最終更新日 2023.3.30

パイナップルの選び方と栄養素|買い物で役立つ基本の「き」

パイナップルの選び方と栄養素|買い物で役立つ基本の「き」

トロピカルフルーツの代表格ともいえる果物「パイナップル」。そのまま食べるのはもちろん、さまざまなお料理の具材として調理してもおいしくいただける、稀有な食材でもあります。そこで今回は、パイナップルに含まれる栄養価やおいしいパイナップルの選び方、おすすめレシピなどをご紹介します。ぜひ毎日のお買い物やお料理の参考にしてみてくださいね。

  • 目次
  • 品種はなんと200種以上!品種改良も盛ん
  • 主要な栄養価はこちら
  • 注目の栄養素について
  • おいしいパイナップルの選び方
  • 基本の切り方もご紹介!パイナップルおすすめレシピ
  • パイナップルの基本の切り方
  • パイナップル黒酢豚
  • 夏にぴったり パイナップルのスムージー

品種はなんと200種以上!品種改良も盛ん

パイナップルは、パイナップル科アナナス属の多年草です。 原産地はブラジルを中心とした南アメリカ付近で、日本には江戸時代末期に伝わってきました。

熱帯から亜熱帯の温暖な地域でしか育たないため、現在の日本での主な産地は沖縄県で、旬は5~8月。とはいえ日本では海外から輸入しているものがほとんどなので、市場には一年中出回っています。

さて、「パイナップル」というユニークな名前ですが、由来はとてもシンプル。

パイナップルの実が「松ぼっくり(pine)」に似ていて、「林檎(アップル)」のようにあまい香りがすることから、この2つの単語を組み合わせて「パイナップル(pineapple)」と呼ばれるようになりました。

実は品種も非常に多く、食用のパイナップルだけでも200種以上の品種が存在しています。品種改良も盛んに行われており、近年では、従来のものよりも甘みが強い高級パイナップルも増えてきました。

ここでは、代表的な品種を3つご紹介します。

・ゴールデンパイン

長年の研究の末に誕生した新品種です。従来のパイナップルよりも糖度が高いため、濃厚な甘みと芳醇な香りを堪能することができます。

・ボゴールパイン

皮を剥かずに、果肉を房から手でちぎって食べることができる品種です。台湾原産の品種で、甘みも強くやわらかいため、芯まで余すことなくいただけます。

・スムース・カイエン

世界で一番多く生産されている品種で、日本でも沖縄県などで栽培されています。酸味と甘みのバランスが良く、果汁も豊富。生食はもちろん、缶詰やジュースに加工してもおいしくいただけます。

主要な栄養価はこちら

パイナップル(生)100gに含まれる主な栄養価は以下の通りです。

・エネルギー 54kcal

・たんぱく質 0.6g

・脂質    0.1g

・炭水化物  13.7g

・食物繊維  1.2g

・カリウム  150mg

・ビタミンC  35mg

※参照:「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」

注目の栄養素について

ここからは、特に注目したい3つの栄養素について解説していきます。

■食物繊維

便通を整えるために欠かせない成分として知られていますが、それ以外にも脂質や糖、ナトリウムなどを吸着して排出する働きもあります。

■カリウム

カリウムには、体内の余分なナトリウムを排出する働きがあります。筋肉の収縮や神経の働きにも密接にかかわる重要なミネラルのひとつです。

■ビタミンC

ビタミンCは強い抗酸化作用を持ち、活性酸素の発生を抑えたり、取り除く働きがあります。また、コラーゲンの生成に欠かせないビタミンとしても知られています。

おいしいパイナップルの選び方

新鮮でおいしいパイナップルを選ぶポイントをまるごとの場合、カットしてある場合に分けてそれぞれ解説します。

■まるごとの場合

・葉が濃い緑色のもの

まずは、パイナップルの葉を見てみましょう。葉が濃い緑色をしていて、みずみずしいツヤがあるものは良品です。葉先までピンと伸びていればなお良いでしょう。

・実の下のほうがふくれていて、重量感のあるもの

甘みが強くておいしいパイナップルは、実の下のほうがふっくらとふくれています。全体的に丸みがあって、お尻の部分に少し弾力を感じるものを選びましょう。また、手に持ったときにずっしりと重みがあるものは、果汁が豊富でジューシーです。あわせてチェックしておきましょう。

・甘い香りがするもの

最後に、パイナップルに顔を近づけて、香りをかいでみましょう。完熟しているパイナップルからは、ほのかに甘い良い香りがしますよ。

■カットしてある場合

・果汁がにじんでいないもの

果汁がにじんでいるものは、味、鮮度ともに落ちている証拠です。果汁が出ているのかどうかわかりづらいときはパックを少し傾けてみてくださいね。 また、パイナップルは追熟しないため、すでに熟しているものを選ぶことが大切です。断面が濃い黄色で、乾燥していないものを選びましょう。

基本の切り方もご紹介!パイナップルおすすめレシピ

パイナップルは、生で食べるのはもちろん、酢豚やチャーハン、お肉の付け合わせや、サラダ、ケーキ、ジュースなど多種多様なお料理にアレンジすることも可能です。

さらに、たんぱく質分解酵素である「ブロメライン」を含んでいるため、お肉や魚と一緒に調理すると、酵素がたんぱく質の分解を促進し、やわらかく仕上げることもできます。

パイナップルの基本の切り方

一見複雑そうなパイナップルの切り方ですが、一度覚えてしまえばとても簡単です。皮がかたいので、怪我には気をつけてくださいね。

パイナップル黒酢豚

豚スペアリブはパイナップルと絡ませてから加熱することで、驚くほどジューシーかつやわらかく仕上がります。甘酸っぱい味つけがクセになり、箸が止まらなくなる一品です。

※こちらのレシピは、はちみつを使用しております。 1歳未満(乳児)のお子様はお召し上がりにならないようご注意ください。 はちみつは、砂糖でも代用できます。それぞれ種類によって甘さが異なりますのでお好みで調整してください。

※ご使用の電子レンジの機種や耐熱容器の種類、食材の状態により加熱具合に誤差が生じます。 様子を確認しながら完全に火が通るまで、必要に応じて加熱時間を調整しながら加熱してください。

夏にぴったり パイナップルのスムージー

パイナップルとキウイの酸味をヨーグルトでマイルドに中和した、とても飲みやすい一品。食欲がないときにもおすすめです。

新鮮なパイナップルをおいしくいただこう!

パイナップルに含まれる栄養素と新鮮なパイナップルの選び方、おすすめレシピなどをご紹介しました。

日本でも手軽に食べられるトロピカルフルーツ「パイナップル」。間食や食後のデザートとしていただくのもおすすめです。

また、クラシルでは、パイナップルの保存方法についてもご紹介しています。こちらもぜひ参考にしてみてください。

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