身は果汁を絞ります。
4.別のボウルに(A)、3の果汁を入れて、よく混ぜ合わせます。
5.水気を絞った2を入れて混ぜ合わせ、10分程置いて味を馴染ませます。
6.3のゆずに盛りつけ、ゆずの皮をのせて出来上がりです。
2.おせちに欠かせない 基本の田作り
「五穀豊穣」を願うという意味が込められた田作りは、おせち料理には欠かすことができない料理のひとつです。ポイントはカタクチイワシを味付けする前に念入りにから煎りすること!水分を飛ばすことでサクサクっと歯ごたえの軽い田作りに仕上がりますよ。噛めば噛むほどに旨みが広がる味わい深い一品です。手軽にお作りいただけるので、ぜひお試しくださいね。
材料(2人前)
- 乾燥カタクチイワシ・・・30g
- (A)しょうゆ・・・大さじ2
- (A)みりん・・・大さじ2
- (A)砂糖・・・大さじ2
作り方
1.中火に熱したフライパンで乾燥カタクチイワシを10分ほど炒り、水分を飛ばします。
2.ぽきっと折れるくらいになったら火から下ろし、バットに移して粗熱を取ります。
3.鍋に(A)を入れて弱火にかけ、5分程煮つめてとろみが出てきたら2を入れてよく絡め、火から下ろします。
4.別のバットに移して広げ、しっかりと冷めたら器に盛りつけ、完成です。
3.ひとつの鍋で お手軽煮しめ
材料を準備したら、ひとつの鍋で一緒に煮込むだけ!手軽にお作りいただける煮しめのご紹介です。飾り切りは少々難しいかもしれませんが、出来上がりの華やかさに大満足すること間違いなしですよ!昆布の旨味と鰹節の華やかな香りを出すため、出汁はぜひ昆布とかつお節から取って、深みのある味わいをお楽しみください。おせちだけでなく、お祝いごとやおもてなし料理にもおすすめの一品です。
材料(4人前)
- 里芋・・・4個
- お湯 (里芋用)・・・適量
- レンコン・・・100g
- 水 (レンコン用)・・・500ml
- 酢 (レンコン用)・・・大さじ1
- こんにゃく・・・100g
- タケノコの水煮・・・50g
- ごぼう・・・1/2本
- 水 (ごぼう用)・・・適量
- 金時人参・・・1/2本
- 絹さや・・・8枚
- しいたけ・・・4個
- 銀杏の水煮・・・4粒
-----煮汁-----
- 水・・・600ml
- かつお節・・・15g
- 昆布・・・5g
- (A)薄口しょうゆ・・・大さじ3
- (A)砂糖・・・大さじ2
- (A)みりん・・・大さじ2
- (A)塩小さじ・・・1/2
作り方
準備.レンコンは皮を剥いておきます。 タケノコの水煮と銀杏の水煮は水気を切っておきます。 ごぼうは皮をこそげ落としておきます。 絹さやは筋を取り、お湯500mlを沸かした鍋に塩小さじ1/2を入れて30秒程さっとゆで、湯切りしておきます。 しいたけは軸を切り落としておきます。
1.鍋に煮汁の水と昆布を入れて30分程浸けます。中火で加熱し、沸騰直前で昆布を取り出します。沸騰したら火を止め、かつお節をいれて2分程置き、かつお節が沈んだらキッチンペーパーを敷いたザルで濾します。
2.里芋は端を切り落とし、6角形になるように皮を剥き、半分に切ります。沸かしたお湯に入れて中火で加熱し、お湯が白く濁ってきたら火から下ろし、流水でぬめりを取ります。
3.レンコンは1cm幅の輪切りにし、花形に飾り切りにします。ボウルに入れ、レンコン用の水と酢を入れて10分程おきます。
4.こんにゃくは5mm幅に切り、端1cmを残して切り込みを入れ、ねじります。
5.たけのこの水煮は一口大に切ります。しいたけは6角形に切り落とします。金時人参は1cm幅に切り花型でくり抜き、ねじり梅に飾り切りをします。
6.ごぼうは長さ5cmに切り、縦半分に切ります。ボウルに入れ、ごぼう用の水を入れて5分程さらします。
7.別の鍋に水気を切った3、4、5、水気を切った6、2、1を入れ、中火で5分程加熱します。
8.(A)を加えて弱火にし、落し蓋をして40分程じっくりと煮込みます。
9.具材が柔らかくなり、汁気がなくなったら火から下ろします。8、絹さや、松葉に刺した銀杏の水煮を、共に器に盛り付けて完成です。
4.おせちの定番 栗きんとん
クチナシの鮮やかな色が映える本格的な栗きんとんです。やさしい甘さのさつまいもペーストと、栗の甘露煮の食感がよく合う一品!さつまいもをゆでる時にクチナシの実を一緒に加えることで、鮮やかな黄色になります。クチナシの実は色付けのために使用していますが、省いてもおいしくお作りいただけますので、ぜひチャレンジしてみてくださいね。
材料(4人前)
- さつまいも・・・200g
- 水 (さらす用)・・・適量
- クチナシの実・・・1個
- 水 (ゆでる用)・・・800ml
- 栗の甘露煮 (実)・・・4粒
- 栗の甘露煮 (汁)・・・30ml
- 砂糖・・・100g
- みりん・・・大さじ3
作り方
準備.さつまいもは皮を剥いておきます。
1.クチナシの実は出汁パックに入れ、麺棒で叩きます。
2.さつまいもは2cm幅に切り、水を張ったボウルに入れ、10分程さらします。
3.鍋に水気を切った2、1、水を入れて中火で熱し、沸騰したら弱火にして20分程煮ます。
4.さつまいもが柔らかくなったら1を取り出し、ゆで汁を100ml取り分けて汁気を切ります。
5.同じ鍋に4のさつまいもとゆで汁100ml、砂糖、栗の甘露煮の汁を入れて、さつまいもを潰しながら弱火で熱します。
6.なめらかなペースト状になったらみりんと栗の甘露煮を入れます。中火で汁気がなくなるまで熱したら火から下ろします。
7.粗熱が取り、器に盛り付けて完成です。
5.おせち料理の一品に たたきごぼう
ポリポリという食感が心地よいたたきごぼうのレシピをご紹介します。たたきごぼうには「ごぼうのように深く根を張り、家や家業が代々続くように」という願いが込められています。白いりごまをフライパンで軽く炒ることで、ごまの香ばしい香りがいっそう引き立ち、風味豊かに仕上がりますよ。お酒のおつまみにもぴったりの一品です。ごぼうは強く叩きすぎると全体が崩れてしまうため、切れ目を入れる感覚で軽く叩いて作ってみてくださいね。
材料(2人前)
- ごぼう・・・150g
- お湯 (ゆで用)・・・500ml
- 酢 (ゆで用)・・・大さじ1
- 白いりごま・・・大さじ1
- (A)しょうゆ・・・大さじ1
- (A)みりん・・・大さじ1
- (A)酢・・・大さじ1/2
- (A)砂糖・・・小さじ1
作り方
準備.ごぼうは皮をこそげ落としておきます。
1.中火に熱したフライパンに、油をひかずに白いりごまを入れ、焦がさないように弱火で2分程炒り、火を止めて一度器に取り出します。
2.ごぼうは3cm幅に切ります。
3.お湯を沸騰させた鍋に酢、2を入れ、ひと煮立ちさせたら3分程ゆで、ザルに上げて湯切りをします。
4.3をめん棒で数回たたきます。
5.すり鉢に1を入れ、少し粒が残る程度にすりこぎですります。
6.(A)を入れ、よく混ぜ合わせます。
7.4を入れ、よく混ぜ合わせ、器に盛り付けて出来上がりです。
終わりに
いかがでしたか。年末年始の食卓にぴったりなおせちのレシピをご紹介しました。忙しい年末でもささっと作ることができるようなお手軽レシピばかりなので、おせちを作ったことがない方にもおすすめですよ。どれも簡単に作れるのに見栄えよく仕上がるので、出来上がりに満足していただけること間違いなしですよ!今年の年末年始はは、手作りおせちでお客さまをおもてなししてみてはいかがでしょうか?