今や私たちの生活に欠かせない「電子レンジ」。冷めてしまった料理を温めるだけでなく、下ごしらえや解凍にと、毎日のごはん作りに大活躍していますよね。そんなお役立ち電子レンジですが、プチストレスのもとになるのが「加熱ムラ」。これさえなければもっと使い勝手がいいのに…と思ったこと、ありませんか?今回はそんな「加熱ムラ」が起きてしまう原因や対策について徹底解説します!後半には電子レンジを使った手間いらずの主食レシピもご紹介するので、ぜひ最後までご覧くださいね。
電子レンジの加熱ムラ、起こさないためにはどうすればいい?「これだけ覚えておこう...!」

なぜ加熱ムラは起きるの?
加熱ムラが起きてしまう原因を突き止めるために、まずは電子レンジの仕組みをおさらいしておきましょう。
電子レンジは「マイクロ波」という電磁波を使い、食材が持っている水分子を回転・振動させることによって熱を発生させています。この熱によって、食べ物や飲み物を温めることができているんですね。
つまり、電子レンジでものを温めるために必要なのは、「マイクロ波」と「食材中の水分」というわけ。じつはこのそれぞれに、「加熱ムラ」の原因が潜んでいるんです!
まずは、マイクロ波。食材や料理をレンジ庫内のどこに置くかによって、マイクロ波の当たり方は変わってきます。また食材の大きさや厚みがバラバラだと、これもマイクロ波の当たり方が変わってしまう原因に。マイクロ波がうまく当たらなかった箇所はあまり温まらず、結果として加熱ムラが生じる原因になります。
次に、水分。電子レンジは水分子を振動させることによって熱を発生させるので、それぞれの食材が持つ水分量によって温まり方にムラが出てしまう、というわけ。これはカレーやシチューなど、複数の具材を使った料理を温め直すときなどに起こりがちな加熱ムラだといえますね。
加熱ムラを起こさないためには?
見てきたように、加熱ムラはマイクロ波の当たり方や食材の水分量によって起こってしまう現象なので、完全に防ぐことは難しいもの。でも、できるだけ加熱ムラを起こさないようにするためのコツはあります!
まずは食材を置く場所。電子レンジのタイプによってマイクロ波の出方が違うので、それぞれ確認しておきましょう。
①ターンテーブルタイプ
ターンテーブルタイプの電子レンジはマイクロ波が出る場所が1箇所で、ターンテーブルが回ることによって全体が加熱される仕組みになっています。そのため食材や料理をターンテーブルの真ん中に置くと、食材の同じ場所にマイクロ波が多く当たることになり、加熱ムラが生じやすくなります。食材をターンテーブルの端に置くと、マイクロ波が全体に均一に当たりやすくなりますよ。
②フラットタイプ
フラットタイプの電子レンジは、庫内全体にマイクロ波が乱反射して拡散することによって料理や食材を加熱する作りになっています。そのためターンテーブルタイプとは正反対に、食材やお皿を中央部に置くことで、効率よく均一に温まりますよ。
また、食材の大きさや厚みの差も加熱ムラの原因に。どちらのタイプの電子レンジの場合でも、下ごしらえで火を通しておくような場合は、食材の形を同じように切るなどしてできるだけ大きさや厚みを揃えておくと、加熱ムラが起きにくくなりますよ。
電子レンジでできる主食レシピをご紹介!
加熱ムラを防ぐコツがわかったところで、ここからは電子レンジで作れるおいしい主食レシピをご紹介します。さっぱり食べられる「めんつゆおろし牛丼」や、夜食にもおすすめの「めんたいチーズおじや」など、パパッとできて大満足のおすすめレシピばかりです。ぜひチェックしてみてくださいね。
1.レンジで簡単 めんつゆおろし牛丼
めんつゆを使うから味つけも簡単!めんつゆおろし牛丼のレシピをご紹介します。こってりとしたイメージのある牛丼も、たっぷりの大根おろしと酸味のあるポン酢をかけるとさっぱりと食べられますよ。いつもとちょっと違う牛丼を食べたいときにもおすすめです。ぜひ作ってみてくださいね。
材料(1人前)
- ごはん・・・200g
- 牛こま切れ肉・・・120g
- 玉ねぎ・・・50g
- (A)めんつゆ (2倍濃縮)・・・大さじ1.5
- (A)水・・・大さじ1
- (A)砂糖・・・小さじ1
トッピング
- 大根・・・100g
- ポン酢・・・大さじ1/2
- 小ねぎ (小口切り)・・・適量
手順
準備.大根は皮をむいておきます。
1.大根はすりおろします。
2.玉ねぎは1cm幅に切ります。
3.耐熱ボウルに、(A)、2、牛こま切れ肉を入れ混ぜ合わせたら、ふんわりラップをします。600Wの電子レンジで牛こま切れ肉に火が通るまで5分程加熱します。
4.器にごはんをよそい、3、1を盛り付け、ポン酢をかけて小ねぎを散らして完成です。
2.レンジでお手軽 釜玉風カルボナーラうどん
いつものうどんを洋風に食べたいなら、釜玉風カルボナーラうどんがおすすめです!粉チーズと卵のコクを効かせたソースを絡めれば、生クリームなしでも大満足の味わいに。黒こしょうのピリッとした辛みもいいアクセントになっています。仕上げの卵黄を崩しながら食べればさらにまろやかになり、リピート必至のおいしさですよ。
材料(1人前)
- うどん (冷凍・180g)・・・1玉
- 薄切りハーフベーコン・・・20g
ソース
- 牛乳・・・80ml
- 卵 (Mサイズ)・・・1個
- 粉チーズ・・・大さじ2
- 塩こしょう・・・ひとつまみ
トッピング
- 卵黄 (Mサイズ)・・・1個
- 粗挽き黒こしょう・・・適量
手順
1.薄切りハーフベーコンは2cm幅に切ります。
2.大きめのボウルにソースの材料を入れて、泡立て器でよく混ぜ合わせます。
3.耐熱ボウルにうどんを入れて、ふんわりとラップをかけ、600Wの電子レンジで2分程加熱します。
4.一度取り出し、1を入れて、ふんわりとラップをかけ、薄切りハーフベーコンとうどんに火が通るまで600Wの電子レンジで2分程加熱します。
5.熱いうちに2に入れて、全体に味がなじむまでよく混ぜ合わせます。
6.器に盛り付け、卵黄をのせ、粗挽き黒こしょうを散らして完成です。
※ご高齢の方や、2才以下の乳幼児、妊娠中の女性、免疫機能が低下している方は卵の生食を避け、仕上がりが半熟状態になる場合はしっかりと加熱してお召し上がりください。
3.レンジで簡単 めんたいチーズおじや
和洋折衷な味わいがやみつきになる、めんたいチーズおじやのレシピをご紹介します。白だし風味の和風おじやに、明太子のピリッとした辛みと旨みがアクセントになって食べる手が止まらなくなります。とろけたチーズがコクと旨みをプラスして、ちょっと洋風な味わいも楽しめますよ。ぜひお試しくださいね。
材料(1人前)
- ごはん・・・150g
- 水・・・100ml
- 明太子・・・20g
- 白だし・・・小さじ1
- ピザ用チーズ・・・30g
トッピング
- 明太子・・・20g
- 小ねぎ (小口切り)・・・適量
- 白いりごま・・・適量
手順
準備.明太子は薄皮を取り除き、ほぐしておきます。
1.大きめの耐熱ボウルにごはん、水、明太子、白だしを入れ混ぜ合わせ、ラップをかけてごはんがやわらかくなるまで600Wの電子レンジで3分程度加熱します。
2.ピザ用チーズをのせ再度ラップをかけ、ピザ用チーズが溶けるまで600Wの電子レンジで1分加熱します。
3.器によそい、トッピングの材料をのせたら出来上がりです。
電子レンジで簡単においしく!
いかがでしたか?今回は電子レンジの加熱ムラを解決する方法と、電子レンジでできるおいしい主食レシピをご紹介しました。どのレシピも電子レンジでパパッとできるので、簡単に済ませたいランチや小腹が空いたときにもぴったり。簡単でもおいしさはばっちりなので、ぜひ電子レンジを活用して作ってみてくださいね。
※ご使用の電子レンジの機種や耐熱容器の種類、食材の状態により加熱具合に誤差が生じます。 様子を確認しながら加熱時間を調整してください。必要に応じて食材に完全に火が通るまで加熱してください。