最終更新日 2023.3.30

パッションフルーツの選び方と栄養素|買い物で役立つ基本の「き」

パッションフルーツの選び方と栄養素|買い物で役立つ基本の「き」

甘酸っぱくトロピカルな風味が魅力のパッションフルーツ。そのままいただくのはもちろん、ピューレやムースにしてもおいしいですよね。

しかし、「パッションフルーツを使ったスイーツは食べたことがあるけれど、生のものをそのまま食べたことはない」という方も多いのではないでしょうか。そこで今回は、パッションフルーツに含まれる栄養素や正しい食べ方、新鮮なパッションフルーツの選び方についてご紹介します。ぜひ参考にしてみてくださいね。

  • 目次
  • 「パッションフルーツ」とは?
  • 「キリストの受難」という意味のフルーツ
  • 1年を通して食べられる
  • 主要な栄養素はこちら
  • βカロテンは果物の中でもトップクラス
  • おいしい「パッションフルーツ」の選び方
  • 調理のポイントは?
  • 手軽にトロピカルな風味を楽しもう!

「パッションフルーツ」とは?

「パッションフルーツ」はブラジル原産のトケイソウ科のフルーツです。果実は5〜10cmの球形もしくは楕円形で、果皮は紫色や黄色いものが一般的です。また、果肉はオレンジ色のゼリー状で、柑橘のような甘酸っぱさとトロピカルな風味があります。果肉には黒い種が入っていますが、そのままパリパリと噛んで食べることができます。

「キリストの受難」という意味のフルーツ

「パッション」と聞くと「情熱」を連想してしまいますが、実はパッションフルーツのパッションは「キリストの受難」という意味なんです。パッションフルーツの花は時計の文字盤のような形をしており、十字架に磔られたキリストの姿に似ていることから「パッションフルーツ」と呼ばれるようになったと言われています。

1年を通して食べられる

パッションフルーツは国産品と輸入品があり、1年を通して食べることができます。国産品の旬は6月〜8月で、主な生産地は沖縄や鹿児島、小笠原諸島など温暖な地域になります。輸入品は主にアメリカ産やニュージーランド産で、1年を通して流通しています。

主要な栄養素はこちら

パッションフルーツ(果汁)100gに含まれる主な栄養素は以下の通りです。

・エネルギー 67kcal
・たんぱく質 0.8g
・脂質 0.4g
・炭水化物 16.2g
・ビタミンA(βカロテン当量) 1100μg
・ビタミンB2 0.09mg
・ビタミンB6 0.18mg
・ビタミンC 16mg
・ナイアシン 1.9mg
・葉酸 86μg
・鉄 0.6mg
・カリウム 280mg

※参照:「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」

βカロテンは果物の中でもトップクラス

パッションフルーツにはβカロテンが多く含まれており、その含有量は果物の中でもトップクラス。他にはビタミンB群、ナイアシン、葉酸、鉄、カリウムなどの栄養素がバランスよく含まれています。

■βカロテン
βカロテンは体内でビタミンAに変換され、皮膚や目の健康を維持する働きがあります。また、活性酸素の働きを抑える作用もあると言われています。

■ナイアシン
ビタミンB3とも呼ばれるナイアシンは、糖質、脂質、たんぱく質の代謝を助ける補酵素としての働きをします。

■葉酸
胎児の成長に欠かせない栄養成分である葉酸は、細胞の生産や分裂を助けて胎児の発育に重要な働きをすると言われています。

■鉄
鉄は赤血球を作るために欠かせない成分なので不足すると、血液を作ることが出来なくなってしまいます。貧血になると体内で酸素不足が起こり、頭痛や疲れやすくなる原因とも言われています。

■カリウム
カリウムは余分なナトリウムを体外に排出する作用があるため、摂り過ぎた塩分を調節する働きがあります。不足すると脱力感や食欲不振などを引き起こすこともあると言われています。

おいしい「パッションフルーツ」の選び方

おいしいパッションフルーツを選ぶために気をつけたいポイントは、以下の4つです。

■果皮の色が濃くツヤがある
収穫直後のパッションフルーツは色が薄く強い酸味がありますが、追熟させることで色付きがよくなり甘みも強くなります。購入の際は、紫色に色づいてツヤがあるものを選ぶようにしましょう。

■フルーティーな香りがする
特有のフルーティーな香りが強いものは、しっかりと熟しているので甘みも強いです。

■しっかりと重みがある
持ち上げたときに重みがあるものは、中身がしっかりと詰まっています。極端に軽いものは果汁が少ないので避けましょう。

■汁がにじみ出ていない
果皮が茶色く変色してやわらかかったり、汁がにじみ出ているものは傷んでいる可能性が高いので避けましょう。

調理のポイントは?

パッションフルーツの調理はとても簡単!そのまま生でトロピカルな風味を楽しむのがおすすめです。調理の際に気をつけたいポイントは、以下の3つです。

■果皮にシワが出るまで追熟させる
パッションフルーツは果皮にシワが出るまで追熟させることで、酸味が和らぎ甘みが増します。追熟させる際は、20℃〜25℃くらいの温度で保管するようにしましょう。

■そのまま生で食べる場合
そのまま生で食べる場合は、実を横に半分に切り、スプーンで果肉をすくって種ごといただきます。種はそのままパリパリと噛んで食べることができますが、皮と内側の白い部分は食べられません。

■裏ごしてピューレにする場合
種の食感が気になる方は、果肉を裏ごしてピューレにするのがおすすめです。裏ごした後に加熱する場合は、強火で沸騰させると香りが飛んでしまうのでご注意を。ヨーグルトやアイスクリームにかけたり、炭酸水で割ったりとお好みのアレンジをお楽しみください。

手軽にトロピカルな風味を楽しもう!

いかがでしたか?今回は、パッションフルーツに含まれる栄養素や正しい食べ方、新鮮なパッションフルーツの選び方についてご紹介しました。

パッションフルーツは、1年を通して購入することができる上に調理も簡単。小さな実の中には、βカロテンやミネラル類がぎっしりと詰まっているのも魅力ですよね。スーパーなどで見かけたら、ぜひお試しください。

クラシルでは、パッションフルーツの保存方法についてもご紹介しています。こちらもぜひ参考にしてみてくださいね。

パッションフルーツの保存方法|長持ちのコツ|追熟させて「冷蔵」・「冷凍」

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