最終更新日 2023.3.30

ネクタリンの選び方と栄養素|買い物で役立つ基本の「き」

ネクタリンの選び方と栄養素|買い物で役立つ基本の「き」

桃の一種である「ネクタリン」。あまり聞き覚えのない果物かもしれません。見た目はスモモに似ていて、皮が赤く、しっかりした黄色い果肉が特徴です。桃に比べて酸味が強く、完熟すれば甘酸っぱく濃厚な味わいを楽しむことができます。今回は、ネクタリンに含まれる栄養素や、おいしいネクタリンの選び方についてご紹介します。

  • 目次
  • ネクタリンってどんな果物?
  • 代表的な品種はこちら
  • 主要な栄養価はこちら
  • ネクタリンは皮ごと食べられる!
  • おいしいネクタリンの選び方
  • おいしいネクタリンを選んで味わおう!

ネクタリンってどんな果物?

ネクタリンは桃の変種で、6~7世紀に中央アジアのトルキスタン地方原産とされています。日本に導入されたのは明治時代です。

一般的な桃は、表面に産毛が生えているので「毛桃」と呼ぶのに対し、ネクタリンはこの産毛がなくつるんとしているので別名「油桃」とも呼ばれます。

ネクタリンの主要産地は長野県です。そのほか、山梨県、福島県、青森県などでも生産されています。

ネクタリンの旬は桃と同じく7~9月の夏場で、最盛期は8月です。

代表的な品種はこちら

■秀峰(しゅうほう)

国内の主要品種のひとつ。長野県で誕生した晩生種で、9月中旬ごろまで出回ります。250g前後と比較的大玉で、果肉は濃い黄色。甘味と酸味のバランスが良く、果汁が多くジューシーです。

■ファンタジア

アメリカで育成され1969年に発表された品種で、日本にはその翌年に導入されました。250gとサイズは大きめで、果肉はち密でややかため。日持ちの良さが特徴です。甘味と適度な酸味があり、果汁も多く濃厚な味わいです。

■サマークリスタル

長野県で生まれた品種で、収穫時期は7月。果肉は一般的な黄色ではなく桃のような白色で、甘味が強く酸味が少なめです。熟すと桃に近い味わいですが、香りは桃ほど強くは感じられません。

主要な栄養価はこちら

ネクタリン100gに含まれる主な栄養価は以下の通りです。

・エネルギー    39kcal

・たんぱく質    0.7g

・脂質       0.3g

・炭水化物     10.7g

・食物繊維     1.7g

・カリウム     210mg

・ビタミンA(β-カロテン当量)  240μg

・ビタミンE(α-トコフェロール) 1.4mg

・ビタミンC    10mg

※参考:「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」

ネクタリンは皮ごと食べられる!

ネクタリンの皮は薄く、産毛も生えていないので、水洗いして皮ごと食べることができます。

■食物繊維

食物繊維は水溶性と不溶性に大きく分けられますが、ネクタリンはどちらもバランスよく含まれています。便通を整えるために欠かせない成分で、余分な脂質や糖、ナトリウムを体外に排出する働きがあります。

■カリウム

カリウムは余分なナトリウムを体外に排出しやすくする作用があります。そのほか、筋肉の収縮などにも関わる重要なミネラルです。

■ビタミンE

強い抗酸化作用があるビタミンのひとつで、活性酸素の発生を抑え、取り除く働きを持っています。また、ビタミンCと一緒に摂ることで効率よく作用すると言われています。

おいしいネクタリンの選び方

甘くておいしいネクタリンを選ぶには、押さえたいポイントがいくつかあります。下記で詳しく見てみましょう。

■全体が赤く色づいている

ネクタリンは赤い果皮が特徴の果物です。全体が濃い赤色に色づいているものを選びましょう。赤色と黄色のまだらになっているものは、未熟な果実です。傷がついているもの、茶色く変色しているものは避けましょう。

■果皮にハリがあり、ふっくらしている

果皮がみずみずしくハリがあり、ふっくらと丸みを帯びているものを選びましょう。果皮にハリがないものは、鮮度が落ちて水分が抜けていることがあります。持ってみるとずっしり重さがあることもポイントです。

■甘い香りがして、少し弾力があるものが食べ頃

ネクタリンは、収穫後も追熟します。甘い香りが立っていて、触れたときに少し弾力を感じるなら完熟のサインです。色づきがよくても、果実が固ければ食べ頃には少し早い状態です。そのときは、常温保存して追熟させましょう。

おいしいネクタリンを選んで味わおう!

ネクタリンに含まれる栄養素と、おいしいネクタリンの選び方についてご紹介しました。夏場の限られた期間にしか味わえない果物ですから、ポイントをしっかり押さえて、甘くておいしいネクタリンを楽しんでくださいね。

クラシルでは、ネクタリンの保存方法についてもご紹介しています。こちらもぜひ参考にしてみてください。

ネクタリンの保存方法|長持ちのコツ|追熟でおいしく

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