最終更新日 2023.11.2

なすの選び方と栄養素|買い物で役立つ基本の「き」

なすの選び方と栄養素|買い物で役立つ基本の「き」

艶やかな紫色が特徴の「なす」。とろけるような食感とクセのない淡白な味わいは、どんな料理とも相性抜群なので、食卓にのぼる機会も多いのではないでしょうか?今回は、意外と知られていないなすの栄養素や、おいしいなすの選び方についてご紹介します。ぜひ参考にしてみてくださいね!

  • 目次
  • なすに含まれる主要な栄養価はこちら
  • ポリフェノールの一種である「ナスニン」に注目!
  • カリウム
  • ナスニン
  • β-カロテン
  • 新鮮でおいしいなすの選び方
  • 表面にツヤ・ハリがあって、キズがない
  • ヘタの切り口が新しく、トゲが尖っている

なすに含まれる主要な栄養価はこちら

まずはじめに、なすにどのような栄養素が含まれているのかチェックしてみましょう!

なす(生)100gに含まれる主な栄養価は以下の通りです。

  • エネルギー 18kcal
  • たんぱく質 1.1g
  • 脂質    0.1g
  • 炭水化物  5.1g
  • 食物繊維  2.2g
  • カリウム  220mg
  • β-カロテン 100μg
※参照:「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」

ポリフェノールの一種である「ナスニン」に注目!

ナスには塩分の摂りすぎを防いでくれるカリウムや抗酸化作用のあるアントシアニンが多く含まれています。以下で簡単に解説します。

カリウム

カリウムには、体内の余分なナトリウムを排出する働きがあります。筋肉の収縮や神経の働きにも密接にかかわる重要なミネラルのひとつです。

ナスニン

なすは濃い紫色をしていますが、これは「ナスニン」と呼ばれるアントシアニン系の色素によるものでポリフェノールの一種です。

アントシアニンはナスのほかに、ブルーベリーや赤しそ、小豆、赤ワインなどに含まれていて、活性酸素を取り除くはたらき、いわゆる「抗酸化作用」があります。水溶性のため、お味噌汁やスープなどの具材にして汁ごと食べのがおすすめです。

β-カロテン

β-カロテンは体内で必要なだけビタミンAに変換されます。ビタミンAは、活性酸素の働きを抑えたり、取り除く抗酸化作用があります。また、皮膚や目の粘膜を丈夫にし、健康的に保ちます。

新鮮でおいしいなすの選び方

新鮮でおいしいなすを選ぶポイントは以下の3つです。

表面にツヤ・ハリがあって、キズがない

まずはなすの表面を見てみましょう。皮がピンと張っていてツヤがあるものが新鮮ですよ。皮がたるんでいたり、キズがついていたりするなすは、実の水分が飛んでしまっている可能性が高いです。

ヘタの切り口が新しく、トゲが尖っている

ヘタの部分にも、鮮度を見分けるポイントがあります。ヘタの切り口がフレッシュな緑色をしていて干からびていないものを選びましょう。ヘタの切り口が新しいものは、収穫されて日が経っていないので、実がみずみずしくておいしいですよ。なすのヘタにはトゲがありますが、このトゲが鋭く尖っているほど鮮度がいいんです。

ずっしりとした重みがある

なすを手に持ったとき、ずっしりとした重みがあるのは新鮮な証拠です。なすは水分が多い野菜なので、その分重量があります。鮮度が悪くなると、実の水分が飛んでスカスカになるので軽くなりますよ。

使い分けたい!実はたくさんあるなすの品種

選び方がわかったところで、ここからはなすの品種についてチェックしてみましょう。通年スーパーに並ぶなすですが、さまざまな品種が存在しているんですよ!

中長なす

広く知られているのがこの「中長なす」です。「長卵形なす」とも呼ばれ、長さ12cm~15cmの細長い形をしています。栽培しやすいうえに収穫量も多いので、日本全国に流通しているんですよ。焼き物や煮物、揚げ物など、どんな調理法にも合う品種です。

長なす・大長なす

中長なすを縦に伸ばしたような形の「長なす」や「大長なす」という品種は、実がやわらかいので、焼きなすなどとろりとした食感を活かしたい料理に向いています。

丸なす・小丸なす

ころんと丸い形をした「丸なす」や「小丸なす」は、実がしっかりとしていて歯ごたえがあるので、漬物や田楽など、食べ応えを出したい料理にぴったりですよ。

一口になすと言っても、品種によって見た目や食感が大きく変わります。作りたい料理に合わせて品種を使い分けると、仕上がりがグンとランクアップしますよ!

なすの品種についてより詳しく知りたい方はこちらをチェック!

おいしいなすを選んで味わおう!

いかがでしたか?なすに含まれる栄養素と、おいしいなすの選び方についてご紹介しました。なすの皮にはポリフェノールの一種である「ナスニン」が多く含まれています。皮をむかずに調理して、丸ごとおいしくいただきましょう!

クラシルでは、なすの保存方法についてもご紹介しています。ぜひそちらも参考にしてみてくださいね。

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2023.11.2 最終更新

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