私たちの食卓にかかせない「米」。中でも無洗米は、洗わずに炊けてとても便利ですよね。でも「無洗米は栄養が少ない」という話を、聞いたことはありませんか?今回は無洗米の作られ方や、栄養などについて詳しく解説していきます。後半にはごはんが進む絶品おかずのレシピもご紹介するので、ぜひ最後までご覧くださいね。
「無洗米は栄養が少ない」はウソ?意外と知らない事実に「早く知りたかった!」

無洗米ってどういうもの?
「無洗米は栄養が少ないの?」そんな疑問を解消する前に、そもそも無洗米とはどういうものなのか見ていきましょう!
精米された白米の表面には、「肌ヌカ」という粘着性の高いヌカがまだ残っています。肌ヌカは米を守る役割もあるのですが、炊くと嫌なにおいのもとになります。そのため肌ヌカを落とす研ぎ洗いが必要なのですが、無洗米は精米後さらに加工して、肌ヌカを取り除いたもの。だから研ぎ洗いせずに炊くことができるんですね。
肌ヌカを取り除いて無洗米にする加工には、いくつかの方法があります。
① ヌカ式
肌ヌカの持つ強い粘着性を利用する方法です。精白米を金属の筒の中で攪拌させ、粘着性のある肌ヌカだけを金属に付着させ剥がし取ります。
② タピオカ式
タピオカのでんぷん質を使う方法です。精白米に水と熱したタピオカを加えて攪拌し肌ヌカを吸着させて取り除き、乾燥させます。
③ 水洗い式
肌ヌカを水で洗い落としてから、乾燥させる方法です。
④ 乾燥式
ブラシなどで肌ヌカをこすり落とします。他の方法に比べて肌ヌカが残っていることがあるため、炊く前に1、2回は水洗いする必要があるものが多いです。
無洗米のメリットとは?
無洗米は研ぎ洗いとは別の方法で「肌ヌカ」を落としたもの、ということがわかりましたね。作り方がわかったところで、無洗米のメリットや栄養価について見ていきますよ。
① 調理時間の短縮
いちばんは、お米を炊く前に研ぎ洗いする必要がないので、調理時間の短縮になること。忙しいときに、とっても助かりますよね。
② 節水できる
お米を研ぎ洗いしなくて済むので、水の使用量を減らせます。同時に排水量も減らせますね。
③ 栄養価が高いこともある
エネルギー、たんぱく質、脂質、炭水化物など、主な栄養は無洗米だからといって一般的な精白米と変わることはありません。
また、水で洗わない方法で肌ヌカを取り除く製法なら、水溶性の成分が水に流れて失われることがありません。家庭でも水洗いの必要がないので、水溶性ビタミンやミネラルを守れるため精白米より栄養価が高いことも。無洗米だからといって、栄養の面で精白米に劣るというわけではないんですよ。
無洗米について、その作り方やメリットについてご紹介しました。無洗米は少し値段が高いことが多いですが、時短や節水などのメリットも考えると、ライフスタイルに合わせて取り入れるとよさそうですよね。
ごはんによく合う絶品おかずのレシピをご紹介!
さてここからは、ごはんによく合う絶品のおかずレシピをご紹介します。甘辛いタレがたまらない照り焼きチキンや、味つけ簡単なブリの竜田揚げなど、ごはんのおかわりが続出しそうな絶品おかずばかりです。ぜひチェックしてみてくださいね。
1.照り焼きチキン
甘辛いタレがたまらない、照り焼きチキンのレシピをご紹介します。鶏もも肉に片栗粉をまぶしてから焼くので、ジューシーなお肉に甘辛いタレがしっかり絡んでごはんが進みますよ。お好みで、鶏もも肉の代わりに鶏むね肉を使ってもおいしくお作りいただけます。ぜひ晩ごはんのレパートリーに加えてみてくださいね。
材料(2人前)
- 鶏もも肉・・・300g
- 片栗粉・・・大さじ2
- 料理酒・・・大さじ1
- (A)しょうゆ・・・大さじ1
- (A)みりん・・・大さじ1
- (A)砂糖・・・小さじ1
- サラダ油・・・小さじ2
添え物
- ベビーリーフ・・・適量
作り方
準備.鶏もも肉は余分な脂を取り除いておきます。
1.鶏もも肉は一口大に切ります。
2.全体に片栗粉をまぶします。
3.フライパンを中火で熱し、サラダ油をひき、2を皮目から入れて5分程焼きます。こんがりと焼き色が付いたら裏返して焼きます。
4.料理酒を回し入れ、蓋をして中火で蒸し焼きにします。汁気が飛び、鶏もも肉に火が通ったら(A)を加え、炒め合わせます。
5.全体に味がなじんだら火から下ろします。器に盛り付け、ベビーリーフを添えて完成です。
2.定番 豚肉の生姜焼き
ごはんによく合うおかずといえばコレ!定番の豚肉の生姜焼きを作ってみませんか?ジューシーで旨みたっぷりの豚ロース肉に、生姜のさわやかな香りをきかせた甘辛いタレが絡んでクセになりますよ。横に添えた千切りのキャベツも、タレといっしょにもりもり食べられます。豚ロース肉は筋を切っておくと、焼いている間に丸まりませんよ。
材料(2人前)
- 豚ロース (薄切り、6枚)・・・200g
- 塩こしょう・・・ふたつまみ
- 片栗粉・・・小さじ2
- (A)しょうゆ・・・大さじ1
- (A)料理酒・・・小さじ2
- (A)みりん・・・小さじ2
- (A)すりおろし生姜・・・小さじ2
- (A)砂糖・・・小さじ1
- サラダ油・・・大さじ1
- 白いりごま・・・適量
付け合わせ
- キャベツ・・・100g
- ミニトマト・・・4個
作り方
1.キャベツは千切りにします。
2.豚ロースは筋に切りこみを入れ、塩こしょう、片栗粉を全体にまぶします。
3.ボウルに(A)を入れて混ぜ合わせます。
4.中火で熱したフライパンにサラダ油をひき、2を入れて3分程炒めます。
5.火が通り、両面に焼き色が付いたら3を入れ、中火で3分程炒め合わせます。全体に味がなじんだら火から下ろします。
6.1、ミニトマトを添えた器に盛り付け、白いりごまをかけて完成です。
3.焼肉のタレで簡単に ブリの竜田揚げ
味つけは焼肉のタレだけ!味つけに迷うことなく完成する、ブリの竜田揚げのレシピをご紹介します。焼肉のタレのコク深い味わいは、旨みたっぷりのブリと相性抜群。サクッとあがった表面の食感もたまりませんよ!添えたレモンをひと絞りすると、さわやかな酸味でさっぱりといただけます。ぜひ作ってみてくださいね。
材料(2人前)
- ブリ (計400g)・・・3切れ
- 焼肉のタレ・・・大さじ2
- 片栗粉・・・大さじ2
- 揚げ油・・・適量
- 水菜・・・40g
- レモン (くし切り)・・・1切れ
作り方
準備.水菜の根元を切り落としておきます。
1.水菜は3cm幅に切ります。
2.ブリは一口大に切ります。
3.ボウルに2、焼肉のタレを入れて混ぜ合わせ、5分程漬け込みます。
4.キッチンペーパーでしっかりと水気を拭き取り、全体に片栗粉をまぶします。
5.フライパンの底から2cm程揚げ油を注ぎ、180℃に熱したら4を入れ、きつね色になるまで8分程揚げ、中まで火が通ったら油切りをします。
6.器に1を敷き、5を盛り付け、レモンを添えて完成です。
ごはんの進むおかずで新米を楽しもう
いかがでしたか?今回は無洗米についてと、ごはんによく合う絶品おかずのレシピをご紹介しました。秋は新米がおいしい季節。ごはんの進む絶品おかずで、おいしい新米をたくさん召し上がってくださいね。