最終更新日 2024.4.3

たらこと明太子の違いとは?それぞれの特徴やおすすめレシピをご紹介

たらこと明太子の違いとは?それぞれの特徴やおすすめレシピをご紹介

ごはんのお供の定番「たらこ」と「明太子」。どちらもスケトウダラの卵巣を調味液に漬けたものですが、これらの違いをご存知ですか?一般的には辛いか辛くないかで区別されていますが、実はルーツや歴史はそれぞれ異なるのです。今回はそんなたらこと明太子の違いのほか、旨みたっぷりのおすすめレシピをご紹介します。

  • 目次
  • 「たらこ」と「明太子」の違いとは?
  • 地方によって呼び名が違う場合も
  • 実は出身地が違う!たらこと明太子のルーツとは?
  • たらこのルーツ
  • 明太子のルーツ
  • たらこと明太子、レシピの代用はできる?
  • プチプチ食感が魅力!たらこの活用レシピ
  • バター醤油香る たらこスパゲティ

「たらこ」と「明太子」の違いとは?

たらこも明太子もどちらも同じ「スケトウダラ」の卵巣を塩や酒、ダシなどを含む調味液で漬け込んだものです。 明太子は、これに唐辛子などの辛味を加えて作られます。つまり、唐辛子の有無によって名前が使い分けられているのです。

塩蔵と呼ばれる塩に卵巣を漬ける製法で作られるたらこもありますが、この製法で作っているメーカーはごくわずかなのだとか。

ちなみにスケトウダラの卵巣以外にマダラの卵巣を使ったものも「たらこ」と呼ぶことができますが、辛子明太子はスケトウダラの卵巣で作ったもののみ使用できる名称なんですよ。

地方によって呼び名が違う場合も

明太子の本場である福岡県など、地域によっては唐辛子を使っていないいわゆる「たらこ」のことを「明太子」と呼ぶ地方もあるようです。少しややこしいですが、福岡県内でも地域によって呼び方が変わるというのはおもしろいですね。

実は出身地が違う!たらこと明太子のルーツとは?

たらこは漢字で書くと「鱈子」と書き、生のタラの子を塩漬けしたものを指します。昔はそのまま「たらのこ」と呼ばれていましたが、全国に広まるにつれて簡略化され、現在の「たらこ」という呼び方が定着しました。

一方、明太子はスケトウダラの韓国語名「明太(ミョンテ)」の子という意味から「明太子」と呼ばれるようになったと言われています。

以下で、それぞれのルーツについて見てみましょう!

たらこのルーツ

たらこのルーツは明確にはまだわかっていないようですが、日本であると言われています。まわりを海に囲まれた日本では、魚が貴重なたんぱく源だったため、身だけでなく魚卵の部分も無駄なく一緒に食べてきました。
タラは昔から北陸地方より北で水揚げされることが多く、特にスケトウダラは北太平洋での漁獲量が多い魚でした。そんなタラの中でも傷みやすいスケトウダラを加工して、有効利用しようとしたのがたらこのはじまりとされています。

北海道を中心に北陸地方などの寒い地域では江戸時代よりも前からタラやたらこが食べられていたと考えられています。また、江戸時代にはすでに江戸の街にも流通していたようで、当時は冬の珍味として重宝されたのだそうです。

ちなみに、現在でもスケトウダラがよく獲れる北海道はたらこの一大産地として知られています。

明太子のルーツ

その一方で、明太子のルーツは韓国にあります。17〜18世紀頃、朝鮮半島ではスケトウダラの卵巣を加工して食べる食文化が広まっていたようです。赤唐辛子やニンニクでまぶしたキムチやコチュジャンなどと同じように、辛子明太子は昔から保存食品として親しまれていました。

当時の辛子明太子は日本では昭和の初期に輸入され始めたそうです。それを日本人の味覚に合うようにアレンジして作ったのが現在の辛子明太子のはじまりといわれています。

たらこと明太子、レシピの代用はできる?

これまでにも触れてきましたが、たらこと明太子は同じスケトウダラの卵巣を調味液で漬けたものです。風味に多少違いはありますが、辛さ以外はほぼ一緒であると言えます。そのため、明太子をたらこで代用したい場合は、唐辛子などの調味料を追加することで、明太子に近い味わいを表現できますよ。

一方、元々辛味のある明太子をたらこで代用するのはむずかしく、完全に辛味をなくすことができません。ただ、生クリームやチーズ、マヨネーズなどを味つけに加えることで辛味を少し和らげることはできるので、少しピリ辛な味わいでも問題ない料理であればたらこの代わりに明太子を使ってもよいでしょう。

お子様が食べる場合、また辛いものが苦手な方はたらこを使用するのがおすすめです。

プチプチ食感が魅力!たらこの活用レシピ

ここではマイルドなたらこを活用したレシピをご紹介します。そのままでもおいしいたらこですが、少し手を加えるだけでまた違った風味を発見することができますよ。

バター醤油香る たらこスパゲティ

プチプチ食感が楽しい、たらこスパゲティのレシピをご紹介します。たらこと相性のよいしょうゆとバターを使って、シンプルに仕上げました。このレシピでは隠し味にマヨネーズを加えているので、よりマイルドな味わいをお楽しみいただけます。風味が増すので、仕上げに小ねぎと刻みのりをトッピングしてお召し上がりくださいね。

たらこのにんじんシリシリ

少ない材料でササッと作れるにんじんシリシリはいかがでしょうか。たらこの旨味とにんじんの甘みのバランスがよく、副菜やおつまみにもぴったり!にんじんを軽く炒めてから、あらかじめ作っておいた塩水を入れて蒸すことでにんじんがしんなりして色鮮やかに仕上がりますよ。

たらこクリームのマカロニグラタン

いつもと違うマカロニグラタンを食べたくなったら、こちらのレシピがおすすめ!ホワイトソースにたらこを加えて、旨味たっぷりに仕上げました。マカロニにたらこクリームとチーズが絡んでたまらないおいしさですよ!ブロッコリーや鶏肉など、お好みの具材を加えてアレンジも楽しんでくださいね。

ポテマヨたらこトースト

簡単に作れて満足度の高い、ポテマヨたらこトーストのご紹介です!電子レンジで加熱したじゃがいもにたらことマヨネーズを加えて和えたらパンにのせて、あとはチーズをかけて焼くだけ!たらこの旨味とホクホクのじゃがいもが香ばしいトーストによく合い、やみつきになるおいしさですよ!ぜひ作ってみてくださいね。

キノコのたらこチーズ焼き

身近な食材で簡単に作れるチーズ焼きレシピです。おうちにあることの多いエリンギとしめじに、たらこやしょうゆ、ごま油を混ぜ合わせたソースととろけるチーズをかけてホイル焼きにしました。きのこにごま油香る旨味たっぷりのたらこソースとチーズが絡んで絶品ですよ!料理酒を少し入れるときのこがふっくらと仕上がります。あと一品ほしいときやお酒のおつまみにもおすすめです。

ぴりっとした辛味がたまらない!明太子の活用レシピ

ここからはピリッとした辛みがクセになる、明太子の活用レシピをご紹介します。旨味と辛味が魅力の明太子を幅広いアレンジで楽しみましょう。

バター香る!和風明太子パスタ

和風明太子パスタレシピのご紹介です。ピリッと辛い明太子の旨味、さらに少し焦がしたバターとしょうゆの香ばしい風味がパスタに絡んでやみつきになる一品!ニンニクの香りと野菜の食感もアクセントになっていて、食べ進める手が止まらなくなるおいしさですよ!お好みできのこなどを加えてもおいしく作れるので、お試しくださいね。

明太子ソースでとろとろオムライス

とろとろオムライスに明太子クリームソースをかけた、いつものオムライスとはひと味もふた味も違う一品のご紹介です。コンソメとバターを混ぜ合わせた風味豊かなごはんにとろとろの卵をのせ、生クリームを使った濃厚な明太子ソースをかけました。一口食べるだけで、口の中が幸せでいっぱいになりますよ!コク深くリッチな味わいをぜひお楽しみください。

※ご高齢の方や、2才以下の乳幼児、妊娠中の女性、免疫機能が低下している方はしっかりと加熱し、卵の生食を避けてください。

絶品おつまみ 明太チーズ卵焼き

明太子の卵焼きは居酒屋のメニューでもよく見かけますが、このレシピではさらにチーズを加えておつまみにぴったりな一品に仕上げました。ふんわりと仕上げた卵焼きを切ると、断面からプチプチとした明太子とチーズがとけだし、見た目からも食欲をそそられますよ!しっかりとした味つけなのでお酒のおつまみにはもちろん、ごはんのおかずにもおすすめの一品です。

手軽に美味しく!豆乳明太クリームうどん

ランチにうれしい、手軽に作れる明太クリームうどんのレシピをご紹介します。明太子を加えた旨味たっぷりのクリームソースがうどんに絡み絶品!仕上げにかけるブラックペッパーによって味が引き締まり、最後まで飽きることなくいただけます。豆乳で作るクリームソースはバターと粉チーズを加えることで、生クリームを使わなくても濃厚な味わいに仕上がりますよ。使う調味料もシンプルなので、覚えておくと便利なレシピです。

パパッとおかず!明太子の炒りしらたき

時短であっという間に作れる、明太子の炒りしらたきはいかがでしょうか。ごま油でしらたきを炒めたら、あとは明太子を加えて調味料で味つけするだけ!食感のよいあっさりとした味わいのしらたきに旨味たっぷりの明太子がよく絡んで、やみつきになるおいしさです。トッピングの大葉が爽やかに香り、明太子のおいしさが一層引き立ちますよ!ぜひ試してみてくださいね。

たらこと辛子明太子は好みや気分に合わせて使い分けを!

いかがでしたか?今回は、たらこと明太子の違いやおすすめのレシピをご紹介しました。どちらも同じスケトウダラの卵巣が原材料の「たらこ」と「辛子明太子」ですが、起源や歴史が異なるのは面白いですね。そのままごはんのお供にするのはもちろん、パンやパスタともよく合う万能食材なので、ぜひ今回ご紹介したレシピを参考にしていただき、レパートリーを増やしてみてくださいね。

※20歳未満の飲酒はやめましょう。

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