京都旅行に行ったら食べておきたいものの一つに、おばんざいと呼ばれる家庭料理がありますよね。ただ、おうちで作ろうと思っても難しいイメージがあって、作ったことがないという方も多いのではないでしょうか。
「京都でおなじみの料理を!」日常になじむ”お手軽和食”レシピ5選

今回はそんな方におすすめな、京都でおなじみのお手軽和食レシピをご紹介します。主食から常備菜にぴったりの副菜まで、簡単に作れるのに本格的に仕上がる和食レシピを集めました。気軽に旅行にもいけない今、京風料理を作っておうちで京都気分を味わってみてはいかがでしょうか。
1.万願寺とうがらしとじゃこの炒め物
京野菜の万願寺とうがらしを使った、京都では定番のおばんざいです。万願寺とうがらしは辛みがなく、さらにこのレシピではちりめんじゃこと一緒に甘めの味付けで炒めているので、お子さまでもおいしくお召し上がりいただけますよ。万願寺とうがらしは加熱した際に破裂する可能性がありますので、切り込みを入れるか、食べやすい大きさに切ってからお使いくださいね。
材料(2人前)
- 万願寺とうがらし・・・6本
- ちりめんじゃこ・・・20g
- ①酒・・・大さじ1
- ①砂糖・・・大さじ1
- ①みりん・・・大さじ1
- ①しょうゆ・・・大さじ1
- サラダ油・・・大さじ1
作り方
1.万願寺とうがらしはヘタを取り除いて縦半分に切り、種を取り出し、さらに横半分に切ります。
2.フライパンを中火で熱し、サラダ油を入れます。1とちりめんじゃこを加えて、しんなりするまで1〜2分炒めます。
3.①を加えて汁気がなくなるまで強火で炒めます。火から下ろし、器に盛り付けて完成です。
2.にしん蕎麦
身欠きニシンの甘露煮を蕎麦にのせた、京都でおなじみのにしん蕎麦です。シンプルな一品ですが、ニシンの旨味と甘辛い味付けがあっさりとしたそばによく合いとてもおいしいですよ。身欠きニシンは茶葉と煮ることで臭みが取れ、柔らかく煮ることができます。ほっこりと味わい深い一品です。
材料(1人前)
- そば (冷凍)・・・1玉
-----つゆ-----
- 水・・・300ml
- めんつゆ (2倍濃縮)・・・100ml
- ソフト身欠きニシン・・・1枚
- 水 (下ゆで用)・・・400ml
- 緑茶 (茶葉 下ゆで用)・・・小さじ1
-----煮汁-----
- 水・・・100ml
- 料理酒・・・50ml
- 砂糖・・・大さじ1
- みりん・・・大さじ1
- しょうゆ・・・大さじ1
小ねぎ (小口切り)・・・適量
作り方
1.ソフト身欠きニシンは骨や血合いを取り除き、4等分に切ります。
2.緑茶はだしパックに入れます。
3.鍋に下ゆで用の水、1、2を入れ中火にかけ、沸騰してきたら弱火にし20分程煮ます。だしパックを取り出し、ザルに上げ水気を切ります。
4.鍋に煮汁の材料、3を入れ中火にかけ、煮立ったら落とし蓋をして弱火で20分程煮ます。ニシンが柔らかくなり、照りが出たら火から下ろします。
5.別の鍋につゆの材料を入れ中火で沸かし、そばを入れパッケージの表記通りに煮たら火から下ろします。
6.器に5を盛り付け、4をのせ、小ねぎを散らして完成です。
3.ねぎとお揚げの衣笠丼
京都発祥の丼、ねぎとお揚げの衣笠丼をご紹介します。甘辛い煮汁をたっぷり含んだ油揚げとふんわり卵がごはんとよく合い、絶品ですよ。油揚げは油抜きをすることで、味の馴染みがよくなります。最後に山椒をかけるとピリッとした辛さがアクセントとなり、より風味が増しておいしくお召し上がりいただけますよ。ぜひ試してみてくださいね。
材料(1人前)
- ごはん・・・200g
- 青ねぎ・・・1本
- 油揚げ・・・1/2枚
- 溶き卵・・・1個分
- ①水・・・100ml
- ①料理酒・・・小さじ2
- ①みりん・・・小さじ2
- ①しょうゆ・・・小さじ2
- ①顆粒和風だし・・・小さじ1
- ①砂糖・・・小さじ1/2
- 山椒 (粉末)・・・適量
作り方
準備.青ねぎは根元を切り落としておきます。 油揚げは熱湯をかけて油抜きをしておきます。
1.青ねぎは2cm幅の斜め切りにします。
2.油揚げは1cm幅の短冊切りにします。
3.フライパンに①を入れて中火で加熱し、ひと煮立ちしたら2を加え、中火で3分程加熱します。
4.油揚げが煮汁と馴染んだら1を入れ、中火のまま加熱します。
5.煮汁が沸騰したら溶き卵を回し入れて中火で加熱し、卵が半熟状になったら混ぜ合わせ、火から下ろします。
6.丼にごはんをよそい、5を盛り付け、山椒をかけて完成です。
4.かぼちゃのいとこ煮
冬至には欠かせないかぼちゃのいとこ煮です。ゆで小豆を使うのでとても簡単にお作りいただけます。かぼちゃは面取りして皮目を下にして煮ることで、煮崩れしにくくなりますよ。火からおろして置いておくことで、より味が染み込みます。かぼちゃを里芋やさつまいもにしてもおいしいので、ぜひ作ってみてくださいね。
材料(2人前)
- かぼちゃ・・・250g
- ゆであずき・・・100g
- 水・・・150ml
- 砂糖・・・大さじ1
- しょうゆ・・・小さじ1
作り方
準備.かぼちゃのわたと種は取り除いておきます。
1.かぼちゃは一口大に切り、面取りをします。
2.鍋に1を並べて、砂糖、水を入れて落し蓋をして、中火で加熱します。沸騰したら弱火にし、10分ほど煮ます。
3.かぼちゃに竹串がすっと通る程度のやわらかさになったら、しょうゆ、ゆであずきを加えて、再度落し蓋をして弱火で5分ほど煮ます。
4.火から下ろし、粗熱が取れるまで置きます。
5.器に盛り付けて出来上がりです。
5.ししとうとちくわの炊いたん
京都のおばんざいとして有名な炊いたんにちくわを加えてアレンジした、副菜にぴったりのレシピをご紹介します。炊いたんとは京言葉で「炊いたもの」を意味しており、京都で親しまれている家庭料理のことを指します。このレシピではしらす干しとちくわの出汁でやさしい味わいに仕上げました。ごはんのおかずとしてはもちろん、お酒のおつまみにもぴったりですよ。ししとうは加熱すると破裂することがあるので、包丁で切り込みを入れてから調理してくださいね。
材料(2人前)
- ししとう・・・12本
- ちくわ・・・2本
- しらす干し・・・20g
- 水・・・50ml
- ①料理酒・・・大さじ1
- ①砂糖・・・大さじ1/2
- ①薄口しょうゆ・・・大さじ1/2
- ①みりん・・・小さじ1
- ①顆粒和風だし・・・小さじ1/2
- ごま油・・・小さじ2
作り方
1.ししとうはヘタを切り落とし、切り込みを入れます。
2.ちくわは縦に4等分に切り、さらに長さ半分に切ります。
3.中火で熱したフライパンにごま油、2、しらす干しを入れて炒めます。
4.油がなじんだら1、水、①を加えて中火で5分ほど炒めます。
5.汁気がなくなったら火から下ろし、器に盛り付けて完成です。
終わりに
やさしい味付けでほっと癒される、京風の和食レシピをご紹介しました。京都のおばんざいや和食と聞くと難しそうなイメージがありますが、ポイントを押さえれば手軽にお作りいただけるものもたくさんあります。今回ご紹介したレシピはどれもチャレンジしやすいものばかりです。ぜひチェックして、献立の定番に加えてくださいね。