ガスの力でお部屋をじっくり暖めてくれる「ガスストーブ」。今回の記事ではガスストーブの機能やおすすめの選び方をご紹介します。部屋の広さに合わせたサイズやタイプを理解しておくことで、ご自宅にぴったりのガスストーブを見つけられますよ。使用上の注意点についても解説しているので、ぜひ最後までご覧くださいね。
【2023年】おすすめのガスストーブ6選!選び方や注意点も解説

ガスストーブってどんなもの?
ガスストーブは、ガスの燃焼によって生じる赤外線の輻射熱を利用して、室内の空気を暖める暖房機器具です。空気の温度差による対流で室内全体をじっくり暖めます。
ストーブから温風が吹き出さないため、運転音が静かなのも特徴のひとつです。ガスストーブは、ガスファンヒーターと区別して「ガス赤外線ストーブ」と呼ばれることもあります。
ガスストーブとガスファンヒーターの違い
ガスストーブと似ている暖房器具に「ガスファンヒーター」があります。
どちらもガスを燃焼する仕組みですが、ガスファンヒーターの場合、ガスを燃やすことで発生した熱をファンによって放出する仕組みです。また、ガスファンヒーターはストーブから温風が吹き出すため、スイッチを入れるとストーブの周辺がすぐに暖まるのが特徴。ただし、温風によって室内のほこりやハウスダストが舞い上がってしまうのがデメリットです。また、温風が直接身体に当たるのも苦手に感じる人もいます。
ガスストーブのメリット
ガスストーブには、次のようなメリットがあります。
・部屋の空気が乾燥しにくい
・運転音が小さい
・部屋全体がじんわりと暖まる
・温風が直接体にかからない
ガスストーブは、エアコンに比べると室内の空気が乾燥しにくく、湿度が下がる冬場でも空気が乾きにくいのがメリットです。また、ファンの回転音や温風の吹き出し音がないため、音が静かな点も魅力のひとつ。温風が身体に直接かからずお部屋全体の空気をじんわりと暖めてくれるので、心地よく過ごすことができます。
ガスストーブのデメリット
運転音が静かでお部屋をじっくり暖めてくれるガスストーブですが、下記のようなデメリットもあります。
・カセット式の場合はボンベが必要
・ガス式の場合は設置場所にガスの供給口が必要
・ガス代やボンベ代がかかる
ガスストーブの中でも「カセット式」はガスボンベの用意が必要です。また「ガス式」の場合は都市ガスやプロパンガスの契約をした上で、ストーブを設置する場所にガスの供給口が必要になります。
また、ガスストーブの使用に電気代はかかりませんが、その代わりにガス代やガスボンベ代がかかる点には注意が必要です。使用方法によってはエアコンや電気ストーブよりもランニングコストがかかる場合もあります。
ガスストーブのおすすめの選び方
ガスストーブにはさまざまな種類がありますが、使用方法や部屋の広さに合わせて適切なタイプを選ぶことが重要です。ガスストーブを選ぶ際は、次の4つのポイントに注目しましょう。
・種類(カセット式・ガス式)
・部屋の広さや使用シーン
・デザイン
・安全機能の有無
種類で選ぶ
ガスストーブは、ガスの供給方法によって「カセット式」と「ガス式」の2種類に分かれます。ガスの共有方法によって特徴が異なるため、用途や使用シーンに合わせて選ぶのがおすすめです。
持ち運びで使うなら「カセット式」がおすすめ
カセット式とは、本体にカセットボンベをセットして使用するガスストーブです。コンセントやガスの供給口が必要ないので設置場所を選ばず、屋外にも持ち運べます。コンパクトなサイズから、広い部屋にも対応できる大型サイズまで、幅広い製品展開があるので使用場所に合わせて選べるのもポイントです。
一般的にカセット式ガスストーブは、新品のカセットボンベをセットすれば、連続で2~3時間前後使用できます。ただし、ボンベのガスが切れた場合は交換が必要なので、頻繁にガスストーブを使用するご家庭ではカセットボンベの予備を用意しておくと安心ですよ。
パッケージ重量:4.94kg
電池も電源も不要、カセットボンベ1本で約3時間20分(標準運転の場合)使用できるカセット式ガスストーブです。点火後約1分で暖まるので、いろいろな場所に持ち運んでサッと暖を取れます。
ガス式
リビングや和室、寝室など、1台でお部屋全体を暖めるカセット式の大型ガスストーブです。連続燃焼時間は約2時間30分で、火力調節もできるので、お部屋の広さや温度に合わせて快適に使用できます。
据え置きで使うなら「ガス式」という選択肢も
ガス式とは、ガスの供給口とストーブを直接つないで使用するタイプで、プロパンガスと都市ガスのそれぞれに対応できる製品があります。カセット式のように、ボンベのガス切れやボンベ交換を気にすることなく、いつでも使用できることがメリットです。
ただし、ガス式の設置場所はガスの供給口がある場所に限られるため、持ち運んでの使用はできません。そのため、ご家庭で使用する製品は、手軽に使えて持ち運びにも便利なカセットタイプが主流になっています。
部屋の広さや使用シーンで選ぶ
ガスストーブを選ぶ際は、使用する部屋の広さや使用シーンに合わせて選ぶことも大切です。
室内で使用するなら「対応畳数」をチェック
ガスストーブは、製品によって「対応畳数」が異なります。また、同じ製品でも木造とコンクリート造では対応畳数が異なるため、住まいの構造と部屋の広さに合わせて適切なタイプを選びましょう。
ガスストーブの対応畳数と発熱量の目安は以下のとおりです。
・6畳:2.4kW(木造)、1.7kW(コンクリート造)
・8畳:3.2kW(木造)、2.3kW(コンクリート造)
・10畳:4.0kW(木造)、2.9kW(コンクリート造)
・12畳:4.8kW(木造)、3.5kW(コンクリート造)
・14畳:5.6kW(木造)、4.0kW(コンクリート造)
・16畳:6.4kW(木造)、4.6kW(コンクリート造)
※室内外温度差が15℃の地域(東京、大阪など)の場合
アウトドアやキャンプなら「ポータブルサイズ」がおすすめ
カセット式のガスストーブは、持ち運んで屋外で使用することもできるので、キャンプやアウトドアのときにも活躍します。手軽に持ち運びたい場合は、軽量で持ち運び用の取っ手やハンドルが付いている「ポータブルサイズ」を選ぶのがおすすめです。
30D x 27W x 17H cm
重量約1.8Kgと軽量で、簡単に持ち運べるポータブルサイズのガスストーブです。持ち運びやすいハンドル付きで、キャンプや釣りなどのアウトドアでも活躍してくれます。カセットボンベ1本で約3~4時間前後使用できるので、長時間使用したいときにもうれしいですね。
RJTEK ガスストーブ ガスヒーター
重量は約1.9Kg、コンパクトな形状かつ持ち手付きで、持ち運びやすいポータブルガスストーブです。ストーブとしてはもちろん、上にやかんを乗せれば、キャンプでの湯わかしなどにも役立ちます。レトロでおしゃれなデザインがアウトドアシーンを盛り上げてくれそうですね。
デザインで選ぶ
ガスストーブは室内に設置すると意外と目立ちやすい存在です。部屋に設置するという場合は、デザイン性にこだわって選ぶのもおすすめですよ。
インテリアとしても楽しめる「レトロデザイン」
レトロデザインのガスストーブは、おしゃれな印象でインテリアとしても楽しめます。カラフルなデザインを選べば、お部屋のアクセントにもなるでしょう。
33.5L x 33W x 38.6H cm
レトロなデザインとキュートなカラーリングが目を引くおしゃれなガスストーブです。トルネードバーナー搭載によって、効率よくお部屋を暖めてくれます。弱運転で約4時間20分、強運転で約1時間40分の連続使用が可能です。
場所を選ばない「シンプルデザイン」
すっきりとシンプルなデザインのガスストーブは、室内の雰囲気を邪魔せず空間になじみやすいのが特徴です。インテリアのテイストを選ばず、どんなお住まいでも使いやすいでしょう。
シンプルなデザインの大型カセット式ガスストーブ。クリーム色のカラーリングがお部屋になじみやすく、どんなインテリアとも相性がいいのが魅力です。小型石油ストーブに匹敵するパワフルな暖かさで、室内温度を快適にキープできます。
安全機能の有無も確認
室内を心地よく暖めてくれるガスストーブですが、使用方法を間違えると火災や事故、ケガを引き起こす恐れもあります。ガスストーブを選ぶ際は、事故を防ぐ安全機能にも注目しましょう。
ガスストーブの安全機能には、次のようなものがあります。
・不完全燃焼防止機能:一酸化炭素中毒を引き起こす恐れがある不完全燃焼を防止する機能
・転倒時消化機能:ガスストーブの転倒による火災を防ぐため、転倒時に自動で火が消える機能
・立ち消え安全機能:使用中に火が消えてしまった場合、ガスの放出を防ぐために自動でガスの供給が止まる機能
快適に過ごすためにも、これらの機能をぜひチェックしてみてくださいね。
不完全燃焼防止装置、転倒時消火装置、立ち消え安全装置、圧力感知安全装置が搭載されたガスストーブです。持ち運び可能なサイズ感で、リビングや寝室だけでなく、ベランダやアウトドアシーンでも活躍します。
ガスストーブの注意点
ガスストーブには火災や事故、思わぬケガを防ぐための安全機能が付いている製品もあります。しかし、より安全にガスストーブを使用するためには、次の3つの注意点を理解しておくことも大切です。
1時間に1~2回を目安に換気をする
ガスストーブは、室内の酸素を使用してガスを燃焼させます。しかし、室内の酸素が不足すると不完全燃焼が起こり、一酸化炭素という有毒ガスが発生してしまう可能性も。一酸化炭素は無色無臭のため、発生していても気づかない場合が多いですが、少しでも吸い込んでしまうと一酸化炭素中毒を起こし、重度の場合は命にも関わる危険があるんです。
一酸化炭素中毒を防ぐためにも、ガスストーブを使用中は1時間に1~2回程度換気を行い、室内の空気を入れ替えるようにしましょう。
ガスストーブの近くに燃えやすいものを置かない
ガスストーブの近くに燃えやすいものを置いていると、火災の原因となる可能性があります。ガスストーブを使用すると室内に空気の対流が発生するのですが、その近くに紙や乾いた洗濯物など燃えやすいものがあると、対流でガスストーブの上に乗ってしまい、火災を引き起こすことがあるのです。
思わぬ火災や事故を防ぐためにも、ガスストーブの周辺には燃えやすいものを置かないようにする必要があります。
ガス式は適切な接続コードを使用する
ガス式の場合、ガスストーブとガスの供給口を接続コードでつながなければいけません。その際、適切なコードで接続していないと、ガス漏れが発生することがあるため注意が必要です。また、適切な接続コードを使用していても、接続方法を間違えると事故につながる恐れがあります。
ガス式のガスストーブを使用する際は、取扱説明書をよく読み、正しい方法で本体とガス供給口と接続するようにしてくださいね。
寒い季節はガスストーブであたたまろう!
コンセントや電池を必要とせず、ガスの力でお部屋を暖めてくれるガスストーブ。特に、持ち運びにも便利で使いやすいカセット式ガスストーブは、室内はもちろん、キャンプやアウトドアでも活躍する便利な暖房機器です。
ガスストーブを選ぶ際は、ガスの供給方法や用途、お部屋の広さに適したサイズの製品を選ぶことが大切。また、安全に使用するための安全機能の有無も欠かさず確認しておくのがポイントです。
今回ご紹介した内容を参考にしていただき、安全で使いやすいガスストーブを見つけてみてくださいね。
※本記事に掲載している商品の情報は、記事更新時のものになります。価格が変動している場合や在庫切れしている場合があるため、最新の価格や商品詳細については各販売店やメーカーにてご確認ください。
※記事で紹介した商品を購入すると、売上の一部がクラシルに還元されることがあります。