最終更新日 2023.9.5

知りたい!「ワインビネガー」って何?バルサミコ酢との違いは?

知りたい!「ワインビネガー」って何?バルサミコ酢との違いは?

ブドウを原材料とする果実酢で、主に洋食で使われることの多い調味料「ワインビネガー」について解説します。バルサミコ酢との違いや料理の活用法もご紹介していますので、ぜひチェックしてみてくださいね。

  • 目次
  • ワインビネガーとは?
  • ワインビネガーにはどんな種類があるの?
  • 赤ワインビネガー
  • 白ワインビネガー
  • ワインビネガーとバルサミコ酢は何が違うの?
  • 発祥国
  • 作り方
  • ワインビネガーはどんな料理に使うの?

ワインビネガーとは?

ワインビネガーとは、ブドウから作られる果実酢のことで「ワイン酢」や「ブドウ酢」とも呼ばれています。古くなって酸味が強くなったワインを消費するために調味料として使っていたことがワインビネガーの始まりとされています。

原材料はワインと同じ「ブドウ」。ブドウにワイン酵母を混ぜて発酵させたあと、酢酸菌を足してさらに発酵させます。その後、ワインを足しながら熟成することで、深いコクのあるワインビネガーができあがるのです。

フルーティーな酸味とほのかな甘み、濃厚なコクを持つワインビネガーは、世界各国で親しまれている調味料です。特にフランスでは、酢と言えばワインビネガーを指すほどメジャーな存在なんですよ。

ワインビネガーにはどんな種類があるの?

ワインビネガーには大きく分けて「赤ワインビネガー」と「白ワインビネガー」の2種類があります。では、両者にはそれぞれどのような特徴があるのでしょうか。以下でチェックしてみましょう。

赤ワインビネガー

赤ワインビネガーは、その名の通り赤ワインを使って作るワインビネガーです。鮮やかな赤色で、ブドウの酸味が強く、こっくりとした深みのある味わいが特徴です。存在感が強いので、肉料理などのこってりとした料理によく合います。

白ワインビネガー

白ワインビネガーは、白ワインをベースにして作られるワインビネガーです。透明度が高く、フルーティーな酸味とさわやかな香りがあります。あっさりとした後口なので、淡泊な魚料理や野菜料理と相性抜群です。

ワインと同じく、ワインビネガーも色によって味わいや風味が異なります。作りたい料理や合わせる食材によって使い分けると、仕上がりが一層よくなりますよ。

ワインビネガーとバルサミコ酢は何が違うの?

ワインビネガーとよく似た調味料として挙げられる調味料に「バルサミコ酢」があります。ワインビネガーと同じくブドウを原材料とするバルサミコ酢ですが、その作り方と発祥国に大きな違いがあるのです。

発祥国

ワインビネガーは、フランスで生まれた調味料です。ワインが身近な存在である国だからこそ考えられた活用法が世界に広がっていきました。

対してバルサミコ酢の発祥はイタリア。正式には「アチェート・バルサミコ」と言い、イタリア語で「芳香性のある酢」という意味です。イタリアの伝統的な調味料で、とても希少性があります。

作り方

古くから伝わるバルサミコ酢は、はじめにブドウに強い圧力をかけて果汁を搾り取り、じっくりと煮詰めて作られます。その後木製の樽に移し、時間をかけて熟成させて完成です。ワインビネガーと違ってワイン酵母や酢酸菌を使わず、熟成させることでブドウ本来の酸味や甘味をギュッと凝縮させているので、芳醇な香りや風味をお楽しみいただけます。また、樽の材質や熟成期間によって味わいや風味、価格が大きく変わり、中でも25年以上熟成させたものは「エクストラヴェッキオ」と呼ばれ、高値で売買されているんですよ。

現在は一般向けに、ワインビネガーに着色料や香料を混ぜてバルサミコ酢に味わいを似せた代替品が安価で販売されています。

長期間熟成されたバルサミコ酢は濃い茶色~黒で、ワインビネガーと比べるとブドウの風味が強く、濃厚な味わいです。そのため、料理の味つけに使うというよりは、ソースやドレッシングなど、味のアクセントをつけたいときに使うのがおすすめですよ。

バルサミコ酢を使ったレシピはこちらをチェック!

ワインビネガーはどんな料理に使うの?

フルーティーで華やかな味わいのワインビネガーですが、どんな料理に使えばよいのかわからない、という方もいらっしゃるのではないでしょうか。ここでは、ワインビネガーの活用法についてご紹介します。

肉料理

脂で少し重たくなってしまいがちな肉料理ですが、さわやかでフルーティーな酸味のあるワインビネガーを合わせることで、しつこさが抑えられ、おいしく仕上げることができます。

ステーキやソテー、ローストビーフなどのソースに使うのはもちろん、ビーフシチューやスペアリブなどの煮込み料理にもよく合いますよ。

魚料理

あっさりとした味わいの魚料理にワインビネガーをプラスすると、味にメリハリが出て一層おいしくいただくことができます。また、ワインビネガーの香りが魚介特有のクセや臭みを軽減してくれます。

タイなどの白身魚をはじめ、タコやホタテなどさまざまな魚介類と相性抜群!ソテーや酒蒸しのソースとして使ってみてくださいね。

サラダ・マリネ

さっぱりとした味わいのワインビネガーは、野菜と合わせるのもおすすめです。ワインビネガーに塩やハーブなどをプラスして作ったドレッシングは、みずみずしい生野菜によく合います。クリームチーズやマヨネーズと合わせると、濃厚ながらも後口さわやかなディップソースになりますよ。

また、ワインビネガーを使ってマリネを作ると、具材に華やかな香りと風味が染み込んで格別な味わいに仕上がります。

おしゃれに仕上げて!ワインビネガーを使ったレシピ3選

ワインビネガーについて知ると、気になってくるのがやはりレシピではないでしょうか。ここからは、ワインビネガーが味の決め手となる絶品レシピをご紹介します。ぜひ参考にしてみてくださいね。

いろいろ野菜のカポナータ

イタリアの伝統的な家庭料理であるカポナータ。たっぷりの野菜をワインビネガーと砂糖で煮て、さっぱりと甘酸っぱく味つけしました。ローリエの香りと唐辛子の辛味が食欲をそそります。お肉や魚介などを加えてもおいしくお作りいただけますよ。

ブールブランソースでタイのポワレ

ブールブランソースは、バターと白ワインを組み合わせて作るフレンチ料理の定番ソースです。バターのまろやかなコクに、白ワインの香りとワインビネガーの酸味が絶妙にマッチします。このレシピでは淡泊な味わいのタイにかけて、おしゃれなポワレに仕上げました。

たっぷり新玉ねぎと豚肉のマリネ風サラダ

みずみずしくて甘みが強い新玉ねぎと旨味たっぷりの豚肉を使って、ボリューミーなサラダを作ってみませんか?白ワインビネガーのフルーティーな香りと粒マスタードの刺激的な辛味で、大人向けの味わいになります。彩り豊かで華やかな見た目なので、おもてなしやパーティーにもぴったりの一品です。

ワインビネガーを料理に取り入れてみよう!

今回は、ワインビネガーの概要や種類、さらにバルサミコ酢との違いや活用方法についてご紹介しました。

華やかな香りと風味が魅力のワインビネガー。いつもの料理に少しプラスするだけで、見た目も味わいもグンとおしゃれに仕上がりますよ。

一見すると使いどころが難しそうなワインビネガーですが、肉類や魚介類、野菜など、さまざまな食材と相性がよい調味料です。ぜひこれを機会に、普段の料理にワインビネガーを取り入れてみてはいかがでしょうか。

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