飲む点滴とも呼ばれる「甘酒」。やさしい甘さが特徴ですが、カロリーはどれくらいあるのでしょうか?また、アルコールが含まれているのかも気になりますね。この記事では甘酒の特徴や種類、カロリーについて解説します。記事後半のフローズンいちごの甘酒スムージーや甘酒ガトーショコラなど甘酒を使った絶品レシピも必見ですよ。
甘酒のカロリーってどれくらい?特徴や種類、甘酒を使ったレシピもご紹介!

- 目次
- 甘酒とは?
- 甘酒の歴史や風習
- 甘酒の主な種類
- そのほかの種類の甘酒
- 甘酒のカロリーと栄養素
- 甘酒を使った絶品ドリンクレシピ
- 甘酒を使った絶品アレンジレシピ
- そのまま飲むだけじゃない!ドリンクやおかずに甘酒を活用しよう
甘酒とは?
甘酒とは、日本の伝統的な発酵食品で、米麹や酒粕を主原料とする飲料です。どぶろくのような白濁した見た目で、とろりとしているのが特徴。米麹と酒粕のどちらが主原料かによって味わいは異なりますが、どちらもまろやかな口当たりでやさしい甘みがあり、米や酒粕の風味が豊かです。
甘酒の歴史や風習
甘酒の歴史はたいへん古く、奈良時代までさかのぼることができるのだとか。万葉集の歌人、山上憶良の「貧窮問答歌」では、「糟湯酒(かすゆさけ)」として酒粕をお湯で溶いて飲んだという記述があり、酒粕甘酒のルーツとも言われています。
米麹甘酒の原型は「日本書紀」に登場する2つの飲み物で、ひとつは女神である木花咲耶姫(コノハナノサクヤヒメ)が自身の出産祝いに醸した「天甜酒(あまのたむざけ)」。もうひとつは、応神天皇が吉野に出かけた際、先住民が献上した「醴酒(こざけ)」が起源とされています。
その後、行商が盛んになった江戸時代になると夏バテ予防として甘酒が庶民の間で広く親しまれるようになりました。江戸の町では甘酒売りの姿が夏の風物詩となっていたようです。冬の飲み物のイメージが強い甘酒ですが、実は俳句の世界は甘酒は夏の季語となっているんですよ。
また、甘酒は3月3日のひな祭りに飲む風習があります。ひな祭りの飲み物としては、本来「桃花酒(とうかしゅ)」と「白酒」が一般的でした。しかし、これらはアルコールが含まれているため、子どもも飲みやすいノンアルコールの飲み物として用意されるようになったと言われています。甘酒にはノンアルコールや砂糖不使用の甘酒があるので、子ども用に選ぶときは注意しましょう。
甘酒の主な種類
甘酒の種類は大きく分けて米麹甘酒と酒粕甘酒という2種類があります。作り方やアルコールの有無などが異なり、味わいも違うんですよ。
米麹甘酒
米麹甘酒は蒸したお米に麹菌を繁殖させた米麹、あるいは米と種麹が原料です。米麹にお湯を加え、60℃前後の温度を保って作られます。米が原料なので、米特有の甘い風味が豊かです。麹菌の発酵により米のでんぷんがブドウ糖やオリゴ糖などになり、自然な甘みが生まれます。米麹甘酒はアルコール分は含まれていません。お子様やアルコールに弱い方、妊婦の方も安心して召し上がることができますよ。ちなみに飲む点滴と呼ばれているのはこちらの米麹甘酒の方です。
酒粕甘酒
酒粕甘酒は酒粕が原料です。日本酒を作るときに余った絞り粕である酒粕に、水と砂糖などの甘味料を加えて作られます。酒粕特有のふくよかな香りとコクが感じられ、たいへん風味豊かです。少量のアルコールが含まれているので、清酒にもよく似た味わいと言えます。ただし、お子様やアルコールに弱い方、妊娠中の方、授乳中の方はご注意ください。また、運転時、スポーツ時、入浴時はアルコールの摂取をお控えください。
西日本など神社の初詣で振る舞われる甘酒はこちらのタイプが多いようです。
そのほかの種類の甘酒
米麹甘酒と酒粕甘酒以外の種類の甘酒があります。原材料や見た目、味わいなどが異なる3種類の甘酒についても見ていきましょう。
紅麹甘酒
紅麹甘酒の原料は、米などの穀物を蒸したものと紅麹菌を繁殖させて作られる紅麹。紅麹は通常の麹と比べて鮮やかな紅色をしているのが名前の由来です。可愛らしいピンク色の甘酒に仕上がります。
玄米甘酒
玄米甘酒は玄米と米麹のみで作られた甘酒のこと。玄米特有の香ばしい香りが特徴で、とうもろこしを焼いたような風味も感じられます。
古代米甘酒
古代米甘酒とは黒米や赤米などの古代米と米麹で作った甘酒のこと。古代米ならではの力強い味わいとコクがあり、風味豊かです。黒米で作ったものは小豆色の甘酒に仕上がるなど、色合いも白米で作ったものとは異なります。
甘酒のカロリーと栄養素
甘酒100gに含まれる主要な栄養価は以下の通りです。
・エネルギー:76kcal
・たんぱく質:1.7g
・脂質:0.1g
・炭水化物:18.3g
・食物繊維:0.4g
・糖質:17.9g
甘酒のカロリーは100gあたり76kcalと飲み物のなかでは高めです。また、お米を原料としているため糖質も高めということがわかります。
甘酒を使った絶品ドリンクレシピ
甘酒の特徴や種類、カロリーなどがわかったところで、ここからは甘酒を使った絶品ドリンクレシピをご紹介します。おうちで簡単に作れるものをピックアップしているのでぜひ参考にしてみてくださいね。
おうちで簡単 酒粕で甘酒の作り方
甘酒はおうちで簡単に作ることができるんです。市販の酒粕と水、砂糖を混ぜ合わせて加熱するだけ!手作りの甘酒はまろやかで風味豊か!ほんのりお酒の香りがしてコクがありますよ。とてもおいしいので、ぜひ作ってみてくださいね。
フローズンいちごの甘酒スムージー
フローズンいちごの甘酒スムージーのご紹介です。いちごと甘酒のやさしい甘みと豆乳のまろやかさがやみつき必至のおいしさ!いちごの種のつぶつぶ感もクセになりますよ。朝食やおやつにぜひ召し上がってみてくださいね。
甘酒を使った絶品アレンジレシピ
続いては、甘酒を使った絶品アレンジレシピをご紹介します。甘酒を使ったスイーツをはじめ、おかずや主食系まで幅広くピックアップしているのでぜひ参考にしてみてくださいね。
ほんのり甘い 甘酒とりんごのケーキ
ホットケーキミックスを使って手軽に甘酒とりんごケーキを作ってみました。りんごと甘酒入りの生地はほんのり甘く素朴な味わい!甘酒のやさしい風味がクセになるおいしさです。簡単にお作りいただけるので、ぜひお試しくださいね。
簡単 甘酒ガトーショコラ
少ない材料で簡単に作れる甘酒ガトーショコラはいかがでしょうか?使う材料は甘酒とミルクチョコレート、卵の3つだけ。甘酒を使っているのでまろやかでしっとりとした食感に仕上がります!濃厚なおいしさでおもてなしにもぴったりです。ぜひレパートリーに加えてみてくださいね。
甘酒を使った 牛こまとししとうの炒め物
米麹甘酒を使った牛こま切れ肉とししとうの炒めものをご紹介します。旨味たっぷりの牛こま切れ肉とほろ苦いししとうに、風味豊かな甘酒入りの味噌ダレが相性抜群!甘辛い味つけでごはんのおかずにもお酒のお供にもよく合いますよ。ぜひ作ってみてくださいね。
甘酒で煮込む 鮭ときのこのクリームシチュー
甘酒で煮込む鮭ときのこのクリームシチューのレシピです。脂ののった鮭といろいろな種類のきのこが入った旨味たっぷりの一品です!甘酒入りなので、まろやかでやさしい味わいをお楽しみいただけます。いつもとひと味違うクリームシチューが食べたいときにぜひお試しくださいね!
甘酒で作る エビグラタン
今夜の主食に甘酒で作るエビグラタンはいかがでしょうか?ホワイトソースにたっぷりの甘酒を加えて風味豊かに仕上げました。甘酒のやさしい甘みとチーズの塩気、旨味たっぷりのエビが好相性です!ぜひ熱々のうちに召し上がってみてくださいね。
甘酒を使った まろやか豚汁
甘酒を使ったまろやかな味わいの豚汁を作ってみませんか?市販の豚汁に甘酒とみそを加えて味つけするだけで簡単に風味豊かな豚汁に大変身!自然な甘みでホッとするおいしさです。甘酒の大量消費にもおすすめなので、ぜひ作ってみてくださいね。
甘酒とコーン缶のとろとろクリームスープ
甘酒とコーン缶のとろとろクリームスープです。甘酒特有の甘みとコーンクリームのまろやかさが相性抜群で、濃厚なおいしさをお楽しみいただけます。いつものコーンポタージュとはひと味違う奥深い味わいですよ。この機会に作ってみてはいかがでしょうか?
甘酒でふっくら タラのみそ漬け
今夜のおかずに甘酒を使ったタラのみそ漬けはいかがでしょうか?甘酒とみそにタラを漬け込んで、トースターで焼きあげました。ふっくらと焼きあがったタラに甘辛いみそダレがからんで絶品です!濃厚なおいしさでごはんがどんどん進みますよ。ぜひ献立に加えてみてくださいね。
そのまま飲むだけじゃない!ドリンクやおかずに甘酒を活用しよう
いかがでしたか?甘酒の特徴や種類、カロリーに加え、甘酒を使ったドリンクやアレンジレシピなどをご紹介しました。やさしい甘みとまろやかさが特徴の甘酒はそのまま飲むだけでなく、ドリンクやおかずなどさまざまなアレンジが可能です。今回ご紹介したレシピなども参考にしていただき、ぜひ甘酒を使ったさまざまな料理を楽しんでみてくださいね。
※こちらのレシピは甘酒を使用しております。甘酒の種類・加熱の状態によってはアルコールが含まれる可能性がありますので、お子様やアルコールに弱い方、妊娠中の方、授乳中の方はご注意ください。また、運転時、スポーツ時、入浴時はアルコールの摂取をお控えください。
※20歳未満の飲酒はやめましょう。
