最終更新日 2023.3.30

春菊の選び方と栄養素 | 買い物で役立つ基本の「き」

春菊の選び方と栄養素 | 買い物で役立つ基本の「き」

鍋野菜の定番「春菊」。独特の香りや苦味を持つ春菊は、その風味を活かしておひたしやナムルにしてもおいしいですよね。今回は、そんな春菊の栄養素やおすすめの食べ方、おいしい春菊の選び方をご紹介します。ぜひ参考にしてみてくださいね。

  • 目次
  • 実は冬に食べ頃を迎えるんです
  • 春菊の種類とおすすめの料理
  • 主要な栄養価はこちら
  • 抗酸化作用を持つ「β-カロテン」
  • おいしい春菊を見分けるポイントは?
  • 春菊で冬を元気に乗り切ろう!

実は冬に食べ頃を迎えるんです

春菊はキク科シュンギク属に分類される植物で、春に花を咲かせることから「春菊」と呼ばれます。一年を通して市場には流通しますが、一番おいしく食べられるのは茎や葉がやわらかくなる11月〜2月にかけて。ちょうど鍋物がおいしい寒い時期に、春菊は食べごろを迎えるんです。

春菊の種類とおすすめの料理

春菊を料理によって使い分けるというと、少し意外に思うかもしれません。実は流通している春菊にはいくつかの種類があり、それぞれ香りの強さや味わいが異なるのです。 ここでは、春菊のなかでも代表的な三つの品種をご紹介します。

大葉種
九州、四国地方で多く栽培されています。葉の切れ込みが浅く、肉厚なのが特徴。香りはやや弱めですが、やわらかくクセが少ないので食べやすい品種です。鍋物の具材としてよく使われます。

黒酢でさっぱり 柔らか鶏ちゃんこ鍋

中葉種
もっとも多く流通している品種です。特に関東のスーパーや八百屋などで手に入るのは中葉種であることがほとんどです。 葉は切れ込みが深く、ふんわりとしています。香りが強くしっかりとした苦味があるのが特徴です。 鍋物などのほか、その風味を活かしておひたしやナムルなどにするのもおすすめです。

春菊のナムル

中大葉種
奈良県の伝統野菜として、古くから栽培されてきた品種です。葉の切れ込みが深い中葉種と、香りがやわらかく葉の切れ込みが少ない大葉種両方の特徴を合わせ持っています。アクが少ないため、サラダなど生でもおいしくいただけます。

餃子の皮でパリパリ 和風サラダ

主要な栄養価はこちら

生の春菊100gあたりに含まれる主な栄養価は以下の通りです。

  • エネルギー     20kcal
  • たんぱく質     2.3g
  • 脂質        0.3g
  • 炭水化物      3.9g
  • カリウム      460mg
  • カルシウム     120mg
  • β-カロテン当量   4500μg
  • ビタミンK      250μg
※参照:「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」

抗酸化作用を持つ「β-カロテン」

春菊に含まれる栄養素のなかでも、注目したいのが以下の3つです。特にβ-カロテンの含有量は野菜のなかでもトップクラスなんですよ。

■β-カロテン
βカロテンは体内で必要なだけビタミンAに変換されます。ビタミンAは、活性酸素の働きを抑えたり、取り除く抗酸化作用があります。また、皮膚や目の粘膜を丈夫にし、健康的に保ちます。

■ビタミンK
血液凝固の作用を持つビタミンK。カルシウムが骨に沈着するのを促し、流失を防ぐ働きもあります。また、コラーゲンの生成にも関わるため、丈夫な骨づくりには欠かせない栄養素です。

■カリウム
カリウムには、体内の余分なナトリウムを排出する働きがあります。筋肉の収縮や神経の働きにも密接にかかわる重要なミネラルのひとつです。

おいしい春菊を見分けるポイントは?

■葉の状態を見る
葉の色が濃く、葉先までシャキッとしているもの、ふんわりとボリュームのあるものを選んでくださいね。 春菊は鮮度が落ちると色味が褪せ、淡い黄色みがかった色合いになってきます。また、水分が抜けると葉にハリがなくなり、全体的にぺしゃんとした見た目になります。そういったものはできるだけ避けるようにしましょう。

■茎の様子を見る
茎はしっかりと太いものよりやや細めの方がやわらかくておいしいです。また、茎の下の方まで葉がついているものを選ぶとよいでしょう。

春菊で冬を元気に乗り切ろう!

春菊に含まれる栄養素と、おいしい春菊の選び方をご紹介しました。春菊にはさまざまな栄養素が含まれているので、鍋やサラダなどにして、たっぷりといただきたいですね。

ほかの葉野菜と同様に、やや傷みやすい春菊ですが、正しく保存すればフレッシュな状態を保つことができます。また、下ゆでをすれば冷凍保存などもできるので、ぜひ普段の食卓にたくさん登場させてくださいね。

クラシルではそんな春菊の保存方法について詳しく解説している記事もありますので、そちらも合わせてご覧ください。

春菊の保存方法 | 長持ちのコツ | みずみずしさを保つポイント

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