料理の下ごしらえで手間がかかるのが「野菜の皮むき」ですよね。野菜によって皮の厚みや質感が違うので、むきにくくて苦戦することも多いのではないでしょうか。そこで今回は、クラシルの管理栄養士(樺沢風音さん)がおすすめする、代表的な5つの野菜の皮を簡単にむく方法をご紹介します。絶品おかずレシピも必見ですよ。ぜひ最後までご覧くださいね。
包丁やピーラーは使いません!覚えておきたい“野菜の簡単な皮むき”方法5選

皮むきがもっとラクになる5つの野菜はこれ!
今回皮のむき方をご紹介する野菜はこちらの5つです。
①トマト
②じゃがいも
③大根
④ごぼう
⑤ニンニク
皮をむくときに使う道具といえば包丁やピーラーが一般的ですが、今回はそれらの道具をなるべく使わずにむく方法をご紹介しますよ。
それではさっそく見ていきましょう!
①トマト
トマトは、煮込み料理やソースの材料、マリネなど皮の食感を除きたいときに皮をむきます。「湯むき」が一般的ですが、お湯を沸かしたり冷水を用意する手間がかかりますよね。
そこで今回ご紹介するのは、箸1本と包丁だけでできる方法です!
1.角のない丸い箸を用意し、箸でトマトの表面をまんべんなくこすります。
2.ヘタと反対側の部分に十字の切れ込みを入れ、皮をつまんでゆっくりとむきます。
すべての皮をむくと、ツルンときれいな仕上がりに!
ヘタに近づくにつれて少しむきにくくなりますが、さらに箸でこすると破れることなくむくことができますよ。
②じゃがいも
ご紹介するじゃがいもの皮むき方法は、簡単に皮がむけるのはもちろんのこと、調理も時短できるとっても便利な方法です。
1.じゃがいもをよく洗って芽をとり、皮に十字の切れ込みを入れます。
2.じゃがいもと、かぶるくらいの水を鍋に入れ、火にかけて沸騰したら中火で15分ゆでます。
3.冷水に入れて粗熱をとります。
4.1枚ずつ皮をむきます。
驚くほど早く、そしてとってもきれいに皮がむけました!
15分ほどゆでると、じゃがいもは中心部は生で表面には火が通った状態になります。このじゃがいもを炒めものや味噌汁などに加えれば、火の通りが早く調理時間をぐっと短縮できるのがうれしいポイント。ポテトサラダなどを作るときはゆでる時間を長くして、中まで火が通ってから皮をむいてみてくださいね。
③大根
大根の皮を簡単にむくには、「爪楊枝」を使います。コツをつかめば、こちらもとってもきれいに皮をむくことができますよ!
1.爪楊枝を使い、皮の表面に縦方向に切れ込みを入れます。
ここでのポイントは皮の表面から3mm程の深さまで切れ込みを入れること!下の写真のように大根の断面を見て、皮の少し内側にある筋の部分まで切れ込みが達するようにしてくださいね。
2.切り込みにそって爪楊枝を左右に動かし、大根の皮を実からはがすようにゆっくりと押し上げていきます。
3.皮が少しずつはがれてきたら、皮と実がくっついている部分に両手の親指を当てて、大根を回しながら皮をすべてはがしていきます。
この方法は少しコツがいりますが、マスターしてしまえば短時間で簡単にむくことができます。包丁を使わないで済むのがうれしいですよね。
④ごぼう
つづいてはごぼうの皮です。アルミホイルひとつで誰でも簡単にできる方法ですよ。
1.アルミホイルを適当な大きさに切ってクシャクシャにし、ごぼうに当ててこすります。
クシャクシャにしたアルミホイルの凹凸によって、土がついたごぼうの皮をきれいに削ることができるんです。皮をむきすぎてしまうことがないので、無駄がないのもうれしいポイント!刃物を使わないので、お子さまのお手伝いにもぴったりです。
こすっているうちにアルミホイルの凹凸が無くなってきたら、一度アルミホイルを開いて再びクシャッとして使ってみてくださいね。
⑤ニンニク
ニンニクには1片ずつ皮がついていますが、薄皮がぴったりとくっついてなかなかむけない…なんてことはありませんか?そんなときにぜひ試してみてほしいのが、電子レンジを使う方法です。
1.ニンニクを1片ずつに分け、根元の部分を切り落とします。
2.ニンニク1片を電子レンジに入れてラップをせずに500Wで10秒加熱します。
3.薄皮から中身を押し出します。
加熱したニンニクは熱くなっている場合があるので、十分注意してくださいね
電子レンジで加熱すると、このようにスポッと気持ちよく皮がむけました。皮が細切れに破けて散らかることもないので、ストレスなしです!
※ご使用の電子レンジの機種や耐熱容器の種類、食材の状態により加熱具合に誤差が生じます。様子を確認しながら加熱時間を調整してください。
おすすめのおかずレシピをご紹介!
野菜の簡単な皮むき方法と合わせて、絶品おかずもチェックしませんか?今回は、「トマトとナスのピリ辛和え」をご紹介します。レシピではトマトを湯むきしていますが、ぜひご紹介したむき方でチャレンジしてみてくださいね!
ナスとトマトのピリ辛和え
豆板醤の辛味がクセになる、ナスとトマトの和えものを作ってみましょう!ポン酢、豆板醤、すりおろしニンニクを合わせたタレは、さっぱりとしていながらパンチが効いていてナスやトマトと相性抜群。ミョウガの風味がアクセントになっています。トマトは皮をむくことで味がよくなじみますよ。今夜のおかずにぜひいかがでしょうか。
材料(2人前)
- ナス・・・2本
- トマト・・・1個
- お湯 (湯むき用)・・・適量
- 冷水 (湯むき用)・・・適量
- ミョウガ・・・2個
- 水 (さらす用)・・・適量
- (A)ポン酢・・・大さじ3
- (A)豆板醤・・・小さじ1/2
- (A)すりおろしニンニク・・・小さじ1/2
-----トッピング-----
- 小ねぎ (小口切り)・・・適量
作り方
準備.ナスはヘタを取り除いておきます。トマトはヘタを取り除いておきます。
1.ナスは1つずつラップに包み、爪楊枝で数ヶ所に穴をあけ、耐熱皿にのせて600Wの電子レンジで3分ずつ加熱します。粗熱が取れたら8等分に割きます。
2.トマトに十字の切りこみを入れます。鍋にお湯を沸かし、10秒程ゆでたら冷水にさらし、皮をむいて8等分に切ります。
3.ミョウガは半分に切り、斜め薄切りにします。水に10分程さらして、水気を切ります。
4.ボウルに(A)を入れて混ぜ合わせ、1、2、3を加えて和えます。ラップをして冷蔵庫で30分冷やします。
5.器に盛り付け、小ねぎを散らしてできあがりです。
※ご使用の電子レンジの機種や耐熱容器の種類、食材の状態により加熱具合に誤差が生じます。様子を確認しながら完全に火が通るまで、必要に応じて加熱時間を調整しながら加熱してください。
簡単な皮むき方法をマスターしよう!
いかがでしたか?今回は、クラシルの管理栄養士の樺沢風音さんがおすすめする、野菜の簡単な皮むき方法をご紹介しました。野菜の皮むきがちょっと面倒に感じていた方も、ご紹介した方法を覚えておけば、料理へのハードルがぐっと下がるのではないでしょうか。ぜひおすすめレシピとあわせて参考にしてみてくださいね。
監修:クラシル 管理栄養士 樺沢風音