最終更新日 2023.3.30

前菜のおすすめレシピを国ごとにご紹介!

前菜のおすすめレシピを国ごとにご紹介!

記念日やおもてなしのときに、おしゃれな「前菜」があったらうれしいですよね。しかし、前菜は意外とレパートリーが少なく、いつもワンパターンになってしまうとお悩みの方も多いのではないでしょうか。そこで今回は、世界各国の前菜について幅広くご紹介します。オードブルやカルパッチョなどの前菜レシピは必見ですよ!

  • 目次
  • 前菜とは?
  • フランスでは「オードブル」や「アントレ」
  • イタリアでは「アンティパスト」
  • スペインでは「アペリティーボ」​​
  • 中華料理・和食では「前菜」
  • イタリア料理の前菜レシピ
  • とろーり濃厚な ブッラータとトマトのカプレーゼ
  • タイのカルパッチョ ケーパーバジルソース

前菜とは?

「前菜」とは、メインディッシュの前にいただく料理のこと。前菜は食欲をそそらせ、メインディッシュヘの期待感を高めるために提供されます。そのため、塩気や酸味の効いた軽めの料理が多く、ビールやスパークリングワインなど、すっきりとした味わいのお酒と一緒にいただくのが一般的です。

ご家庭でコースやホームパーティーの献立を考えるときは、前菜とメインデッシュを同じ国の料理で統一することが大切です。例えば、イタリアンの場合は前菜はカルパッチョ、メインディッシュはミラノ風カツレツなど、同じ国の料理を組み合わせると、献立に統一感が出て華やかに仕上げることができますよ。

まずは、世界各国にはどのような前菜があるのか、以下で詳しく見てみましょう!

フランスでは「オードブル」や「アントレ」

フランスでは、前菜は「オードブル(hors-d'œuvre)」もしくは「アントレ(entrée)」と言います。

フランス料理のコースは「アミューズ、前菜、スープ、魚料理、肉料理、デザート」と品数が多いので、前菜は塩気と酸味をしっかりと効かせて、食欲をそそる味わいに仕上げられています。繊細で華やかな盛り付けも特徴のひとつで、これからはじまるコースへの期待感を高めてくれます。

代表的なものはパテドカンパーニュ、フォアグラのテリーヌ、スモークサーモン、ブルゴーニュ風エスカルゴ、赤パプリカのムース、野菜のエテュべなど、比較的手の込んだ料理が多いです。

イタリアでは「アンティパスト」

イタリアでは、前菜は「アンティパスト(antipasto)」と言います。

イタリア料理のコースは「前菜、プリモ・ピアット(第一のお皿)、セコンド・ピアット(第二のお皿)、野菜料理、チーズ、デザート」で構成されていることが多いようです。プリモ・ピアット(第一のお皿)ではパスタやリゾット、スープなど、セコンド・ピアット(第二のお皿)ではメインディッシュが提供されます。ボリュームがあるので、前菜は手軽なおつまみのような料理が多いです。

代表的なものはプロシュート、チーズ、カプレーゼ、カルパッチョ、ブルスケッタ、カポナータ、ライスコロッケ、タコとセロリのサラダなど。素材を活かしたシンプルな料理が多く、味つけはバルサミコ酢やハーブなどを使ってフレッシュな風味に仕上げるのが特徴です。

スペインでは「アペリティーボ」​​

スペインでは、前菜のことを「アペリティーボ(​​aperitivo)」と言います。

スペイン料理でよく耳にする「タパス」は前菜ではなく「小皿料理」のことであり、バルでおつまみとしていただくのが一般的です。

スペインではランチがメインの食事なので、ディナーは軽食で手軽に済ませる方も多いそうです。そのため、ランチコースはしっかりとボリュームがあります。

代表的なものはハモン・セラーノ、ガスパチョ、パエリア、アヒージョ、トルティージャ、タコのガリシア風、エスカベーチェなど。味つけはワインビネガーやニンニク、パプリカなどを使ったシンプルな料理が多く、各地方によって特色が強いのも特徴のひとつです。

中華料理・和食では「前菜」

中国と日本では、同じ「前菜」という漢字を使いますが、中国では「チエンツァイ」と読みます。

◼︎中華料理
中華料理のコースは「前菜、湯(たん)、主菜、主食、点心」の順で提供されるのが一般的です。主菜はエビチリや酢豚など、肉や魚、野菜を使った料理が4〜5品程提供されることが多く、品数が多いので前菜はやはり軽めの料理になります。

代表的なものはクラゲの冷製、棒棒鶏、よだれ鶏、ピータン、叉焼、野菜の甘酢漬けなどで、数種類を盛り合わせて提供することも多いです。なお、餃子や小龍包などは点心に含まれるので、コースの後半で提供されます。

◼︎和食
和食はほかの国の料理とは異なり、コースには「前菜」というカテゴリーがありません。会席料理は「先付、お凌ぎ、椀物(吸い物)、向付(刺身)、煮物、焼物、強肴、お食事、水菓子」の順に提供されるのが一般的です。

実は、和食のメインディッシュは「椀物」なので、前菜はその前に提供される「先付」と「お凌ぎ」ということになります。先付とは魚や野菜を使った小鉢料理のことですが、お凌ぎとは一口サイズの寿司や蕎麦のことで、椀物をいただく前に「空腹を凌ぐ」ために提供されます。

イタリア料理の前菜レシピ

さてここからは、世界各国の前菜レシピをご紹介します。まず最初に、おうちで手軽に楽しめるイタリア料理の前菜レシピを見てみましょう!

とろーり濃厚な ブッラータとトマトのカプレーゼ

ブッラータを丸ごと使った、少し贅沢なカプレーゼです。とろりとミルキーなブッラータに、トマトとバジルのフレッシュな風味が絶妙にマッチしてたまらないおいしさ!手軽に作れておしゃれに見えるので、ぜひレパートリーに加えてみてくださいね。

タイのカルパッチョ ケーパーバジルソース

イタリアの前菜といえば、やはりカルパッチョ!こちらのレシピでは、タイのお刺身にケーパーバジルソースをかけて、さっぱりと爽やかな風味に仕上げました。バジルやミニトマトの彩りもよく、テーブルがパッと華やかになる一品ですよ。

フランス料理の前菜レシピ

見た目華やかなフランス料理は、おもてなしや特別な日の前菜にぴったり!おうちで作りやすいレシピをピックアップしましたので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

スモークサーモンとアボカドのテリーヌ

スモークサーモンとアボカドをコンソメで冷やし固めた、さっぱりとした味わいのテリーヌです。ゼリーと同じ感覚で簡単に作ることができるので、初めてフランス料理に挑戦する方にもおすすめですよ。

お家で作る パテドカンパーニュ

一から作ると手間のかかるパテドカンパーニュを、通常より短時間で手軽に作れるようにアレンジしました。豚肉や鶏レバー、マッシュルームなど、さまざまな食材の旨味がギュッと凝縮された味わいは、ワインのお供にぴったりですよ。

※ご使用の電子レンジの機種や耐熱容器の種類、食材の状態により加熱具合に誤差が生じます。様子を確認しながら完全に火が通るまで、必要に応じて加熱時間を調整しながら加熱してください。

スペイン料理の前菜レシピ

手軽につまめるスペイン料理の前菜は、ホームパーティーやおうち飲みにぴったり!少ない材料で簡単に作れるレシピが多いのもうれしいポイントです。

マッシュルームとプルーンのピンチョス

ピンチョスとは、一口サイズの串料理のこと。こちらのレシピでは、マッシュルームとプルーン、ベーコンを串に刺して、ねっとりと濃厚で甘じょっぱい味わいに仕上げました。意外な組み合わせがあとを引き、ついついお酒が進むこと間違いありませんよ!

※お使いのトースター機種によって焼き加減が異なりますので、様子を見ながらご調整ください。今回は1000W220℃で焼いています。トースターは庫内が狭く、食材と熱源の距離が近いため、加熱中の食材の油が落ちたり、油はねなどが原因で発煙、発火の恐れがあります。加熱中は目を離さないでください。

タコとブロッコリーのアヒージョ

タコとブロッコリーのアヒージョは、手軽な前菜にぴったり。コリコリと香ばしいタコはもちろん、ニンニク風味のオイルがじゅわっと染み込んだブロッコリーが絶品ですよ!

中華料理の前菜レシピ

日本でも馴染み深い中華料理の前菜は、普段の食卓にもおすすめです。どちらもパパッと手軽に作ることができますので、レパートリーに加えておくと重宝しますよ!

レンジで簡単 鶏むね棒棒鶏

電子レンジで簡単!鶏むね肉で作る棒棒鶏です。タレはポン酢をベースに、白ねりごまと砂糖、ラー油を加えるだけと手軽に作ることができます。やわらかい鶏むね肉とシャキシャキのきゅうりに、濃厚なごまダレが絡んで驚くほどにおいしいですよ。

※ご使用の電子レンジの機種や耐熱容器の種類、食材の状態により加熱具合に誤差が生じます。様子を確認しながら完全に火が通るまで、必要に応じて加熱時間を調整しながら加熱してください。

たけのこときゅうりのピリ辛ザーサイ和え

シャキシャキとした食感が食欲をそそる、たけのこときゅうりのピリ辛ザーサイ和えです。ラー油の辛味が効いたさっぱりとした味わいは、お肉料理の前菜にぴったり!材料を切って和えるだけと手軽に作ることができるので、ぜひお試しくださいね。

和風の前菜レシピ

和食の前菜や先付には、さっぱりとした味わいの料理がおすすめです。どちらもシンプルな調理で、素材本来のおいしさを存分にお楽しみいただけますよ。

ホタテとイクラの黄身酢かけ

ホタテとイクラに黄身酢をかけ、ディルを添えて爽やかな風味をプラスしました。まるで宝石のように美しい見た目は、おもてなしやホームパーティーの前菜にぴったりですよ!

※ご高齢の方や、2才以下の乳幼児、妊娠中の女性、免疫機能が低下している方は、しっかりと加熱し卵の生食を避けてください。

三つ葉と長芋のしらす和え

手軽な前菜や先付に、三つ葉と長芋のしらす和えはいかがでしょうか。三つ葉の風味に長芋の食感、しらすの塩気が絶妙にマッチした、さっぱりとした味わいでお箸が進みますよ!箸休めとしてもおすすめですので、ぜひ作ってみてくださいね。

世界各国の前菜を楽しもう!

今回は、世界各国の前菜についてや、おもてなしにぴったりな前菜レシピを国ごとにご紹介しました。前菜とはメインデッシュの前にいただく料理のことで、酸味や塩気を効かせて食欲をかき立てるために提供されます。おもてなしの際は、メインディッシュと同じ国の前菜を組み合わせると、献立に統一感が出て華やかに仕上げることができますよ。

クラシルでは、ほかにもたくさんの前菜レシピをご紹介しています。そちらもぜひ参考にして、献立作りに役立ててみてくださいね。

※20歳未満の飲酒はやめましょう。

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