鍋野菜の定番、春菊。独特の香りや苦味を持つ春菊は、その風味を活かしておひたしやナムルにしてもおいしいですよね。今回は、そんな春菊の栄養素やおすすめの食べ方、おいしい春菊の選び方をご紹介します。ぜひ参考にしてみてくださいね。
最終更新日
2020.10.16
春菊の選び方と栄養素 | 買い物で役立つ基本の「き」

実は冬に食べ頃を迎えるんです
春菊はキク科シュンギク属に分類される植物で、春に花を咲かせることから「春菊」と呼ばれます。1年を通して市場には流通しますが、1番おいしく食べられるのは茎や葉が柔らかくなる11月〜2月にかけて。ちょうど鍋物がおいしい寒い時期に、春菊は食べ頃を迎えるんです。
春菊の種類とおすすめの料理
春菊を料理によって使い分けるというと、少し意外に思うかもしれません。実は流通している春菊にはいくつかの種類があり、それぞれ香りの強さや味わいが異なるのです。 ここでは、春菊の中でも代表的な3つの品種をご紹介します。
大葉種
九州、四国地方で多く栽培されています。葉の切れ込みが浅く、肉厚なのが特徴。香りはやや弱めですが、柔らかくクセが少ないので食べやすい品種です。
鍋物の具材としてよく使われます。
中葉種
もっとも多く流通している品種です。特に関東のスーパーや八百屋などで手に入るのはこの中葉種であることがほとんどです。
葉は切れ込みが深く、ふんわりとしています。香りが強くしっかりとした苦味があるのが特徴です。
鍋物などのほか、その風味を活かしておひたしやナムルなどにするのもおすすめです。
中大葉種
奈良県の伝統野菜として、古くから栽培されてきた品種です。葉の切れ込みが深い中葉種と、香りが柔らかく葉の切れ込みが少ない大葉種両方の特徴を合わせ持っています。アクが少ないため、サラダなど生でもおいしくいただけます。
主要な栄養素はこちら
春菊には様々な栄養素が含まれていますが、特にビタミンKやβ-カロテンとして含まれるビタミンAなどの含有量は他の野菜と比べて豊富です。 生の春菊100gあたりに含まれる主な栄養素は以下の通りです。
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エネルギー 22kcal
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たんぱく質 2.3g
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脂質 0.3g
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炭水化物 3.9g
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カルシウム 120mg
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リン 44mg
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マグネシウム 26mg
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カリウム 460mg
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ビタミンC 19mg
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β-カロテン 4500μg
- ビタミンK 250μg