酒粕のほのかな甘みと香りにハマる！粕汁のアレンジレシピ5選

粕汁とは酒粕を使った汁物で、主に酒粕が流通している酒造地域で作られている料理です。関東ではあまりなじみがありませんが、関西では郷土料理としてとらえられているようです。意外なことに、酒蔵や酒造の多い東北では、食べる習慣があまりないというのですから驚きますよね。酒粕が入っていることからアルコール分が気になるところですが、これはしっかり煮込むことでお子さまでも食べられますよ。

粕汁にはいろいろな具材が使われており、鮭やブリのアラ、豚肉、鶏肉などにニンジンや大根、カボチャなどの根菜類がよく使われます。優しい味わいなのでうどんやごはんを入れてもおいしいですよ。ここからは、粕汁のアレンジレシピを5つご紹介します。

まずは、レンコンとニンジン、さやいんげん、こんにゃくを使った具だくさんの粕汁をご紹介します。お肉やお魚を使っていないので、野菜だけの自然な甘みが楽しめる粕汁です。酒粕は事前に取り分け、だし汁に入れてふやかしておくのがポイントです。白みそを使っているので、酒粕の甘みに加えてさらに優しい味わいに仕上がります。具だくさんなので、野菜だけでも十分に満足度の高い粕汁です。夜食に作ってみるのもいいですね。

続いて、鮭と大根がメインの濃厚粕汁をご紹介します。いちょう切りにした大根、薄くスライスした長ねぎ千切りにした生姜と一緒に鍋に入れ、水を加えたら顆粒和風だしを入れて煮込みます。大根が柔らかくなったら味噌と酒粕を加えてよく溶きまぜます。仕上げに豆乳を加えてまろやかな味に仕上げています。野菜は大根のほかにもキノコを入れると、味に深みが出てさらにおいしくなりますよ。寒い日にはぜひ作ってみてくださいね。

鮭で作ることの多い粕汁ですが、脂ののったブリを使った濃厚な味わいの粕汁はいかがでしょうか？大根とニンジン、シイタケを入れて具だくさんに仕上げていますので、ボリュームもたっぷりです。ごはんといっしょにお召し上がりいただくことで、しっかりお腹にたまりますので、他のおかずがなくても満足できるメインディッシュにもなりますよ。

優しい甘みのある粕汁は、たくさんの野菜と鶏もも肉と一緒にうどんを入れて煮込むととってもおいしいんです！冷凍うどんを使っているので、時間がないときや、夜遅い時間にちょっと小腹が空いたときの夜食にも大変重宝しますよ。粕汁だけでは物足りないときは、ぜひうどんを入れて作ってみてくださいね。

最後にご紹介するのは、しめじやマイタケ、エリンギなどのたくさんのきのこと鮭を使って、甘酒を加えた粕汁風クリームシチューです。味わいは粕汁に似ていますが、クリームシチューのルーを使うので粕汁よりもまろやかな味になります。お好みで甘酒を酒粕に変えて更に濃厚な味わいを楽しんでもいいですね。寒い日にぜひ作ってみてくださいね。

酒粕を使って作る基本の粕汁の作り方と、いろいろな食材を入れてバリエーションを持たせる粕汁のアレンジレシピをご紹介しました。ほのかな甘みのある粕汁は、ごはんと一緒に食べてもおいしいですし、うどんやシチューにアレンジするとそれだけでも満足度の高いメニューになります。寒い日には、ぽかぽか体も心も温まる粕汁をぜひ作ってみてくださいね！