レシピや料理動画でよく見かける「香りが立つ」とは、どんな状態を指しているかご存知ですか? 「香りが立つ」とは、調理することで食材の香りが立ち上ることをいい、料理をおいしく仕上げるためには欠かせないテクニックです。
「香りが立つとは?」香りを上手に活かした“食欲そそるレシピ”4選

- 目次
- 「香りが立つ」ってどんな状態?
- 「香り」を活かして料理上手に!
- 食材別!香りを立たせた調理のコツとは
- 香りがポイント!おいしいレシピ4選
- 香りを上手に活かして家庭料理をもっとおいしく!
「香りが立つ」ってどんな状態?
この記事では、上手に香りを立たせる方法を食材ごとに解説します。さらに、香りを活かしたおいしいレシピもご紹介していますので、ぜひ参考にして、いつもとはひと味もふた味も違う風味豊かな一品を作ってみて下さいね。
「香り」を活かして料理上手に!
私たちが料理を楽しむとき、味は「味覚」、風味は「嗅覚」で感じています。料理をおいしく感じるには「嗅覚」がとても大切な役割を担っているんです。そのため、おいしい料理を作るためには「香り」を上手に活かすことがポイントになります。
「香りが立つ」とは、調理をすることによって食材の香りを引き出すことをいいます。主にスパイスや香味野菜、そしてハーブなどを油でじっくり炒めて、油に良い香りを移した状態のことをさします。
食材の特徴を知り、しっかりと香りを立たせて料理をすることで、普段の料理がより一層おいしく仕上がるので、覚えておくと便利ですよ。
食材別!香りを立たせた調理のコツとは
「香りが立つ」とはどういった状態をさすのかがわかったところで、続いては、食材の香りをしっかりと油に移すためのコツを食材別にまとめました。ぜひチェックしてみてくださいね。
■にんにく、しょうが、ネギなどの香味野菜
みじん切りや薄切りにし、焦がさないように弱火でゆっくりと加熱します。火が強すぎると、香りが立つ前に食材が焦げてしまうため要注意です。香味野菜から水分が出てきて、細かい泡が立ち、いい香りがしてくるまで炒めましょう。
チューブに入ったすりおろしタイプのにんにくやしょうがは、香りが弱めで焦げやすいため、なるべく生のものを使う直前に刻んで調理するのがおすすめです。
■スパイス、ハーブ
スパイスやハーブは加熱することによって香りの成分が揮発し、良い香りが立ちます。 あとから取り出すものはそのまま、取り出さずに料理に使うものは細かく刻むことでより香りが立ちやすくなりますよ。ホールのスパイスであればミルで挽いたり潰したりして使ってくださいね。こちらも焦げないようにゆっくりと加熱しましょう。
■その他
木の芽やミントの葉を料理に添える際には、手のひらで軽くたたくことで香りを立たせることができます。たたくことによって、葉の細胞が壊れ、中の香り成分が外に出てきて香りが立ちます。デザートやカクテルに添えるときなどにお試しくださいね。
香りがポイント!おいしいレシピ4選
続いては、食材の香りを活かして作る絶品レシピをご紹介します。どのレシピも、香味野菜やスパイスなどの香りをしっかり立たせるのが、おいしく仕上げるポイントになりますよ。
牛肉と香味野菜のさっぱり炒め
旨味たっぷりの牛肉と、香り豊かな香味野菜を合わせたシンプルな炒め物です。ごま油と香味野菜の組み合わせは相性抜群で、ごはんが進むこと間違いなしですよ!香り高く、食欲がそそられる一品です。牛肉だけでなく、豚肉でもおいしく作ることができます。
ニラ麻婆豆腐
麻婆豆腐にたっぷりのニラを加えてアレンジした一品です。ピリ辛の味つけに、にんにく、しょうが、ニラの香味野菜の風味が効いています。ごはんが欲しくなるおいしさですよ。
ピリ辛 エスニックスパゲティ
クセになるおいしさ!エスニック風味に仕上げたスパゲティです。弱火でじっくり炒めてしっかりと香りを立たせたニンニクと鷹の爪が食欲を刺激します。最後にパクチーをのせることで、より香り豊かに仕上がりますよ。
桜えびとあおのりのおにぎり
いつもと違うおにぎりを楽しみたいときは、桜えびとあおのりをたっぷりと混ぜ込んだ、ちょっぴり贅沢なおにぎりがおすすめです。桜えびとあおのり、そして白ごまを軽く炒ることで香りが立ち、より一層おいしく仕上がりますよ。
香りを上手に活かして家庭料理をもっとおいしく!
いかがでしたか?今回は「香りが立つ」についてご紹介しました。私たちが料理のおいしさを感じるためには、味覚だけでなく、嗅覚が大きな役割を担っています。食材の香りをしっかり立たせた料理は、風味豊かに仕上がり、食欲も刺激されます。いつもの家庭料理が、ワンランクアップすること間違いなしですよ。
ぜひ、ご紹介したレシピを参考に、香り豊かな料理をおうちで楽しんでみてくださいね。