最終更新日 2023.3.30

本当の旬はいつ?おいしい「うなぎ」を食べたい方必見!

本当の旬はいつ?おいしい「うなぎ」を食べたい方必見!

土用の丑の日には「うなぎ」を食べるのが定番ですが、天然うなぎの旬は秋〜初冬だと言われています。それでは、なぜ夏にうなぎを食べる習慣があるのでしょうか。今回はうなぎの旬をはじめ、土用の丑の日の由来や、天然と養殖の違いについてご紹介します。記事後半でご紹介している、うなぎのアレンジレシピは必見ですよ!

  • 目次
  • 天然物の旬は10月〜12月
  • 養殖物の旬は7月
  • 土曜の丑の日とは?
  • 鰻の生態は謎が多い
  • うなぎの蒲焼きの温め方
  • ふっくら美味しい市販のうなぎの温め方
  • うなぎのアレンジレシピをご紹介!
  • うなぎと枝豆の炊き込みご飯

天然物の旬は10月〜12月

うなぎは天然と養殖で旬の時期が異なりますが、天然うなぎの旬は10月〜12月にかけてと言われています。

天然うなぎは10月頃からは冬眠に備えて栄養をたっぷりと蓄え、12月頃に冬眠に入ります。そのため、この頃のうなぎは一番脂がのっておいしいと言われています。

天然うなぎは身体をしっかりと動かしながら成長するので、身が引き締まっていて脂がサラッとしています。川魚特有の香りもあり、身体もひと回り大きいのが特徴です。ただし、近年は絶滅危惧種に指定されているため、希少価値がとても高くその分お値段も高騰しています。

養殖物の旬は7月

養殖うなぎには、実は旬というものがありません。徹底した水温管理のもとで育てられているので、一年を通して安定した品質を保つことができるのです。

あえていうならば、日本で一番うなぎの需要が高まるのは「土用の丑の日」なので、その時期に合わせて養殖されたうなぎが「旬」といえるでしょう。また、うなぎの養殖が盛んな県は鹿児島、愛知、宮崎など、水がきれいで温暖な地域が多いです。

土曜の丑の日とは?

先ほどご紹介したように、天然うなぎの旬は秋〜初冬にかけてですが、なぜ土用の丑の日にうなぎを食べる習慣があるのでしょうか?

その由来は諸説ありますが、時代は江戸時代末期までさかのぼります。天然うなぎの旬は秋〜初冬なので、夏のうなぎはあっさりとした味わいであまり人気がありませんでした。そこで、うなぎ屋がどうにかして売り上げをあげようと、蘭学者である平賀源内に相談を持ちかけたところ「丑の日は『う』のつくものを食べると縁起がいい」という語呂合わせを提案してくれたそうです。

本来、土用の丑の日には瓜や梅干し、うどんなど「う」のつくものを食べる習慣があったので、うなぎ屋は「本日土用の丑の日」という張り紙を出したところ、うなぎが瞬く間に売れて大繁盛!それ以来、土用の丑の日にうなぎを食べる習慣が根付き、現代に至るというわけです。

また「土用」とは夏だけではなく、立春、立夏、立秋、立冬の前の約18日間のことを指します。そのなかで干支の「丑の日」にあたる日が「土用の丑の日」となります。つまり、土用とは季節の変わり目であり、なにかと体調を崩しやすい時期なのです。

鰻の生態は謎が多い

うなぎは川や湖などの淡水で成長し、海に戻って産卵するという珍しい魚です。「降河回遊魚」と呼ばれるその生態は謎が多く、いまだに明らかになっていないことも多いのが現状です。

日本で多く食べられているうなぎは、ニホンウナギという品種です。ニホンウナギは川や湖で成長した後、日本から2000km以上離れた西マリアナ海嶺まで移動して産卵します。そこで孵化した仔魚はまだ自力で泳ぐ力がないので、黒潮に流されながら日本や台湾、韓国などの東アジアにたどり着きます。そこで沿岸に近づいた後、さかのぼるのに適した河川を選んで川をのぼり、淡水での生息域を確保するのです。

ニホンウナギがどのようなルートで西マリアナ海嶺にたどり着くのか、孵化直後の仔魚は何を食べて成長しているのかは、いまだに明らかになっていません。そのため、うなぎを卵から育てる完全養殖の技術はまだ開発途中であり、商業化のレベルまで達していないのが現状です。

うなぎの蒲焼きの温め方

ご家庭でうなぎを食べるときは、蒲焼きを温め直すことが多いですよね。蒲焼きを電子レンジで温める方も多いと思いますが、ほんのひと手間かけるとグンとおいしさが引き立ちますよ!せっかくなら、おいしい温め方をマスターしてワンランク上の味わいを楽しみましょう。

◼︎スーパーの蒲焼き
スーパーで売っている蒲焼きは、たれがたっぷりとかかっていることが多いですが、これは見た目をよくするために多めに塗られているそうです。まずは買ってきたうなぎに熱湯をかけて、思い切ってたれを洗い流し、水気を切りましょう。次に、料理酒と付属のたれをフライパンに入れて中火にかけ、ひと煮立ちさせます。そこに蒲焼きを入れて蓋をし、弱火で5分程煮たらできあがりです。少し手間はかかりますが、難しい工程は一切ありません。これだけで驚くほどおいしい蒲焼きに仕上がるので、ぜひ試してみてくださいね。

ふっくら美味しい市販のうなぎの温め方

◼︎自家製たれでさらにおいしく
うなぎのたれは、ご家庭で簡単に作ることができます。しょうゆ2:みりん2:料理酒1:砂糖1の割合で調味料をフランパンに入れて中火にかけます。ふつふつとしてきたら弱火にして、焦げないようにかき混ぜながら煮詰めるだけ。市販のたれよりすっきりとした甘さに仕上がるので、うなぎ本来のおいしさが引き立ちますよ。

◼︎うなぎ屋さんの蒲焼き
うなぎ屋さんの蒲焼きは、オーブントースターで温めるとふっくらとした食感に仕上げることができます。まずは、蒲焼きをアルミホイルでやさしく包み、オーブントースターで2分程焼きましょう。次に、アルミホイルを開けてたれを全体にかけ、今度はアルミホイルを開けたまま2分程焼きます。

※お使いのトースター機種によって焼き加減が異なりますので、様子を見ながらご調整ください。トースターは庫内が狭く、食材と熱源の距離が近いため、加熱中の食材の油が落ちたり、油はねなどが原因で発煙、発火の恐れがあります。加熱中は目を離さないでください。

※アルミホイルが熱源に直接触れると溶けてしまう恐れがあります。熱源に触れないようご注意ください。

うなぎのアレンジレシピをご紹介!

うなぎについて詳しく知ると、香ばしい蒲焼きが食べたくなりますよね!さてここからは、うなぎをさらにおいしく食べるためのアレンジレシピをご紹介します。うなぎの炊き込みごはんや鰻ざく、カルボナーラ風など、普段とはひと味違うおいしさを楽しみたいときに、ぜひお試しくださいね。

うなぎと枝豆の炊き込みご飯

うなぎと枝豆を使った、少し贅沢な炊き込みごはんです。ふっくらとしたうなぎはもちろん、旨味がじんわりと染み込んだごはんがたまらないおいしさ!枝豆の彩りもよく、おもてなしの一品としても喜ばれますよ。

うなぎと炒り卵のひと口手まり寿司

かわいらしいサイズのうなぎと炒り卵の手まり寿司をご紹介します。香ばしいうなぎにほんのりと甘い炒り卵がよく合う、ふんわりとやさしい味わいの一品です。一口サイズで食べやすいので、ホームパーティーなどにおすすめですよ。

※ご使用の電子レンジの機種や耐熱容器の種類、食材の状態により加熱具合に誤差が生じます。様子を確認しながら完全に火が通るまで、必要に応じて加熱時間を調整しながら加熱してください。

さっぱり 鰻ざく

うな丼の副菜には、さっぱりとした鰻ざくがおすすめです。三杯酢の酸味やきゅうりの食感がいいアクセントになり、うなぎが驚くほどさっぱりといただけますよ。とても簡単に作ることができるので、ぜひお試しくださいね。

※お使いのトースター機種によって焼き加減が異なりますので、様子を見ながらご調整ください。今回は1000W220℃で焼いています。トースターは庫内が狭く、食材と熱源の距離が近いため、加熱中の食材の油が落ちたり、油はねなどが原因で発煙、発火の恐れがあります。加熱中は目を離さないでください。

※アルミホイルが熱源に直接触れると溶けてしまう恐れがあります。熱源に触れないようご注意ください。

大葉入り 鰻の厚焼き卵

うまきに大葉を加えて、爽やかな風味をプラスしました。うなぎと卵はとても相性がよく、ふっくらと甘く香ばしい味わいをお楽しみいただけますよ。うなぎのカサ増しにもなるので、ぜひレパートリーに加えてみてくださいね。

ウナギのカルボナーラ風

意外な組み合わせが後を引く、うなぎのカルボナーラ風パスタです。うなぎをカルボナーラにするとは驚きですが、たれの甘味に卵のまろやかさ、バターのコクが絶妙にマッチして驚くほどおいしいですよ!普段とはひと味違ううなぎ料理を楽しみたいときに、ぜひお試しください。

※ご高齢の方や、2才以下の乳幼児、妊娠中の女性、免疫機能が低下している方は、しっかりと加熱し卵の生食を避けてください。

香味ソースで食べる 鰻の蒲焼き

うなぎに薬味をたっぷりと合わせて、さっぱりとした味わいに仕上げました。ポン酢の爽やかな酸味が食欲をそそり、暑い季節でもお箸がどんどん進みますよ!お酒のおつまみとしてはもちろん、ごはんのおかずにもぴったりです。

土曜の丑の日はうなぎで決まり!

今回は、うなぎの旬をはじめ、土用の丑の日の由来や天然と養殖の違い、うなぎのアレンジレシピなどをご紹介しました。天然うなぎの旬は秋〜初冬にかけてですが、養殖物は一年を通しておいしくいただくことができます。

うなぎは丼にするのが定番ですが、酢の物や卵焼き、炊き込みごはんなどにしてもおいしいですよ!クラシルでは、ほかにもたくさんのうなぎレシピをご紹介していますので、そちらもぜひ参考にしてみてくださいね。

※20歳未満の飲酒はやめましょう。

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