お酒の席などで、「適度な飲酒は体にいい」という話を聞いたことがある方も多いと思います。なんとなく聞いたことのあるこの話、はたして本当なのでしょうか…?今回は、クラシルの管理栄養士(村田里佳さん)の監修のもと、適度なお酒は体にいいのか、お酒の適量とはどのくらいなのかについて解説していきます!お箸が止まらない無限おつまみレシピもご紹介しますよ。ぜひ最後までご覧くださいね。
適度なお酒は体にいいってホントなの?覚えておきたい“お酒の適量”とは

お酒を飲むメリットや「適量」とは?
Q.お酒を飲むことのメリットはありますか?
はい。お酒を飲むことで、食欲の増進やストレス緩和、血管が拡張し血行がよくなるなどの効果があるとされています。血行がよくなると疲労が回復し、血管が詰まりにくくなるといううれしいメリットもあるんですよ。
また、緊張がほぐれてコミュニケーションが円滑になることで、人間関係をスムーズにする効果も挙げられますね。
ただし、これらはあくまで適量を守ってお酒を飲んだ場合ですので、飲み過ぎには注意しましょう。
Q.お酒の適量とは具体的にどのくらいですか?
厚生労働省は「節度ある適度な飲酒」として、1日平均純アルコールで約20g程度と定めています。
これは、ビール(アルコール度数5%)であれば中瓶1本500ml、清酒(アルコール度数15%)なら1合180ml、ワイン(アルコール度数12%)なら1杯120ml程度の量となります。
ただ、アルコールの代謝能力には個人差があり、また飲酒をするときの体調によっても酔い具合は変わってきますので、無理に飲むことはやめましょう。厚生労働省も、お酒を飲む習慣のない人に対してこの量の飲酒を推奨するものではないとしています。
Q.お酒を飲み過ぎると体にはどんな影響がありますか?
大量の飲酒を長期にわたって続けると、肝臓、すい臓、消化管、循環器系、脳など、全身の臓器に障害が現れます。中でも肝臓病は最も頻度が高く、かつ重篤にもなりやすい疾患です。これは肝臓でアルコールが代謝される際に、中性脂肪が蓄積するから。中性脂肪が蓄積し続けると、脂肪肝や肝硬変などを引き起こすおそれがあります。さらに、アルコール依存症になる危険性も増します。
このように、「お酒の飲みすぎ」は身体にさまざまな悪影響を及ぼすおそれがあるので、先ほども述べた「適度な飲酒」のアルコール量を目安にすることが大切です。
Q.お酒の量に気をつけるほかにも、お酒を飲む上での注意点はありますか?
空腹状態でたくさんのお酒を飲むと、胃腸が強く刺激され、粘膜が荒れてしまうので、食べ物と合わせてゆっくりとお酒を楽しむようにしましょう。 また、お酒の強い弱いには個人差がありますので、一緒に飲む人へのお酒の無理強いは決してしてはいけません。みんなが楽しく飲めるよう十分に配慮しましょう。
適量を守って、楽しい晩酌タイムを!
適度な飲酒は食欲増進やストレス緩和、血行促進などのメリットがある一方で、適量を超えて飲み過ぎてしまうと健康を害するおそれもある、ということがわかりましたね。アルコールを代謝する機能にも個人差があります。それぞれのお酒の「適量」を意識しつつ、楽しくお酒を飲めるといいですね!
おすすめ無限おつまみレシピをご紹介!
ここからは、お酒がもっとおいしくなる無限おつまみレシピをご紹介します。ピーマンとツナをめんつゆとごま油で和えた無限ピーマンや、ポン酢の酸味が効いた無限ナスなどをピックアップしました。ぜひチェックしてみてくださいね。
1.ツナ缶で簡単 やみつき無限ピーマン
シンプルな材料で簡単に作れる、やみつき無限ピーマンのご紹介です。ツナの旨味とピーマンのほのかな苦味がベストマッチ!ピーマンのシャキシャキとした食感を引き立てるため、短時間で湯通しするのがおいしく作るコツですよ。副菜にもおすすめなので、ぜひ献立に取り入れてみてくださいね。
材料(2人前)
- ピーマン (計250g)・・・6個
- お湯 (ゆで用)・・・適量
- ツナ水煮 (正味量)・・・50g
- (A)めんつゆ (2倍濃縮)・・・大さじ1.5
- (A)ごま油・・・小さじ1
- (A)すりおろしニンニク・・・小さじ1/2
- 白いりごま・・・適量
作り方
準備.ピーマンは縦半分に切りヘタと種を取り除いておきます。
1.ピーマンは横に細切りにします。
2.お湯を沸かした鍋に1を入れて、ピーマンがしんなりするまで30秒程ゆで、お湯を切ります。
3.ボウルに(A)を入れて混ぜ合わせ、2、ツナ水煮を加えて和えます。
4.器に盛り付け、白いりごまをかけて完成です。
2.お箸が止まらないおいしさ 無限ナス
今晩の晩酌のおつまみに、無限ナスはいかがでしょうか。ジューシーなナスとポン酢の酸味が相性抜群ですよ。ごま油の香りにやみつきになること間違いなしです。火を使わずに電子レンジで作れるのもうれしいポイントですね。すぐに食卓に出せる一品として覚えておくと重宝しますよ。ぜひお試しくださいね。
材料(2人前)
- ナス・・・2本
- ツナ油漬け (正味量)・・・50g
- (A)ごま油・・・小さじ1
- (A)鶏ガラスープの素・・・小さじ1
- (A)ポン酢・・・小さじ1
- (A)砂糖・・・ひとつまみ
- (A)塩・・・ひとつまみ
トッピング
- かつお節・・・適量
- 白いりごま・・・適量
作り方
1.ナスはヘタを切り落とし、細切りにします。
2.耐熱ボウルに1、ツナ油漬け、(A)を入れて混ぜ合わせます。
3.ラップをかけ、600Wの電子レンジで4分30秒加熱し、混ぜ合わせます。
4.お皿に盛り付け、かつお節、白いりごまをふって完成です。
※ご使用の電子レンジの機種や耐熱容器の種類、食材の状態により加熱具合に誤差が生じます。様子を確認しながら加熱時間を調整してください。必要に応じて食材に完全に火が通るまで加熱してください。
3.止まらない!無限キノコ
ごはんにもよく合う無限キノコのご紹介です。風味のよいきのことベーコンの塩気が相まって、まさに絶品ですよ。きのこのシャキシャキとした食感が楽しめる一品です。材料をすべてボウルに入れて電子レンジで加熱するだけととてもお手軽ですよ。時短で作れるので、ぜひレパートリーに加えてみてくださいね。
材料(4人前)
- しめじ・・・100g
- えのき・・・100g
- 茶えのき・・・100g
- しいたけ (計70g)・・・4個
- エリンギ (100g)・・・1本
- 薄切りハーフベーコン・・・2枚
- ツナ油漬け (油ごと・計140g)・・・2缶
- (A)鶏がらスープの素・・・大さじ1
- (A)はちみつ・・・小さじ1
- (A)ごま油・・・大さじ1.5
- (A)黒こしょう・・・少々
トッピング
- 黒こしょう・・・適量
作り方
1.しめじ、えのき、茶えのきは石づきを取り除き、手でほぐします。
2.しいたけは石づきを切り落とし、かさと軸に分けます。かさは薄切りにして、軸は手で割きます。
3.エリンギは手で縦に割きます。
4.薄切りハーフベーコンは1cm幅に切ります。
5.耐熱ボウルに1、2、3、4、(A)、ツナ缶油漬けを油ごと入れて、ふんわりとラップをかけ、600Wの電子レンジで8分加熱します。
6.全体に火が通ったらよく混ぜ合わせます。器に盛り付け、黒こしょうを散らして完成です。
※こちらのレシピは、はちみつを使用しております。 1歳未満(乳児)のお子様はお召し上がりにならないようご注意ください。 はちみつは、砂糖でも代用できます。それぞれ種類によって甘さが異なりますのでお好みで調整してください。
※ご使用の電子レンジの機種や耐熱容器の種類、食材の状態により加熱具合に誤差が生じます。様子を確認しながら加熱時間を調整してください。必要に応じて食材に完全に火が通るまで加熱してください。
サッと作れる無限おつまみのレパートリーを増やそう!
いかがでしたか?お酒を飲むことのメリットや適切な量についてと、お酒と一緒に食べたい無限おつまみレシピをご紹介しました。ツナやごま油など旨味や香りのある食材を使えば、食欲をそそる一品が手軽に作れますよ。副菜にもぴったりなので、ぜひ食卓に取り入れてみてくださいね。
※20歳未満の飲酒はやめましょう。
監修:クラシル 管理栄養士 村田里佳