卵を割るとき、気をつけていてもちょっとだけ殻が入ってしまうことって、ありますよね。これって殻を取り除けば、このまま食べられるのかな…?という疑問をお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。今回はそんな不安を解消すべく、日本の卵を取り巻く衛生環境について解説していきます!絶品の卵レシピもご紹介するので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
卵を割ったら殻が入っちゃった!生で食べるのはNG?「知れてよかった...」

しっかり加熱すれば問題なし!
卵によって起こる食中毒の原因のひとつに、サルモネラ属菌があります。このサルモネラ属菌は、殻に付着している場合と、卵の形成過程で内部に取り込まれる場合がありますが、卵の中心温度が75℃以上の状態で1分間以上の加熱をすれば、ほとんどが死滅するとされています。そのため、割ったときに殻が入ってしまっても、しっかり加熱すれば問題はないんですね。
生では食べられない…?
では、卵かけごはんやすき焼きなど、生のまま食べようとしていたときに殻が入ってしまった場合は、どうなのでしょうか…?殻についているかもしれない「サルモネラ属菌」が気になるところですよね。この不安を解消すべく、日本国内での「卵とサルモネラ属菌」の状況について、少し詳しく見ていきましょう!
日本では卵の生食を前提として、サルモネラ属菌が殻に付着したまま市場に出回ることがないよう、さまざまな方法で対策が取られています。たとえば生産の過程においては、施設の衛生管理を強化し、車両や作業着、手指などの消毒を徹底しています。工場でも紫外線による殺菌処理などが施され、さらにサルモネラ菌に汚染していないかの抽出検査も行われています。市場に出回る前の卵には、こうした緻密なチェックがなされているんですね。
こうしてしっかり洗卵、殺菌、検査がなされた卵がパックに詰められ、市場に出回っていることを考えると、卵を割ったとき、殻が少し入ってしまった程度ではリスクはかなり低そうなことがわかります。生で食べる場合は、入ってしまった殻を取り除いて、なるべく早く食べるのが大事なポイントです。
ただしこれは、スーパーなどの一般的なお店に流通している、しっかりと衛生管理された卵の場合。卵の保存状態や管理が不確かな場合は生食を避け、加熱してから食べてくださいね。
おすすめの卵レシピをピックアップ!
卵のことが学べたところで、ここからは卵を使ったおすすめレシピをご紹介します。たっぷりのキャベツを食べられるとん平焼き風や、朝ごはんにぴったりな韓国風ふわふわ卵など、数ある卵料理の中から厳選してピックアップします。ぜひチェックしてみてくださいね。
1.のせるだけ キャベツたっぷりとん平焼き風
ごはんにもお酒にもよく合う、キャベツたっぷりとん平焼き風のレシピをご紹介します。たっぷりのキャベツに卵のやさしい風味がとってもよく合い、やみつきになるおいしさ!お好み焼きソースやマヨネーズでこってり味に仕上げた大満足の一品です。卵で包まずにのせるだけなので、料理初心者の方でも簡単にできますよ。
材料(2人前)
- キャベツ・・・100g
- 卵 (Mサイズ)・・・2個
- 塩・・・ふたつまみ
- サラダ油・・・小さじ1
トッピング
- お好み焼きソース・・・適量
- マヨネーズ・・・適量
- 小ねぎ (小口切り)・・・適量
手順
1.キャベツは千切りにします。
2.ボウルに卵を入れ、溶きます。
3.中火で熱したフライパンにサラダ油を入れ、キッチンペーパーでなじませ、2を流し入れます。
4.卵に火が通ったら火から下ろします。
5.1をお皿に盛り付け4をのせ、お好み焼きソース、マヨネーズ、小ねぎをかけて完成です。
2.ニラたっぷり玉子焼き
卵料理の定番「卵焼き」に、ニラをたっぷり使ったレシピはいかがでしょうか?和風だしが効いたやさしい味わいの卵焼きに、ニラのガツンとした風味と香りが相性抜群です。卵の黄色にニラの緑が映えて、見た目もきれいな一品ですよ。いつもとちょっと違う卵焼きを食べたいときに、ぜひ作ってみてくださいね。
材料(2人前)
- ニラ・・・50g
- 卵・・・3個
- (A)水・・・大さじ2
- (A)みりん・・・大さじ1/2
- (A)顆粒和風だし・・・小さじ1/2
- (A)しょうゆ・・・小さじ1/2
- サラダ油・・・小さじ1
手順
1.ニラは5mm幅に刻みます。
2.ボウルに卵を入れて溶きほぐし、(A)、1を加えて混ぜ合わせます。
3.熱した卵焼き器にサラダ油をひき2を1/4量流し中火で薄く焼きます。
4.半熟状になったら奥から手前に向かって巻いたら、奥によせ、2を1/4量流し中火で焼きます。同様に2回繰り返し、火が通ったら火から下ろします。
5.食べやすい大きさに切り、器に盛り付けたら完成です。
3.簡単レンチン朝ごはん 韓国風ふわふわタマゴ
韓国版茶わん蒸しのケランチムを、おうちで手軽に楽しんでみませんか?鶏ガラスープの素で味つけしたふんわり卵に、カニカマの旨みとごま油の香りが効いています。電子レンジでパパッとできてやさしい味わいなので、朝ごはんのおかずにもぴったりですよ。ごはんにのせて食べるのもおすすめです。
材料(2人前)
- 卵・・・2個
- カニカマ・・・2本
- 小ねぎ・・・10g
- 水・・・200ml
- (A)鶏ガラスープの素・・・小さじ1
- (A)塩・・・ふたつまみ
- ごま油・・・小さじ1/2
手順
1.カニカマは手で細かくほぐします。小ねぎは根元を切り落とし小口切りにします。
2.耐熱の器に卵を割り入れ、よく溶きほぐします。
3.水、(A)を入れてよく混ぜ合わせ、1を入れて混ぜます。
4.ラップをふんわりとして600Wの電子レンジで3分加熱し、取り出して軽く混ぜます。
5.ごま油を回し入れ、再びラップをふんわりとして600Wの電子レンジで2分程加熱し、卵が固まったら完成です。
※ご使用の電子レンジの機種や耐熱容器の種類、食材の状態により加熱具合に誤差が生じます。様子を確認しながら加熱時間を調整してください。必要に応じて食材に完全に火が通るまで加熱してください。
卵は毎日大活躍!
いかがでしたか?今回は日本の卵にまつわる豆知識と、卵を使ったおすすめレシピをご紹介しました。卵はさまざまな料理に使える万能選手。レパートリーに加えておくと役に立つこと間違いなしのレシピを中心にピックアップしたので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
※ご高齢の方や、2才以下の乳幼児、妊娠中の女性、免疫機能が低下している方は卵の生食を避け、仕上がりが半熟状態になる場合はしっかりと加熱してお召し上がりください。
※20歳未満の飲酒はやめましょう。