石川県金沢を代表する郷土料理「治部煮」。加賀料理としても知られる治部煮は、鴨肉、野菜、きのこ、麩(すだれ麩)などを使い、薬味にわさびを添えて食べるのが一般的です。肉に薄力粉をまぶして煮るので、とろりとした口当たりに仕上がります。治部煮は、身近な材料で時間をかけずに作れるのも魅力です。
とろっと、旨味たっぷり!治部煮のおすすめレシピ5選

金沢の郷土料理「治部煮」
治部煮の名前の由来は?
治部煮という名前の由来には諸説あります。豊臣秀吉軍の食料を調達していた兵糧奉行「岡部治部右衛門」にちなんで名付けられたという説や、鴨肉を使って作ることからフランス語の「ジビエ」が転じたなど、さまざまです。中でも面白いのが、煮る時に「じぶじぶ」という音を立てることから名前がついたという説。他にもいろんな言い伝えがありますが、治部煮が古くから愛されてきた料理なのがわかりますよね。それでは、治部煮の基本の作り方からアレンジレシピまでチェックしてみましょう。
鴨肉を使った基本の治部煮
鴨肉を使った基本の治部煮のレシピです。薄力粉をまぶした鴨むね肉はふっくらジューシーで、とろみのある煮汁がよく絡みます。具材の旨みを存分に味わえる上品な味付けは、あっさりとした和食が食べたいときにもぴったりですよ。しいたけを飾り切りにしたり、ほうれん草の色味を活かした盛り付けにすると、見た目も楽しめるメイン料理になります。
しっとりやわらか!鶏むね肉の治部煮
ほっこりおいしい治部煮は、鶏むね肉を使ってアレンジするのもオススメ。パサつきがちな鶏むね肉も片栗粉をまぶして煮れば、驚くほどしっとり仕上がります。鶏肉は加熱しすぎると硬くなってしまうので、火が通ったら取り出すことがポイント。お肉の旨みが野菜に染み込み、お箸が止まらないおいしさです。
昆布出汁が決め手!鶏もも肉と小松菜の治部煮
昆布で出汁を取り、ていねいに作る治部煮です。こちらのレシピは、鶏もも肉に下味をつけ、ごはんのおかずにもぴったりの味わいに仕上げています。にんじんと小松菜の色味がきれいなので、おもてなしの際のメイン料理にもおすすめです。お好みでしいたけやしめじなどのきのこを加えてもおいしくお作りいただけますよ。
めんつゆで簡単味付け!鶏もも肉の治部煮風
鶏もも肉とめんつゆで手軽に作れる治部煮はいかがでしょうか?味付けには、めんつゆを使うので、簡単に味が調いますよ。とろみのついた煮汁が小松菜やしめじによく絡み、おいしく食べられます。仕上げに添えたわさびの辛味がアクセントとなり、やみつきになる味わいです。小松菜やしめじは、お好みの野菜に代えてもお作りいただけますよ。
お魚でさっぱり!ブリの治部煮風
いつもと違う治部煮が食べたい時におすすめなのが、ブリを使ったこちらのレシピです。片栗粉をまぶして煮たブリは、ふっくらと柔らかく、旨みを逃すことなく味わえます。ごはんにもお酒にもよく合う一品です。手軽な材料でサッと作れるのも嬉しいポイントですね。ブリの調理法に迷った時は、治部煮に挑戦してみてくださいね!
いろいろな食材でアレンジしてみて
いかがでしたか?さまざまな治部煮のレシピをご紹介しました。基本の鴨肉を使用したものから身近な食材で時間をかけずに仕上げるものまで、どれも魅力的なレシピですよね。肉はもちろん、ブリなどの魚でアレンジしてみるのもおすすめ。野菜やきのこも煮汁を含んでいるので、たっぷり食べたられるのも嬉しいですね。ご紹介したレシピを参考にいろいろな食材でアレンジして治部煮を楽しんでください。