朝食の定番である「納豆」。毎日食べる人も多いと思いますが、カロリーはどのくらいなのでしょうか?この記事では納豆の発祥や特徴、種類や種類ごとのカロリーを解説します。記事後半のキムチ納豆焼きうどんや納豆と長芋のねばねばオムレツなど、納豆を使ったアレンジレシピも必見ですよ。
納豆の特徴やカロリーを種類別に解説!アレンジレシピもご紹介

- 目次
- 納豆とは?
- 納豆の名前の由来
- 納豆の種類
- 甘納豆
- 糸引き納豆
- 寺納豆
- 納豆のカロリー
- 納豆のおいしいアレンジレシピ
納豆とは?
納豆とは大豆を煮たり蒸したりしてやわらかくしたものに、納豆菌を加えて発酵させた発酵食品のことです。一般的に糸引き納豆のことを指します。糸引き納豆はねばねばとした糸をひくことと、特有のにおいが特徴です。大豆の旨味や甘み、ほんのりとした苦味などがあります。
糸引き納豆は大豆を洗浄し水につけてやわらかくして煮た後、煮豆に納豆菌を付着させパック詰めして発酵させます。この納豆菌が大豆の成分を分解したり合成したりして、旨味や粘り気を生み出すんですよ。その後、冷却して発酵を止めて、熟成させたのちに出荷されます。
納豆の発祥は諸説あり、はっきりとは分かっていません。弥生時代には大豆の栽培が普及していたため、納豆に似た食べ物がすでに存在していたという説もあります。それによると、弥生時代の人々が住んでいた竪穴住居には稲ワラが敷かれており、枯草菌の一種である納豆菌がそのワラに住み着いていた可能性があるとのこと。そこに当時の人々が食べていた大豆の煮豆がこぼれて納豆菌が付着し、竪穴住居の暖かさが発酵を促進して納豆が生まれたのではないかと考えられています。
もうひとつの有名な説は平安時代後期の武将である源義家(みなもとのよしいえ)が奥州で後三年の役で戦っていたときに生まれたとするものです。当時の戦いでは馬の飼料として大豆が用いられており、大豆の煮豆を乾燥させ、俵に詰めて携帯していました。ところが、籠城戦で馬の飼料が足りなくなったため農民たちから飼料の大豆を徴収することになります。急いでいた農民たちが煮豆を熱いまま俵に詰めて献上したところ、数日後には特有のにおいと糸引きが始まっていたとか。それを試しに食べてみたところおいしかったので、兵士たちの食料になったというエピソードです。
はっきりとした由来は分かっていませんが、納豆は偶然が重なって生まれたのではないかという説が有力のようですね。
納豆の名前の由来
納豆という名前の由来も諸説あります。有力なのは、江戸時代の「本朝食鑑(ほんちょうしょくかがみ)」という書物に書かれている、寺院の台所である納所で作られていたことを由来とする説です。当初は納所豆と呼ばれていたものが、省略されて納豆となったのではないかと考えられています。そのほかには桶や壺などの容器に納めて貯蔵していたからという説や、神様に納めた豆という意味で納豆と呼んだなど、さまざまな説があるようです。
納豆の種類
納豆と呼ばれるものにはいくつかの種類があり、甘納豆、糸引き納豆、寺納豆に大分されます。ここではひとつひとつの種類について見ていきましょう。
甘納豆
甘納豆とは豆を砂糖で煮詰めて乾燥させた後砂糖をまぶしたもので、豆菓子に分類されます。小豆やえんどう豆、そら豆やいんげん豆のほか、落花生や大豆、さつまいもやゆりねなどが原料になっているものもあるそうです。
糸引き納豆
糸引き納豆は一般的な納豆のことで、ねばねばとした糸引きと特有のにおいが特徴です。丸大豆納豆とひきわり納豆の二種類があります。丸大豆納豆は大豆を粒ごと発酵させますが、ひきわり納豆は挽き臼のような機械で大豆を砕き、皮を取り除いた後に納豆菌を漬けて発酵させるのが特徴です。
丸大豆納豆は豆のふっくらとした食感や歯ごたえ、皮の風味を楽しめるのに対し、ひきわり納豆は砕いて表面積が広がったところに納豆菌を漬けるため旨味の素となる成分が多くなり、旨味を強く感じやすいと言われています。
寺納豆
寺納豆は大豆と大麦または小麦、麹菌を塩水に漬け込んで熟成させて作る納豆のこと。数ヶ月から一年ほどの期間熟成させるため、完成したものは黒褐色で半乾燥状態になります。糸引き納豆のような粘り気はありません。別名「塩辛納豆」とも呼ばれており、塩辛さと旨味たっぷりの特有の味わいが魅力です。
納豆のカロリー
糸引き納豆100gに含まれる主な栄養素は以下の通りです。
・エネルギー:190kcal
・たんぱく質:16.5g
・脂質:10.0g
・炭水化物:12.1g
・食物繊維:6.7g
・糖質:5.4g
ひきわり納豆100gに含まれる主な栄養素は以下の通りです。
・エネルギー:185kcal
・たんぱく質:16.6g
・脂質:10.0g
・炭水化物:10.5g
・食物繊維:5.9g
・糖質:4.6g
納豆にはエネルギーや炭水化物、脂質などがバランスよく含まれており、食物繊維も摂ることができます。納豆1パックは40~50gほどなので、上記の数値のだいたい半分くらいの栄養素を摂れると考えるとよいでしょう。
納豆のおいしいアレンジレシピ
納豆の発祥や特徴、種類やカロリーなどがわかったところでここからは、納豆を使った絶品アレンジレシピをご紹介します。簡単に作れるものをピックアップしているのでぜひ参考にしてみてくださいね。
キムチ納豆焼きうどん
フライパンひとつで作れるキムチ納豆焼きうどんのご紹介です。定番の組み合わせですが、加熱することで納豆の風味が強くなり、より濃厚なおいしさを楽しめます。もっちりとしたうどんとピリ辛のキムチ、旨味たっぷりの納豆が相性抜群で絶品です!ぜひレパートリーに加えてみてくださいね。
家計に優しい!納豆チャーハン
家計にやさしい!納豆チャーハンを作ってみましょう。使う具材は納豆と卵、小ねぎだけ。ニンニクや豆板醤を効かせたパンチのある味わいなので、最後まで飽きずに召し上がれますよ!ぱぱっと作れるのでランチにいかがでしょうか?
納豆とキムチのチャーハン
ランチにもぴったり!納豆とキムチのチャーハンです。マヨネーズやしょうゆ、みりんを加えた甘辛い味つけでコク旨に仕上げました。納豆の旨味とキムチのピリ辛がクセになるおいしさですよ!ぜひ一度お試しくださいね。
納豆入り 和風ミートスパゲティ
納豆を使った和風ミートスパゲッティです!豚ひき肉や青ねぎを加えた爽やかなタイプのミートソースに納豆やみそを加えて和風に仕上げました。トマトの酸味と納豆のコクが意外なほどマッチして、やみつきになるおいしさです!ぜひ召し上がってみてくださいね。
納豆と長芋の ねばねばオムレツ
納豆と長芋のねばねばオムレツを作ってみませんか?青のりと長芋のとろろを混ぜ込んだオムレツは風味豊かでふわふわの食感です!中から出てくるとろりとした納豆がまろやかでクセになるおいしさですよ。ぜひ献立に加えてみてくださいね。
アボカドと納豆の油揚げピザ
今夜のおかずにアボカドと納豆の油揚げピザはいかがでしょうか?めんつゆとわさびで甘辛く味つけした納豆にアボカドとチーズのまろやかさが相性抜群!ピザの台は油揚げなので、さっぱりと召し上がれますよ。おつまみにもぴったりなので、ぜひお試しくださいね。
やみつき 納豆カレードリア
納豆カレードリアのご紹介です。納豆を混ぜ込んだごはんにカレーとチーズをのせてオーブントースターで焼きました。スパイシーなカレーと納豆の旨味がよくマッチしてやみつきになるおいしさです!簡単にお作りいただけるので、ぜひ作ってみてくださいね。
たっぷり大葉のじゃこ納豆和風トースト
たっぷり大葉のじゃこ納豆和風トーストはいかがでしょうか。風味豊かなのりとじゃこをのせて焼きあげたトーストに納豆と大葉をトッピングしました。じゃこの塩気と大葉の香りが納豆と好相性!ボリューム満点で朝食やランチにぴったりですよ。ぜひ召し上がってみてくださいね。
お酒のあてにもおやつにも ポリポリ納豆
お酒のあてにもおやつにもおすすめのポリポリ納豆をご紹介します。タレで味つけした納豆に白いりごまと七味唐辛子、薄力粉を加えてごま油でカリッと焼きあげました。納豆を焼いた香ばしい香りと七味唐辛子のピリ辛な風味がたまらない一品です!とてもおいしいので、ぜひお試しくださいね。
にんにく醤油のアボカド納豆和え
あと一品がほしいときに、ニンニクしょうゆのアボカド納豆和えはいかがでしょうか?とろとろのアボカドと納豆がミョウガと大葉の風味でさっぱり味に大変身!お酒のおつまみにもぴったりですよ。ぜひ作ってみてくださいね。
アレンジ自在!使い勝手抜群の納豆を活用しよう
いかがでしたか?納豆の発祥や特徴、種類やカロリーに加え、納豆を使った絶品アレンジレシピなどもご紹介しました。納豆はそのままごはんと食べるのはもちろん、パスタやトーストなどの洋食や副菜にもアレンジできます!今回ご紹介したレシピなども参考にしていただき、ぜひ納豆をさまざまな料理に活用してみてくださいね。