最終更新日 2023.9.11

「酒粕」を使ったおいしいレシピをご紹介!甘酒や粕汁など

「酒粕」を使ったおいしいレシピをご紹介!甘酒や粕汁など

日本酒を作る工程で残る「酒粕」。以前は伝統料理に使われるイメージがありましたが、近年は発酵食品として価値が見直されており、酒粕を使ったスイーツなどが人気を集めています。今回は、そんな酒粕の特徴や種類をはじめ、おすすめの活用方法やレシピを幅広くご紹介します。ぜひ参考にしてみてくださいね。

  • 目次
  • 酒粕とは?
  • 酒粕の種類や味わいは?
  • 板粕
  • ばら粕
  • 練り粕
  • 純米酒粕
  • 吟醸酒粕
  • おすすめの酒粕活用方法は?

酒粕とは?

「酒粕」とは、日本酒を醸造する工程で「もろみ」を圧搾した後に残る固形物のことです。もろみとは米、麹、酵母、水を混ぜ合わせて発酵・熟成させたもので、これを圧搾して透明な液体にしたものが日本酒、搾かすとして残ったものが酒粕になります。

酒粕の活用方法はとても幅広く、甘酒や粕汁などの伝統料理にはもちろん、スイーツの風味付けや煮込み料理の隠し味に使うこともできます。酒粕を料理に加えることでコクと旨味がグンと増し、普段とはひと味違う奥深い味わいに仕上げることができるんですよ!ただ、酒粕にはアルコールが含まれていますので、お子様やアルコールに弱い方、妊娠中の方、授乳中の方はご注意ください。また、運転時、スポーツ時、入浴時はアルコールの摂取をお控えくださいね。

酒粕の種類や味わいは?

酒粕は「板粕」「ばら粕」「練り粕」の3つに分けられますが、日本酒の種類によっても味わいが異なります。まずは、それぞれの特徴を詳しく見てみましょう!

板粕

四角く平たい板状の酒粕のことです。自動圧搾機で日本酒を圧搾すると酒粕が板状になって残るので、それを小さくカットして作られます。そのままでは固いので、やわらかくふやかしてから使う必要があります。

ばら粕

板状に取れなかった酒粕のことです。大吟醸や吟醸酒はあまり強く圧搾しないので、酒粕がやわらかくて板状にならないことが多いです。板粕よりやわらかくて使いやすいですが、米粒が残っていることも多いので、食感が気になる方はミキサーで攪拌するといいでしょう。

練り粕

板粕やバラ粕をやわらかく練り上げたものです。ペースト状で溶けやすいので、そのまま料理に使うことができます。半年程熟成させると、風味や旨味が増して茶色く変色します。これは「踏込粕」と呼ばれ、主に漬物や酢の原料に使われます。

純米酒粕

米と麹だけで作られた純米酒の酒粕です。上品ですっきりとした風味なので、甘酒や粕汁など酒粕の風味を活かした料理に適しています。購入の際は、必ず原材料が米と麹だけのものを選びましょう。

吟醸酒粕

香り高い吟醸酒の酒粕です。まるで果実のように華やかな風味は、ほかの酒粕では味わえないおいしさです。甘酒や粕汁はもちろん、乳製品と相性がいいのでスイーツに加えるのもおすすめです。

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おすすめの酒粕活用方法は?

酒粕の活用方法は、甘酒や粕汁だけではありません。スイーツの風味付けや煮込み料理の隠し味など、さまざまな料理に使うことができますよ!いくつか例をご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

甘酒

酒粕を使って作るものといえば、やはり甘酒!酒粕の風味をそのまま楽しめるので、香り高い純米酒粕や吟醸酒粕で作るのがおすすめです。

粕汁

みそ汁に酒粕を加えると、風味豊かな粕汁のできあがりです。特にアラ汁や豚汁など、コクのあるお味噌汁と相性抜群ですよ。

粕漬け

肉や魚を酒粕に漬けると、旨味と風味がグンと増します。また、野菜の浅漬けに酒粕を少し加えると、旨味が増して奥深い味わいに仕上げることができますよ。

煮込み料理の隠し味

カレーやシチューの隠し味に酒粕を加えると、コクと旨味が増して濃厚な味わいに仕上げることができます!酒粕を加えた後は焦げやすいので、仕上げに加えて弱火で煮溶かすことがポイントですよ。

パンやスイーツ

酒粕は乳製品と相性がよく、パンやスイーツの風味付けに使うこともできます。プリンやアイスは香り高く大人な味わいに、パウンドケーキなどの焼き菓子はしっとりとした食感に仕上げることができます。

甘酒は2種類ある?

甘酒には「酒粕の甘酒」と「麹の甘酒」の2種類がありますよね。これらふたつは同じ甘酒でも、原材料や作り方、アルコール度数が異なります。

酒粕の甘酒は、お湯に酒粕と砂糖を溶かして作られます。酒粕の芳醇な風味とコクを楽しむことができますが、微量のアルコールが含まれているので未成年の方や妊娠中の方、車を運転する方は注意が必要です。一方で麹の甘酒は、米麹と米、水を混ぜ合わせたものを発酵させて作られます。発酵による自然な甘味と風味を楽しむことができ、アルコールを含まないのでお子様でも安心して飲むことができます。

甘酒を使ったアレンジレシピを知りたい方はこちら!

酒粕で作る甘酒レシピをご紹介!

さてここからは、酒粕の活用レシピを甘酒から料理、スイーツまで幅広くご紹介します!まず最初に、酒粕で作る甘酒レシピを見てみましょう!

おうちで簡単 酒粕で甘酒の作り方

酒粕の甘酒は、お湯に酒粕と砂糖を煮溶かすだけととても簡単。こっくりと甘く芳醇な風味は、酒粕がお好きな方にはたまらないおいしさですよ!

酒粕の活用レシピをご紹介!

酒粕を手軽に楽しむなら、やはり粕汁や酒粕鍋などの汁物がおすすめです。酒粕は加熱すると風味が飛んでしまうので、加えてからはあまり煮立たせないことがポイントですよ。

きのこたっぷり 酒粕石狩鍋

北海道の郷土料理である石狩鍋に、酒粕を加えてアレンジしました。鮭やきのこの旨味が溶け込んだスープに、酒粕の芳醇な風味とコクが加わってとてもおいしいですよ!

こく旨 白みそ仕立ての豆乳酒粕鍋

豆乳に酒粕を加えた、まろやかな味わいの鍋です。酒粕に豆乳を合わせることで、特有の風味が和らいでとても食べやすくなります。特に寒い季節にぴったりですので、ぜひお試しくださいね。

あったまる!鮭と大根の酒粕汁

鮭と大根を煮込んだ、旨味たっぷりな酒粕汁です。こちらのレシピも豆乳を加えているので、クリーミーでコクのある味わいをお楽しみいただけます。ほんのりと香る生姜の風味もよく、ついついお箸が進んでしまうおいしさです。

酒粕入り 豚汁

酒粕があったらぜひ試していただきたいのが、酒粕入りの豚汁です。具沢山で食べ応えがあり、こっくりと濃厚な味わいで、リピート間違いなしのおいしさです。普段とはひと味違う豚汁を楽しみたいときにもおすすめですよ。

白菜と大豆の酒粕ミルクスープ

白菜と大豆、コーンを使った、やさしい甘味の酒粕ミルクスープです。使う具材はシンプルですが、酒粕を加えることでコクのある味わいに仕上げることができますよ。

酒粕で作る!スイーツのレシピ

酒粕はスイーツの風味付けに活用することもできます!定番の酒粕まんじゅうはもちろん、パンナコッタやチョコレートに加えてもおいしいので、ぜひお試しくださいね。

濃厚 酒粕のパンナコッタ

生クリームに酒粕を加えた、大人な味わいのパンナコッタです。ぷるんっと喉越しがよく濃厚な味わいは、一度食べたらやみつきになること間違いなし!甘さ控えめなので、食後のデザートにおすすめですよ。

香り引き立つ 酒粕まんじゅう

酒粕を使ったスイーツといえば、やはり酒粕まんじゅう!酒粕は蒸すことで風味が引き立ち、ふんわりと甘くどこか懐かしい味わいをお楽しみいただけますよ。

酒粕パウンドケーキ

酒粕をパウンドケーキに加えると、外はサクッと中はしっとりとした食感に仕上げることができます。酒粕の芳醇な香りとバターのコクがよく合う、甘くリッチな味わいはまさに絶品ですよ!

大人な酒粕チョコレート

意外な組み合わせですが、酒粕はチョコレートとも相性抜群!こちらのレシピでは、生チョコに酒粕と日本酒を加えてちょっぴり大人な味わいに仕上げました。スイーツとしてはもちろん、お酒のお供にもおすすめですよ。

酒粕を料理に取り入れてみよう!

いかがでしたか?酒粕の特徴や種類をはじめ、おすすめの活用方法やレシピなどをご紹介しました。酒粕は甘酒や粕汁だけではなく、スイーツの風味付けにも活用することができます。ぜひこの機会に酒粕を料理に取り入れて、酒粕の新しい魅力を発見してみてくださいね。

クラシルでは、ほかにも酒粕の活用レシピをたくさんご紹介しています。そちらも合わせて参考にしてみてください。

※20歳未満の飲酒はやめましょう。

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