幅広い年代から愛されている「カレー」。おうちでも作りやすいのが人気の理由のひとつですが、味や具材がワンパターンになりがち…なんてことはありませんか?今回は、スパイスカレー専門店のシェフに教えていただいたポークカレーの作り方をご紹介します。たったひとつのスパイスで本格的に仕上がるレシピは必見ですよ!
超人気店シェフが教える!「市販のルー」で本格的な味わいのポークカレーを作る方法【SPICY CURRY 魯珈】

教えてくれる「齋藤絵理シェフ」ってどんな人?
齋藤絵理シェフは、東京・大久保にあるスパイスカレー専門店「SPICY CURRY 魯珈」の店主。ミシュラン・ビブグルマンを2年連続で獲得するなど、そのオリジナルな味わいにカレー好きが足繫く通う人気店です。
ご紹介するレシピはこちら!
本格的なカレーを作るには、さまざまなスパイスを揃えないといけないというイメージを持っている方も多いのでは?ところが、今回齋藤シェフに教えていただくレシピならいつものカレールーと、たったひとつのスパイスで本格カレーを作ることができるんです!
今回使用する「クミンシード」はカレーに使う定番のスパイスで、カレー特有のスパイシーな風味を持っています。スーパーなどで手に入るので、ぜひカレールーとあわせて買ってみてくださいね。
それではさっそく作り方を見ていきましょう!
スパイス一つで本格カレー
材料(4人前)
- ごはん・・・800g
- 豚バラ肉 (ブロック)・・・400g
- 玉ねぎ・・・130g
- 塩・・・ひとつまみ
- 水 (差し水)・・・適量
- 水・・・700ml
- カレールー・・・90g
- 無糖ヨーグルト・・・大さじ1
- クミンシード・・・小さじ1
- (A)すりおろしニンニク・・・小さじ1
- (A)すりおろし生姜・・・小さじ1
- サラダ油・・・大さじ2
作り方
準備.豚バラ肉は一口大に切っておきます。
1.玉ねぎは芯を切り落とし、みじん切りにします。
2.フライパンにサラダ油をひいて弱火で加熱し、温まってきたらクミンシードを入れて炒めます。
ここでのポイントはフライパンにサラダ油をひいてから点火すること!クミンシードは焦げやすいので、油が高温になりすぎないように火をつけるタイミングと火加減が重要です。
3.色付いてきたら火から下ろし、(A)を入れて全体をなじませます。油の温度が下がったら弱火にかけて炒めます。
すりおろしニンニクや生姜は水気が多く油に入れると跳ねるため、一度フライパンを火から下ろしてから入れましょう。焦げつきも防ぐことができますよ。
4.ニンニクの香りが立ったら1を入れ、弱火で炒め合わせます。全体がなじんだら強火にし、塩を入れて炒めます。
塩を加えることで玉ねぎから水分が出て、短時間で中までしっかりと火を通すことができます。
5.水分が飛んできたら差し水をしながら強火で炒めます。玉ねぎがあめ色になったら弱火にし、豚バラ肉を入れて炒めます。
時間のかかるあめ色玉ねぎを時短でつくるコツが「差し水」!齋藤シェフ曰く、この差し水によって強火のまま玉ねぎを炒められて、時短であめ色玉ねぎができるのだそう。
6.全体がなじんだら強火にして炒めます。豚バラ肉に火が通ったら弱火にし、水を入れます。
7.強火で加熱し、沸騰したら火を止めてカレールーを入れて溶かします。
火を止めて鍋にカレールーを入れたら、そのまま少し待つのがポイント!カレールーが熱で溶けてきたら完全に溶けるまでよく混ぜて、すべて溶けきってから火をつけましょう。
8.カレールーが溶けたら中火にかけて混ぜながら加熱します。沸騰してとろみが付いたら弱火にし、無糖ヨーグルトを入れて混ぜ合わせ、火から下ろします。
隠し味に無糖ヨーグルトを入れることで、カレーに爽やかさとコクをプラス!本格的な味わいにぐっと近づきますよ。
9.器にごはん、8を盛り付けて完成です。
おうちで本格カレーを味わおう!
いかがでしたか?工程のひとつひとつに、齋藤シェフのこだわりやおいしく作るコツが詰まっていましたね!スパイスは、焦げないように火加減を調整しながら香りをたたせるのがポイント。玉ねぎやニンニク、生姜、豚肉と丁寧に炒め合わせていくことでそれぞれの旨味が引き立ち、シンプルながら絶品のひと皿になります。ぜひみなさんも本格カレー作りに挑戦してみてくださいね。