薬味だけじゃもったいない ミョウガはいろんな料理に合う

少しのえぐみがあり、ちょっぴり大人な味わいのミョウガは、好き嫌いが分かれるところですよね。大人になって、初めてミョウガの美味しさに気づくのではないでしょうか。シャキシャキとした歯応えと、ピリッとした辛み、鼻に抜けるさわやかな香りが、暑い夏に清涼感を与えてくれます。今回は、薬味以外にも楽しめるミョウガ料理をご紹介します。

香味野菜として、古くから日本人に親しまれている「ミョウガ」。食用としていただいているのは、日本人だけなんだとか。ミョウガは生姜の仲間で、6～10月過ぎの夏から秋にかけてが旬の季節になります。夏のものは「夏ミョウガ」、秋のものは「秋ミョウガ」といって、秋ミョウガの方がふっくらとしていて大きく、色や香りもいいそうです。

ミョウガの切り方は、輪切りと千切りの2種類を使うことが多いですね。輪切りにすると、他の食材との絡みがよくなり、千切りにすると、ミョウガの存在感が出ます。料理に合わせて使い分けるといいですね。

みなさんは、ミョウガをどのように千切りされていますか？切ったあとは、きちんと1本1本がほぐれているでしょうか？意外と知らない方も多いはず…。調理に入る前に、上手に千切りするポイントを押さえておきましょう。

輪切りは、根元を5㎜ほど切り落として、あとは一定の間隔で刻んでいくだけなので簡単です。外側のピンク色が映えるように切ると、料理の彩りがよくなりますよ。

ミョウガを縦半分に切って、そのまま甘酢に漬け込んだ甘酢漬けは、シャキシャキとした歯触りが美味しいですよね。甘酢がしっかりと染み込んでいて、いつもとは一味違う美味しさに大満足です。刻んでサラダのドレッシングに混ぜたり、焼き魚に添えたりと、鮮やかなピンク色が料理を彩ってくれますよ。冷蔵庫で3～5日間ほど保存できるので、常備菜としてもおすすめです。

ミョウガを薬味以外でも楽しんでみたいという方には、こちらのレシピがおすすめです。ミョウガの存在感がきちんと楽しめるだけでなく、塩もみした茄子との相性も抜群。茄子とミョウガの2つの夏野菜で作る和え物は、暑い夏でもあっさりといただけます。昆布茶とかつお節でしっかりと味をつけ、ゴマ油で風味を出したミョウガの和え物は、クセになるおいしさですよ。

カラッと揚げた豚肉に、柑橘風味のさっぱりとしたミョウガダレを、たっぷりとかけていただきます。千切りキュウリのシャキシャキとした食感と、カリカリ香ばしい豚肉。この2つに、みじん切りにしたミョウガが加わって、いろいろな食感が楽しめます。ミョウガダレは、鶏肉や魚との相性もいいので、豚肉以外のお料理にも使用してみてはいかがでしょう。食感まで美味しい、夏にぴったりのおかずです。

パスタにミョウガ！？意外な組み合わせですが、これが意外にもパスタに合うんです。隠し味に醤油を加えることで、ミョウガとの絡みがよくなり、バランスのいい味になります。ぱぱっと作れるパスタはランチにもぴったり。ジューシーで旨味たっぷりのブロックベーコンと、ニンニクの香ばしい香りの中に、ミョウガの味がアクセントとなって、大人の味を楽しめるパスタに仕上がっています。

薄切りにした、たっぷりのミョウガを豚肉で巻き、ポン酢であっさりと仕上げています。ご飯にもお酒にも合う一皿です。お肉に包まれたミョウガの食感は、ミョウガ好きの方にはたまりませんよね。ミョウガの大量消費にもおすすめです。

ミョウガは、お味噌汁にも入れますが、お吸い物にもよく合います。こちらのレシピは、しらすとミョウガを入れた、あっさりとしたお吸い物です。しらすの旨味たっぷりのお吸い物に、ミョウガの風味がアクセントとなって、食欲のない日にも美味しくいただけます。お吸い物の他にも、雑炊やおそうめんにするのもおすすめですよ。

いかがでしたか？シャキシャキとした食感と、爽やかな風味が特徴のミョウガは、薬味だけでなく、幅広い料理に合うんです。今回ご紹介した他にも、天ぷらやご飯に混ぜたりしてもおいしいので、この夏は、ミョウガを使った料理を楽しんでみてはいかがでしょう。