最終更新日 2023.9.29

「サワークリーム」ってどんな食材?代用や活用レシピもご紹介

「サワークリーム」ってどんな食材?代用や活用レシピもご紹介

料理やスイーツに使われる「サワークリーム」。名前は聞いたことがあるけれど「どのような食材かいまいちわからない」という方も多いのではないでしょうか?この記事では、サワークリームの特徴や使い方について詳しく解説していきます。また、代用品とおすすめレシピもあわせてご紹介しますので、チェックしてみてくださいね。

  • 目次
  • そもそも「サワークリーム」とは?
  • サワークリームはどんな味?料理での使用方法は?
  • サワークリームの代用品は?
  • サワークリームを使ったレシピ4選
  • ビーフストロガノフ
  • スモークサーモンのスモーブロー
  • エビとサワークリームのディップ
  • サワークリームのスフレケーキ

そもそも「サワークリーム」とは?

サワークリームとは、生クリームを乳酸菌で発酵させて作るクリーム状の乳製品のこと。フランスでは「クレーム・エーグル」と呼ばれています。

乳酸菌を発酵させて作られているため、強い酸味が特徴です。サワークリームの「サワー」は、英語で「酸味のある」という意味ですが、乳酸菌による発酵生成に由来するもの。乳脂肪分は16~21%程度で、見た目は白く、ヨーグルトやクリームチーズに似たようなやわらかい質感です。

通常のサワークリームは生クリームから作られますが、牛乳を混ぜて乳脂肪分を減らしたものを「ライトサワークリーム」、コーンスターチなどの増粘剤を使って作られたものを「無脂サワークリーム」と呼びます。

日本ではあまり馴染みがないかもしれませんが、東欧や北米などの海外諸国では広く親しまれている食品です。ロシア料理として有名なボルシチやビーフストロガノフに使われたり、アメリカではビスケットの生地に練り込まれるなど、さまざまな料理やお菓子に使われています。

サワークリームはどんな味?料理での使用方法は?

サワークリームを食べたことがない方は味の想像がつきにくいですよね。ここでは、サワークリームの味わいや使い方についてご紹介します。

■味わい

サワークリームには、乳製品特有のスッキリとした酸味と、乳脂肪分が生み出すまったりとした深いコクがあります。なめらかでやさしい口当たりですが、酸味があるので後味はさっぱりとしています。

■料理での使用方法

サワークリームはそのままでもおいしくいただくことができるので、煮込み料理、肉料理などのトッピングとして使われます。また、具材や調味料をプラスして、ドレッシングやディップを作るのもおすすめです。コクがありつつも、爽やかな酸味が効いて、さっぱりとした仕上がりになりますよ。

サワークリームは料理だけでなく、スイーツを作るときにも使うことができます。クッキーやスコーン、ドーナツなどの生地に練り込むと、さっくりとした食感になります。また、チーズケーキやババロアの生地に加えることで、まろやかながらもスッキリとした後味に仕上がります。

サワークリームはさわやかな酸味とコクのある食材なので、さまざまな料理やスイーツに合わせることができるんですよ。

サワークリームの代用品は?

サワークリームの代用になる食材にはどのようなものがあるのでしょうか?ここでは、サワークリームの代わりに使うことができる食材をご紹介します。

■生クリームとレモン

先述の通り、サワークリームは生クリームから作られています。そのため、生クリームにレモン汁を加えることで、サワークリーム特有の酸味を表現することができます。

生クリーム1カップに対して、レモン汁大さじ2~3程度を加え、泡立て器でよく混ぜ合わせます。全体にとろみがつき、泡立て器を持ち上げたときにゆっくりと落ちていく程度の固さになれば完成です。

■生クリームとヨーグルト

ヨーグルトは牛乳を乳酸菌で発酵させて作られる食品です。ヨーグルトの酸味はサワークリームとよく似ているので、代用品として使うことができます。

そこに、コクのある生クリームを加えると、より近い味わいに仕上がりますよ。

生クリーム1カップに対して、ヨーグルト大さじ3程度を加えてよく混ぜ合わせます。使用するヨーグルトによって酸味の加減が変わるので、味見をしながら加える量を調節してくださいね。

■ヨーグルトとレモン

ヨーグルトとレモン汁を合わせると、サワークリームの代わりに使うことができます。ヨーグルトをメインで使う場合は、水分が多いため、水切りをしてから使いましょう。

水切りした無糖ヨーグルト400gにレモン汁数滴を加えて混ぜ合わせます。ヨーグルトはもともと酸味があるので、レモン汁は味見をしながら少量ずつ加えましょう。

■クリームチーズとレモン

濃厚なクリームチーズにレモン汁を合わせると、サワークリームの味わいにグッと近づきます。

クリームチーズ200gにレモン汁数滴を加えてよく混ぜ合わせます。クリームチーズは常温に戻してやわらかくしておくと作業しやすいですよ。

サワークリームを使ったレシピ4選

サワークリームについて知ったところで、続いてはレシピを見ていきましょう。酸味が効いたサワークリームは、いつもの料理にアクセントを加えてくれますよ。ぜひお試しくださいね!

ビーフストロガノフ

サワークリームを使った定番料理、ビーフストロガノフです。サワークリームが味つけのポイントとなる、ロシアの郷土料理。牛肉やトマトの旨味に、サワークリームの酸味とコクが効いていて、濃厚ながらも、さわやかな後味です。普段の煮込み料理とひと味違う仕上がりが楽しめますよ。

スモークサーモンのスモーブロー

デンマークの伝統料理、スモーブローのご紹介です。スモークサーモンとサワークリームは相性抜群!トッピングにディルを散らして、爽やかな風味をプラスし、見た目にも華やかな一品です。ライ麦パンに具材をのせるだけで簡単に作ることができるので、ぜひお試しくださいね。

※お使いのトースター機種によって焼き加減が異なりますので、様子を見ながらご調整ください。今回は1000W200℃で焼いています。トースターは庫内が狭く、食材と熱源の距離が近いため、加熱中の食材の油が落ちたり、油はねなどが原因で発煙、発火の恐れがあります。加熱中は目を離さないでください。

エビとサワークリームのディップ

エビとサワークリームのディップはいかがでしょうか。まったりとした口当たりのサワークリームに、プリプリのエビを刻んで混ぜ込み、ディップにしました。ゆず胡椒の辛味がアクセントになり、絶妙なおいしさ!お酒のジャンルを問わず、合わせやすいので、おつまみに便利な一品ですよ。

サワークリームのスフレケーキ

サワークリームはスイーツにも活用することができます!ヨーグルトとサワークリームを使ったスフレのご紹介です。生地を湯煎焼きにすることでしっとり、ふわふわとした食感に仕上がります。しゅわっと溶けていくような軽い口当たりと、爽やかな酸味が効いた味わいは、やみつみになりますよ。

※こちらのレシピは、はちみつを使用しております。 1歳未満(乳児)のお子様はお召し上がりにならないようご注意ください。 はちみつは、砂糖でも代用できます。それぞれ種類によって甘さが異なりますのでお好みで調整してください。

サワークリームを取り入れてみよう!

今回は、サワークリームの特徴や活用方法、代用できる食材についてご紹介しました。さわやかな酸味となめらかな口当たりが魅力のサワークリームは、料理にもスイーツにも使うことができる優秀な食材です。いつもの料理にプラスすると、味わいや雰囲気がガラッと変わりますよ。サワークリームが手に入らないときは、今回ご紹介した食材を使って代用してくださいね。

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2023.10.3 最終更新

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