リエットとは一見パテに似ていますが、実は全く違う作り方をするフランスの肉料理です。リエットは細かく切った豚肉を、ラードの中でほぐれるまで弱火で加熱し脂肪分がペースト状になるまで冷やして作ります。一方パテの本来の意味は、ミンチ状にしたお肉や野菜を、パイ生地で包んで焼いた料理のことです。私たちが認識しているパテとはかなり違うのではないでしょうか。
バゲットのディップにするとおいしい!リエットのアレンジレシピ
リエットとはどんな料理?
近年では、パテもリエットと同じように「ペースト状にしたお肉」というイメージがあるので、その辺の違いはとても曖昧です。リエットはサルト県のアンジューが産地として有名です。柔らかく上品な口当たりのリエットほど、上質なものとされているそうですよ。ここからは、リエットのアレンジレシピを5つご紹介します。
オイルサーディンのうまみがフランスパンにぴったり!
缶詰のオイルサーディンをクリームチーズとマスタードと合わせて、ペースト状にしたサーティンのリエットです。仕上げにチリパウダーを加えているので、オイルサーディンのうまみとピリッとした辛さが味わえて絶品ですよ。サクサクのフランスパンに、たっぷりディップしてお召し上がりください。ワインのお供にもぴったりの味わいです。
コンビーフを使ってお手軽リエット
続いてはコンビーフを使ったリエットのご紹介です。フランスパンやバゲットのディップとしてリエットを作りたいときに、コンビーフは大変重宝する食材ですね。みじん切りにした玉ねぎとクリームチーズを混ぜ合わせるだけなので、お手軽に作れます。コンビーフは調味料を合わせると色が変わりやすいので、空気に触れないようにぴったりとラップをして冷やしましょう。サンドイッチに挟んでも、おいしくお召し上がりいただけますよ。
塩サバの濃厚な味わいがリエットにぴったり!
こちらは塩サバを使ってリエットに仕立てています。脂ののった塩サバはたっぷりの白ワインとローレルで香り高く煮込みます。しっかり火が通ったら、小骨を取り除いて調味料や生クリーム、バターと一緒にフードプロセッサーにかけましょう。バターの濃厚な風味と塩サバのうまみが絶品ですよ。塩サバが手に入らないときには、サバ缶を使うと時短になりますよ。
スパムのゴロゴロした食感が舌触り抜群のリエット
厚切りにして焼くとおいしいスパムを使って、舌触りが抜群のリエットはいかがでしょうか?こちらのレシピでは、スパムを細かく切ってみじん切りにした玉ねぎと合わせます。ペースト状にしないため、お肉のゴロゴロした食感をそのまま楽しめます。パンに塗ってもおいしいですが、サラダや目玉焼きなどに添えるだけでも、ランチメニューの一品として十分に食べ応えがあります。ぜひ作ってみてくださいね。
ベーコンのピンク色がきれいなおもてなしリエット
最後にご紹介するのは、ベーコンのブロックを使って作るリエットです。ざく切りにした玉ねぎとベーコンブロックを炒めたら、たっぷりの水とコンソメ、白ワインを入れて煮込みます。具材がほろほろに柔らかくなったら、粗熱を取ってフードプロセッサーでペースト状にしましょう。ベーコンの淡いピンク色がとてもきれいなリエットに仕上がります。パーティーの席やおもてなし料理としても、ぜひ活用してみてくださいね。
いろいろな食材を使ってリエットを作ってみよう!
いかがでしたか?本来は豚肉で作るリエットを、コンビーフやベーコン、魚などを使ったアレンジレシピをご紹介しました。リエットはラードに絡めて作るものなので、ラードが手に入りにくい場合はバターを使うと、味にコクが出ておすすめですよ。いろいろな食材を使ってぜひオリジナルのリエットを作ってみてくださいね。