「ごはんをよそおうと思ったら、炊飯器のスイッチを入れ忘れてた!」という経験をしたこと、ありませんか?そんなとき、水の代わりに温かいお湯を入れたら、少しでも早く炊き上がるんじゃない…?なんて思いますよね。でもちょっと待って!それだとおいしく炊けない可能性があるって、知っていますか?
炊飯器、水ではなくお湯を入れて炊いても平気?「おいしさ変わるの!?」「知れてよかった...」

今回は、おいしいごはんを炊くための「水の温度」について大解剖!後半ではおいしい炊き込みごはんのレシピもご紹介するので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
おいしいごはんの秘密は「水の温度」にあり!
炊飯器でごはんを炊くとき、通常は水を入れて炊きますよね。でも急いで炊きたいときには、どうせ炊飯器の中で米と一緒に水も加熱されるのだから、最初から温かいお湯を使えば早く炊けるのでは…?とつい考えてしまうもの。でもじつは、ごはんは「冷たい水」を使った方ががおいしく炊けるんです!
ごはんを炊くときに温かいお湯を使わない方がいい理由は、主にふたつあります。
①おいしさが半減
米に含まれるでんぷんは、30~80℃前後の温度で、分解酵素の作用によって糖分に分解されます。冷たい水でごはんを炊くと、その温度帯である時間が長くなるので、十分に旨みや甘みが引き出されます。反対にお湯を使ってしまうと、30~80℃の温度帯になっている時間が短くなってしまい、その分旨みや甘みを引き出せなくなってしまうんですね。
②炊飯器がエラーを起こすことも…
お湯の温度によっては炊飯器がエラーになってしまったり、米の量の判別がきちんとできずに加熱の調節ができなくなってしまうことも。特に多めのごはんを炊いた場合には、水分がきちんと飛ばずにやわらかい食感に炊きあがってしまうこともあるんですよ。
ごはんをおいしく炊くには冷たい水を使うのがいい理由、わかりましたか?特に夏場は常温の水だと温度が高く、でんぷんの分解時間が短くなってしまいます。各メーカーの取扱説明書なども参考にしながら、冷水を使ってぜひごはんをおいしく炊いてくださいね。
おいしい炊き込みごはんのレシピをピックアップ!
おいしいごはんの炊き方がわかったところで、ここからはおいしい炊き込みごはんのレシピをご紹介します。甘みがあってお子様も大喜びのコーンの炊き込みごはんや、簡単に作れるサンマの缶詰めを使った炊き込みごはんなど、どれもおいしくておすすめのレシピばかりです。ぜひチェックしてみてくださいね。
1.コーンたっぷり 炊き込みご飯
甘みがあってお子様も大喜び間違いなしの、コーンたっぷり炊き込みごはんのレシピをご紹介します。しょうゆや白だしの塩味がコーンの甘みを引き立て、仕上げに混ぜたバターのまろやかさがとってもよく合います。コーンの黄色と小ねぎの緑色で見た目も美しく、食卓がパッと華やかになりますよ。
材料(4人前)
- 米・・・2合
- コーンの水煮 (正味量)・・・150g
- 水・・・適量
- (A)料理酒・・・大さじ2
- (A)白だし・・・大さじ1.5
- (A)しょうゆ・・・大さじ1
- 有塩バター・・・20g
- 小ねぎ (小口切り)・・・適量
手順
準備.コーンの水煮は汁気を切っておきます。 米は洗って30分以上浸水させ、水気をよく切っておきます。
1.炊飯器に米と(A)を入れ、水を2合の目盛りまで注ぎ、コーンの水煮をのせて炊飯します。
2.炊き上がったら有塩バターを入れて、さっくりと混ぜます。
3.お茶碗によそい、小ねぎを散らして完成です。
2.鶏ごぼう炊き込みごはん
どこかホッとする味わいの、鶏ごぼう炊き込みごはんを作ってみませんか?ジューシーで旨みたっぷりの鶏もも肉と風味のよいごぼうがとてもよく合い、食べごたえもばっちりです。炊いているときから食欲をそそる香りがして、家族からのおかわりコールが止まらなくなりますよ。ぜひお試しくださいね。
材料(4人前)
- 米・・・2合
- 鶏もも肉・・・150g
- ごぼう・・・100g
- 水 (さらす用)・・・適量
- にんじん・・・50g
- 水 (炊飯用)・・・適量
- (A)しょうゆ・・・大さじ2
- (A)みりん・・・大さじ1
- (A)料理酒・・・大さじ1
- (A)顆粒和風だし・・・小さじ1/2
- (A)塩・・・小さじ1/2
手順
準備.米は研ぎ30分ほど浸水し水切りをしておきます。にんじんは皮をむいておきます。ごぼうは皮をこそげ落としておきます。
1.にんじんは細切りにします。
2.ごぼうはささがきにし、水に5分ほどさらして水気を切ります。
3.鶏もも肉は一口大に切ります。
4.炊飯釜に米、(A)を入れ、2合の目盛りまで水を加えます。
5.1、2、3を入れ蓋をし炊飯します。
6.炊きあがったらしゃもじで混ぜ合わせ、茶碗によそいできあがりです。
3.サンマの缶詰めで簡単炊き込みごはん
一年中いつでも作れる!サンマの缶詰めで作る簡単炊き込みごはんのレシピをご紹介します。生のサンマが手に入らないときでも、缶詰ならいつでも手軽に手に入り、思い立ったらすぐ作れるのがうれしいですね。サンマ蒲焼き缶を汁ごと使うので、サンマの旨みと甘辛い味わいをたっぷり感じられます。野菜はお好みのものを使ってくださいね。
材料(2合分)
- 米・・・2合
- サンマ蒲焼き缶 (汁ごと計100g)・・・1缶
- にんじん・・・70g
- えのき・・・70g
- 水・・・340ml
- (A)料理酒・・・大さじ1
- (A)みりん・・・大さじ1
- (A)しょうゆ・・・大さじ1
- (A)顆粒和風だし・・・小さじ1
- 小ねぎ (小口切り)・・・適量
手順
準備.米は洗って30分以上浸水させ、水気を切っておきます。 サンマ蒲焼き缶は身と煮汁に分けておきます。
1.にんじんの皮をむき、粗みじん切りにします。
2.えのきの石づきを切り落とし、1cm幅に切ります。
3.米を入れた釜に、1、2、(A)、水、サンマ蒲焼き缶の煮汁を2合の目盛りまで入れたら軽く混ぜます。
4.サンマ蒲焼き缶の身を入れて炊きます。
5.炊けたら、お茶碗によそい、小ねぎを散らして完成です。
炊飯器でおいしい炊き込みごはんを作ろう!
いかがでしたか?今回は炊飯器でごはんをおいしく炊ける「水の温度」についてと、おいしい炊き込みごはんのレシピをご紹介しました。炊き込みごはんは炊飯器を使えば手軽に作れて、いつもとはひと味違うごはんを食べたいときにおすすめです!具材が入って味がついているので食べごたえがあり、おかずがちょっと物足りないときにもぴったりですよ。ぜひ作ってみてくださいね。