最終更新日 2023.10.2

ブイヨンとコンソメの違いとは?特徴を詳しくご紹介

ブイヨンとコンソメの違いとは?特徴を詳しくご紹介

「ブイヨン」と「コンソメ」は、どのように使い分けていますか?見た目や風味がよく似ているので、違いがよく分からずに使っている方も多いのではないでしょうか。そこで今回は、ブイヨンとコンソメの違いをはじめ、それぞれの特徴や使い方について解説します。おすすめの活用レシピもぜひチェックしてみてくださいね。

  • 目次
  • ブイヨンとは?
  • コンソメとの違いは?
  • ブイヨンとコンソメの使い分け方
  • ブイヨン
  • コンソメ
  • ブイヨンはコンソメで代用できる?
  • 固形ブイヨンを使ったおすすめレシピをご紹介!
  • 野菜たっぷり 具だくさんスープ

ブイヨンとは?

「ブイヨン(bouillon)」とは、フランス語で「だし」のことを指します。和食にかつお昆布だしがあるように、フランス料理にも牛や鶏、野菜で作っただしがあり、さまざまな料理を作るうえで欠かせません。

ブイヨンの材料は牛骨や鶏ガラ、香味野菜、スパイス、ハーブなどです。これらを大きめに切って鍋に入れ、水を加えて弱火で3〜4時間じっくりと煮込み旨味を抽出します。深い旨味がありながらもクセの少ない味わいなので、コンソメやポトフ、ポタージュなどさまざまな料理のベースとして使われます。

コンソメとの違いは?

「コンソメ(consommé)」はフランス語で「完成された」という意味で、そのまま飲んでもおいしいスープとして親しまれています。こちらはブイヨンをベースに大量の牛赤身肉や香味野菜、卵白などを加えて2時間程煮込み、旨味をしっかりと抽出したものを漉して透き通ったスープに仕上げます。

旨味がギュッと凝縮された濃厚な風味は、まさに「完成されたスープ」と呼ばれる上品な味わいです。塩で味を調えていただくほか、冷やし固めたものをヴィシソワーズにのせるなど、ほかの料理と組み合わせて使うこともあります。

ブイヨンとコンソメの使い分け方

本格的なブイヨンやコンソメを作るには、とても手間と時間がかかるので、日本の各家庭では固形や顆粒の調味料で代用するのが一般的です。これらふたつは風味や味わいが異なるので、それぞれの特徴に合わせた料理に活用するのがおすすめですよ。

ブイヨン

ブイヨンは風味が穏やかでクセの少ない味わいなので、ほかの食材の味を邪魔しません。ポタージュ、シチュー、カレー、ポトフ、ピラフ、リゾット、パエリアなど、料理に洋風のコクを加えたいときに「隠し味」として使うのがおすすめです。

コンソメ

コンソメはしっかりとした風味があり、塩気も効いているので調味料のように使うことができます。シンプルなコンソメスープやオニオングラタンスープ、ロールキャベツなど、料理をいわゆる「コンソメ味」に仕上げたいときに使うのがおすすめです。

ブイヨンはコンソメで代用できる?

ブイヨンがないときは、コンソメで代用することができます。ただし、コンソメの方が風味や塩気が強いので、味つけの際は塩味を調整する必要があります。また、ポタージュなどやさしい味わいの料理に使うと、コンソメの風味が強く出すぎてしまうことがあるので、味を見ながら少しずつ加えるようにしましょう。

また、コンソメも同様にブイヨンで代用することができますが、ブイヨンの方が風味や塩気が穏やかなので、同じ量を加えると味が薄くなってしまいます。塩を加えたりローリエで香りをプラスするなどして、風味を調整するといいでしょう。

もし、ブイヨンとコンソメの両方を切らしている場合は、風味は変わってしまいますが鶏ガラスープの素で代用することもできます。ただし、鶏ガラスープの素にはニンニクや長ねぎの風味が含まれているため、加えすぎると中華風の味つけになってしまうので注意が必要です。

固形ブイヨンを使ったおすすめレシピをご紹介!

さてここからは、ブイヨンとコンソメの活用レシピをご紹介します。それぞれの特徴に合わせた調理法で、おいしい洋食を作ってみましょう!まずは固形ブイヨンを使ったレシピからご覧ください。

野菜たっぷり 具だくさんスープ

6種類の野菜を煮込んで作る、具だくさんのスープです。塩こしょうとブイヨンのみのシンプルな味つけで、野菜の甘味を引き立てました。冷蔵庫にある野菜でアレンジすることができますので、ぜひ作ってみてくださいね。

ホワイトソースから手作り クリームシチュー

ホワイトソースから作る、やさしい味わいのクリームシチューです。ブイヨンは素材の味を邪魔しないので、クリームシチューにコクをプラスしたいときにぴったりですよ。市販のルーとはひと味違う、クリーミーな味わいをぜひお楽しみください!

鶏とトマトの猟師風 チキンカチャトーラ

カチャトーラとは、イタリア風鶏肉のトマト煮込みのこと。鶏もも肉と玉ねぎを香ばしく炒め、トマト缶や白ワインで煮込むだけと簡単に作ることができます。おもてなしの一品としてもおすすめですので、ぜひ作ってみてくださいね。

米から炊く簡単トマトリゾット

米から作る、フレッシュな味わいのトマトリゾットです。米は少し固めに仕上げると、食感にアクセントが出て最後まで飽きることなくお召し上がりいただけます。ご家庭でおいしいリゾットを楽しみたいときに、おすすめの一品ですよ。

常備菜に スウェーデン風ミートボール

お子様に大人気!スウェーデン風ミートボールはいかがでしょうか。オールスパイスが効いたミートボールに、コクのあるクリームソースがとろりと絡んで絶品!ベリー系のジャムを添えると、より本場スウェーデンに近い味わいをお楽しみいただけますよ。

コンソメ顆粒で簡単に味が決まる絶品レシピ

続いては、コンソメ顆粒を加えて作るレシピをご紹介します。定番のスープだけでなく、ミートソースや炒め物など、コンソメ顆粒を使うことで味が決まるレシピをピックアップしました。

とろとろオニオングラタンスープ

旨味たっぷりなオニオングラタンスープには、コンソメを加えてコクと風味をプラスしましょう。ピザ用チーズをたっぷりとのせて、あつあつでとろける味わいをぜひお楽しみください!

※お使いのトースター機種によって焼き加減が異なりますので、様子を見ながらご調整ください。今回は1000W180℃で焼いています。トースターは庫内が狭く、食材と熱源の距離が近いため、加熱中の食材の油が落ちたり、油はねなどが原因で発煙、発火の恐れがあります。加熱中は目を離さないでください。

レンジで作る キャベツとベーコンのミルクスープ

電子レンジで簡単!キャベツとベーコンのミルクスープです。ベーコンやコンソメの旨味が溶け込んだスープに、ほんのりと甘いキャベツがたっぷりと入っていて食べ応えがあります!パパッと手軽に作れるので、朝食におすすめですよ。

※ご使用の電子レンジの機種や耐熱容器の種類、食材の状態により加熱具合に誤差が生じます。様子を確認しながら完全に火が通るまで、必要に応じて加熱時間を調整しながら加熱してください。

じゃがいもとひき肉のコンソメ炒め

コンソメは、炒め物の味つけに使うこともできます。こちらのレシピでは、じゃがいもと豚ひき肉をカリッと炒め、塩こしょうやコンソメで味つけして香ばしい風味に仕上げました。ごはんのおかずにはもちろん、お酒のおつまみにもぴったりですよ。

※ご使用の電子レンジの機種や耐熱容器の種類、食材の状態により加熱具合に誤差が生じます。様子を確認しながら完全に火が通るまで、必要に応じて加熱時間を調整しながら加熱してください。

トマト缶でなすのミートソースパスタ

旨味たっぷりなミートソースには、コンソメを加えてコクと風味をプラスしましょう。ソースが絡んだパスタはもちろん、旨味がじゅわっと染み込んだナスもとてもおいしいですよ!

濃厚ミートソースパスタ

トマト缶の代わりにケチャップを使ったミートソースパスタです。ケチャップをベースに赤ワインやコンソメを加えて煮込むと、手軽に濃厚な味わいに仕上げることができます。このレシピでは豚ひき肉を使いましたが、牛ひき肉や合いびき肉などを使うと、また違うおいしさに仕上がりますよ。ぜひレパートリーに加えてみてくださいね。

じゃばらポテト コンソメチーズ味

じゃがいもに、じゃばら状に切り込みを入れた見た目も楽しいフライドポテトです。味は王道のコンソメチーズ味で、子供も大人もやみつき!パーティーなどでも大活躍です。じゃがいもの大量消費にもオススメですよ、ぜひ作ってみてくださいね。

ブイヨンとコンソメを上手に使い分けよう!

いかがでしたか?ブイヨンとコンソメの違いをはじめ、それぞれの特徴や使い方、おすすめの活用レシピなどをご紹介しました。ブイヨンとはフランス料理のだし、コンソメはブイヨンをベースに作られた濃厚な味わいのスープのことです。隠し味にはブイヨン、コンソメ味にはコンソメと、上手に使い分けて料理をワンランクアップさせてみてくださいね。

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