洗剤不要で頑固な汚れを落とせる「スチームクリーナー」。短時間で簡単に汚れを落とせる優れものですが、種類もさまざまでどれを選ぶか迷いますよね。そこでこの記事では、スチームクリーナのおすすめの選び方をご紹介します。掃除場所ごとに適したタイプや汚れの種類に応じた加熱方法なども解説しているので、ぜひ参考にしてくださいね。
【2023年】スチームクリーナーのおすすめ6選!掃除場所別のタイプや加熱方式を解説

スチームクリーナーを使うメリットは?
スチームクリーナーは、高温の水蒸気を噴射して汚れを落とす家庭用クリーニング機器です。頑固な汚れもスチームの力ですばやく浮かせるので、ゴシゴシこすったり長時間つけおきしたりする必要もなく、短時間で簡単に汚れを落とすことができます。
また、洗剤を使用せずに汚れを落とせるのも、スチームクリーナーのメリットです。環境にもやさしく、小さなお子様やペットがいるご家庭でも使いやすいのがうれしいですね。高温のスチームを使用するので、汚れを落とすと同時にカビを予防する効果も期待できます。
スチームクリーナーで掃除できる場所
スチームクリーナーは、主に以下のような場所で使用可能です。
・床や壁
・カーテンやカーペット
・ソファなどの布製品
・キッチンの油汚れ
・浴室、トイレのカビや水垢
・窓枠やサッシなどの隙間
・エアコンフィルター
・家具の表面
・車のシートやマット
スチームクリーナーは、住宅のさまざまな場所に使用できるため、毎日のお掃除はもちろん、年末の大掃除にも活躍する便利なクリーニング機器なんです。これまで諦めていた家具や車のシートの頑固汚れも、スチームクリーナーならすっきり落とせますよ。
ただし、熱や湿気に弱い素材に使用する際は注意が必要です。たとえば、高温で変形するプラスチック製品や湿気に弱い和紙素材の壁紙などには、使用できない場合もあります。また、フローリングの種類によってはスチームクリーナーが使用できないこともあるため、事前に取扱説明書で注意事項を確認するようにしてくださいね。
スチームクリーナーはキッチンの掃除におすすめ
油汚れがつきやすいキッチンは、掃除の手間や時間がかかる場所のひとつ。高温のスチームで汚れを落とすスチームクリーナーは油汚れにも強く、キッチン掃除にもぴったりです。
キッチンの床掃除に
キッチンの床は、調理時の油はねや洗い物の水はねなどで汚れやすい場所です。汚れをそのままにしていると、床材の劣化や傷みにもつながる可能性もあります。
そこで活躍するのが、スチームクリーナーです!掃除機やフローリングワイパーだけでは対応できないキッチンの床汚れも、スチームクリーナーなら手早く簡単に落とすことができます。
コンロまわりの油汚れに
油汚れがつきやすいコンロまわりも、スチームクリーナーなら手軽に掃除できます。調理中の吹きこぼしなどで汚れやすい五徳の隙間や溝など、細かい部分にもスチームをあてられるので、コンロまわりが隅々まできれいになりますよ!
これまで、五徳やコンロまわりのパーツをつけ置き洗いをしていた方は、掃除時間の短縮にもつながりますね。
換気扇などの頑固な汚れに
換気扇を効率的に使うためには、定期的なお手入れが大切です。しかし、換気扇にこびりついた油汚れは、なかなか落としにくく「つい放置してしまう」という方も多いはず。 さらに換気扇まわりには部品を外せない場所もあり、拭き掃除だけでは汚れを落とせないことも少なくありません。
スチームクリーナーなら、換気扇にこびりついた頑固な油汚れもすばやく浮かして落とせます。部品を外せない場所は、直接スチームをあてて拭き取るだけで簡単に掃除ができますよ。
スチームクリーナーのおすすめの選び方
家中のさまざまな場所を掃除できるスチームクリーナーですが、上手に活用するためには、使い方やライフスタイルに合わせた製品を選ぶことが大切です。
スチームクリーナーを選ぶ際は、次の3つのポイントに注目しましょう。
・掃除場所に合わせたタイプ
・加熱方式
・アタッチメントの種類
スチームクリーナーは、製品タイプや加熱方式によって使い勝手が異なります。詳しく解説していきますね。
掃除場所に合わせたタイプで選ぶ
スチームクリーナーは、形状によって「ハンディタイプ」「スティックタイプ」「キャニスタータイプ」の3つに分かれます。それぞれに特徴があるため、掃除をしたい場所に合わせて選ぶのがおすすめです。
キッチンや車の掃除には「ハンディタイプ」がおすすめ
小型で軽量なハンディタイプは、持ち運びしやすく細かな場所の掃除に適しています。そのため、キッチンまわりや洗面所、家具の表面、車のシートなどの掃除におすすめです。
ただし、ハンディタイプは給水タンクが小さいため、連続で使用できる時間は10分前後が一般的です。一度に広範囲を掃除したい場合には、後ほどご紹介するステックタイプやキャニスタータイプを選ぶと安心ですよ。
消費電力:1000W
タンク容量:約0.3L
誰でも使用しやすい、コンパクトなスチームクリーナーです。重要は約1.8Kgと軽量なので片手でも操作しやすく、頑固な汚れもピンポイントで落とせます。小型なハンディタイプですが、12分間の連続使用が可能であり、毎日のお掃除に使いやすい製品です。
日常的な床掃除には「スティックタイプ」がおすすめ
ヘッドにモップを装着して使用するスティックタイプは、フローリングやカーペット、畳などの床掃除に適しています。立った姿勢のまま、掃除機のように床をすべらせて使用するので、腕が疲れにくく日常的な床掃除にぴったりです。スリムな本体は場所を取らず、収納しやすいこともうれしいポイントですね。
また、スティックタイプは、ハンディタイプに比べてタンク容量が大きく、広範囲の掃除に適しています。ただし、キャニスタータイプに比べるとタンク容量は小さいため、連続使用は約20~30分前後が一般的です。
商品ディスプレイ寸法 24.6 x 29.8 x 111.8 cm
ワンタッチでモップの取り外しが可能な、スティックタイプのスチームクリーナーです。床の材質や汚れの種類に応じて、理想的なスチーム量を選べます。さらに、タンク部分を取り外せばハンディタイプとしても使用できるので、これ1台で家中のさまざまな場所の掃除に応用できますよ。
広範囲にの掃除には「キャニスタータイプ」がおすすめ
キャニスタータイプは、車輪付きの給水タンクと長めのノズルがホースでつながっているタイプです。給水タンクは大型で、約30~50分前後の連続使用が可能。大量の水蒸気を長時間発生させられるため、床やカーペットなど広範囲の掃除に適しています。ノズル部分は軽量なので、腕を伸ばして高所を掃除する場合にも向いていますよ。
ただし、掃除の際は大型のタンクと一緒に移動することになります。そのため、狭い場所をする場合にはあまり適していません。
本体寸法(長さ×幅×高さ)(mm):360x236x253
本体質量(アクセサリー除く)(kg):3.1
容量1Lの大型タンクがついた、キャニスタータイプのスチームクリーナーです。使用途中でもタンクに水の補給ができるため、長時間連続で使用することもできます。ノズルのアタッチメントを付け替えれば、床掃除からキッチンまわりの掃除まで、家中のさまざまな場所に対応できますよ。
加熱方式で選ぶ
スチームクリーナーを選ぶ際は、水蒸気を発生させる「加熱方式」にも注目しましょう。
加熱方式には水の継ぎ足しができる「パネル式」と高温高圧の水蒸気を発生させる「ボイラー式」の2種類があります。それぞれにメリット、デメリットがあるため、使用方法や掃除したい場所に合わせて選ぶのがおすすめです。
手軽に使用するなら「パネル式」がおすすめ
パネル式のスチームクリーナーは、噴射直前に水をパネルヒーターで加熱し、水蒸気を発生させるタイプです。水蒸気発生までの時間が短く、すぐに使用できる点がメリット。また、使用途中でも水を継ぎ足せるので、タンク容量に関わらず長時間の連続使用ができます。
ただし、スチームの温度は80~90℃前後とボイラー式よりも低くなるのが一般的です。洗浄力が弱い場合もありますが、日常的な汚れなら十分に落とせるでしょう。噴射の待ち時間が短いので、サッと使いたい方におすすめのタイプです。
商品ディスプレイ寸法 18 x 30 x 116 cm
約25秒で噴射準備ができるパネル式のスチームクリーナーです。水蒸気の最高温度は100℃に設定されており、高温で傷みやすいフローリングにも使用できます。スティックタイプとしてはもちろん、タンク部分を外せば小型なハンディタイプとして使えるので、マルチに活躍してくれるスチームクリーナーですよ。
頑固な汚れを落とすなら「ボイラー式」がおすすめ
ボイラー式のスチームクリーナーは、密閉された給水タンク内で水を沸騰させる仕組みです。スチームの温度は約100℃以上になり、高温高圧のスチームを勢いよく噴射できるので、頑固な汚れもすっきり落とせます。
ただし、噴射までの準備時間はパネル式よりも長く、さらに水を継ぎ足すためにはタンク内の圧力が下がるのを待つ必要があります。パネル式に比べると、本体が大きく重たい製品が多いのも特徴のひとつです。
そのため、ボイラー式のスチームクリーナーは、なかなか落とせない汚れをじっくり丁寧に掃除したい方に適しています。
本体質量:2.5Kg
スリムなスティックタイプで、リビングの床だけでなく、ソファの下などの隙間まで手軽に掃除できます。拭き残しやすい壁際の隅や部屋の角もしっかり拭き上げる、大きめのクロスが特徴です。正しく使用すれば、高温スチームによる除菌効果も期待できます。
アタッチメントの種類で選ぶ
掃除場所や用途に合わせて使えるアタッチメントを活用すれば、スチームクリーナーはさらに便利になります。たとえば、下記のようなアタッチメントがあるタイプがおすすめですよ。
・床掃除には「モップ」「クロス」
・壁や布には「布パッド」
・コンロ、洗面所掃除には「ブラシ」
・頑固な汚れに「マイクロファイバーパッド」
・サッシの隙間に「ピンポイントノズル」
家中のさまざまな場所を1台で掃除したい方は、複数のアタッチメントが付属した製品を選ぶのもよいでしょう。
重量(約):1.9kg
「ポイントブラシ」「コンパクトノズル」「布用パッド」「マイクロファイバーパッド」がセットになったハンディタイプのスチームクリーナーです。これ1台で、キッチンのタイルやコンロ、換気扇、エアコンフィルター、ソファ、カーペットなどさまざまな場所の掃除が可能です。さらに、コンパクトノズルとパッドを装着すれば、洋服や布製品のシミ抜きにも使用できます。
スチームクリーナー選びでは安全面もチェック
スチームクリーナーは、高温高圧の水蒸気が噴き出す仕組みになっているため、使い方を間違えたりお子様が誤って操作したりすると、思わぬ事故につながる可能性があります。説明書に従って正しく使用することはもちろんですが、次のような安全機能の有無を確認しておくことも大切です。
・チャイルドロック
お子様が触れた際に、誤って高温のスチームが噴射しないようにロックする機能です。掃除を中断する場合にも、チャイルドロックがあれば安心ですよ。
・空焚き防止機能
空焚き防止機能は、タンクの水が空になった場合に自動的に加熱を止めたり、アラームで知らせてくれたりする機能です。空焚きの状態が続いてしまうと、スチームクリーナーの故障だけでなく、火災といった事故につながる可能性があります。そのような事故を防ぐためにも、空焚き防止機能があるかどうかチェックしておいてくださいね。
・安全キャップ
安全キャップは、給水タンク内の圧力が高くなりすぎないよう、自動的に蒸気を放出するためのものです。また、高温の蒸気が発生している際に、誤ってキャップが外れないようにロックがかかるものもあります。
備わっている安全機能は、製品によってさまざまです。必ず取扱説明書などを確認して、安全機能の内容や使用方法を理解しておきましょう。
スチームクリーナーで家中ぴかぴかに!
環境にやさしく、お子様やペットと暮らすご家庭でも使いやすいスチームクリーナー。上手に活用するためには、掃除場所や用途に合わせ、適切な製品を選ぶことが大切です。ぜひご紹介した内容を参考にしていただき、ご自宅にぴったりのスチームクリーナーで清潔な住まいを目指してみてはいかがですか?
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