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韓国式の【タンスユク】ってどんな料理?酢豚との違いや特徴、作り方についても解説!

韓国式の【タンスユク】ってどんな料理?酢豚との違いや特徴、作り方についても解説!

韓国式の中華料理「タンスユク」。酢豚に似ている料理で、韓国の中華料理店では定番のメニューです。ただ、酢豚とは味わいや食べ方など、違いもいくつかあるんですよ。この記事では、タンスユクの特徴や作り方、食べ方について詳しく解説します。後半では、タンスユクや酢豚のレシピもご紹介するので、ぜひ最後までご覧くださいね。

  • 目次
  • 韓国式酢豚「タンスユク」とは
  • ジャージャー麺とセットで食べるのが定番
  • タンスユクと酢豚は何が違う?
  • タンユスクをおいしく作るためのポイント
  • かける派?つける派?タンスユクの食べ方
  • タンユスクと酢豚のレシピをご紹介
  • タンユスクのいろいろな食べ方を試してみよう!

韓国式酢豚「タンスユク」とは

「タンスユク」は、衣をつけてカラッと揚げた豚肉を炒めた野菜やきのこ類を入れた甘酢あんと一緒に食べる、韓国で人気の中華料理。簡単に言うと「韓国式の酢豚」です。

甘酢あんに使われる野菜は主に玉ねぎやにんじん、きゅうり、パプリカなどで、カラフルな見た目をしています。日本ではきゅうりは生で食べることがほとんどですが、炒め物にきゅうりを使うのはおもしろいですよね。

ジャージャー麺とセットで食べるのが定番

中華料理は、日本と同じく韓国でも人気で、なかでもタンユスクはチャジャンミョン(ジャージャー麺)やチャーハン、ちゃんぽんといった主食メニューとセットで注文されることが多いのだとか。

ちなみに、本場の中華料理と日本の中華料理に少し違いがあるように、韓国の中華料理も韓国風にアレンジされた、いわゆる韓国式中華となっているそうです。それぞれにどんな違いがあるのか、食べ比べてみたいですね。

タンスユクと酢豚は何が違う?

タンユスクは酢豚と似た料理とご説明しましたが、具体的にどのような違いがあるのでしょうか。それぞれの特徴を見てみましょう。

タンスユク 酢豚

・豚肉
・牛肉

・豚肉

野菜・果物

・玉ねぎ、にんじん、きゅうり
パプリカ、きくらげなど

・玉ねぎ、ピーマン、にんじん、
たけのこ、しいたけ、パイナップル

肉の切り方

・肉は細切りにする

・肉は一口大の大きさに切る

味わい

・甘みが強く酸味は控えめ

・酸味が効いていて甘酸っぱい

食感

・サクサク、モチモチ

・カリカリ、ジューシー

食べ方

・甘酢あんをつけて食べる
・甘酢あんをかけて食べる

・甘酢あんを絡めて調理する

使われる肉や調理法

日本で食べられている酢豚は豚肉を一口大のブロック状に切ることが多いですが、タンスユクは豚肉を細長く切るのが大きな違いです。また、タンスユクは豚肉だけでなく、牛肉が使われることもあります。

タンスユクと酢豚はどちらも豚肉に片栗粉をつけて揚げるという調理法は同じ。お店や家庭にもよりますが、より食感を楽しむために二度揚げする事が多いようです。

⭐️クラシルシェフのアレンジポイント⭐️
タンユスクは水を加え固めてほぐした片栗粉を衣にして揚げるため、サクサクもちもちとした食感に仕上がります。一方、酢豚は下味をつけた肉に片栗粉をまぶして揚げるほか、水で溶いた片栗粉を絡めて揚げたり、衣に卵を加えることも。薄めの衣がお好みなら片栗粉だけにするなど、衣の量を調整するのがおすすめですよ。

甘酢あんに使われる野菜と味わい

甘酢あんの具材となる野菜は玉ねぎやピーマン、にんじんなどは共通していますが、タンスユクにはきゅうりが使われるのが特徴です。また、タンスユクは酢豚に比べて酸味が控えめで、甘めに仕上げます。

タンスユクも酢豚も使う野菜に決まりはないようですが、酢豚はとくにたけのこやれんこんなど、食感のよい野菜を入れることが多いようです。また、これは好みが別れますが、どちらもパイナップルを入れたものが存在します。

⭐️クラシルシェフのコツとポイント⭐️
タンスユクと酢豚の甘酢あんは、どちらもあまり野菜に火を通しすぎないように仕上げるのがおいしく仕上げるコツですよ!

韓国内でも分かれる食べ方

酢豚は全ての具材と甘酢あんを炒め合わますが、タンユスクは甘酢あんを野菜類のみと和えて、豚肉は別のお皿に盛って提供されます。

別盛りにされた豚肉と甘酢あんをどう食べるのかについては、韓国の人々の間でもよく論争になるぐらい、好みによって食べ方が異なるのだそうです。

食べ方については、また後ほど解説しますので、ぜひチェックしてみてくださいね。

タンユスクをおいしく作るためのポイント

ここで、おいしいタンスユクを作るためのポイントをご紹介します。

豚肉は下味をつける

豚肉を細長く切ったら塩こしょうなどで下味をつけましょう。下味をつけることで甘酢あんと絡めたときに全体的な味わいのバランスがよくなります。

野菜やきのこは食べやすい大きさに切る

野菜やきのこ類は、食べやすくひと口大の大きさに切ります。乱切りでもよいですが、豚肉の大きさに合わせて薄切りにすることが多いようです。

きゅうりの種は取り除く

きゅうりは縦半分に切って、スプーンなどを使って種を取り除きましょう。種の部分は水分が多いため、炒めたときに水っぽくなってしまう可能性があります。取り除いた種部分はサラダなどに使ってくださいね。

野菜やきのこは油をまとわせる

野菜は炒めたり素揚げして、油をまとわせるのがおすすめです。これは野菜の食感を残したり、色味をきれいに保つという理由があります。レシピによっては最初から甘酢で煮ることもあるので、お好みでお試しください。

豚肉を二度揚げする

豚肉に衣をつけて揚げ、一度油から取り出して油を切ります。その後油の温度を上げ、高温で二度揚げするとサクサクカリカリ食感に仕上がりますよ。

かける派?つける派?タンスユクの食べ方

先ほども少し触れましたが、タンユスクは別々に盛りつけられたお肉と甘酢あんをどのように食べるのか、好みによって食べ方が異なります。揚げた豚肉に甘酢あんをかけるのか、それとも豚肉を甘酢あんにディップして食べるのかで意見が分かれ、たびたび話題にあがるのだそうです。

甘酢あんを豚肉にかけて和えて食べると豚肉に味がよくなじみ、しっとりとした食感に。一方、豚肉を甘酢あんにディップして食べる方法では、揚げた豚肉のカリカリとした食感をそのまま楽しめます。どちらもおいしい食べ方なので、お好みの食べ方を試してみてくださいね。

💡ワンポイント豆知識
最初に「タンスユクはジャージャー麺とセットで食べられることが多い」とご紹介しましたが、そのジャージャー麺にトッピングして食べる人も多いのだそうです。食べ方によっておいしさが変化するのもタンスユクの魅力ですね!

タンユスクと酢豚のレシピをご紹介

さてここからは、おうちで作れるタンスユクや酢豚のおすすめレシピをご紹介します。豚肉の切り方や甘酢あんの絡め方など、これまでにご説明した酢豚とタンユスクの違いにも注目してみてくださいね。

韓国酢豚 タンスユク

豚ロース肉を使って、タンユスクを作ってみましょう!このレシピでは玉ねぎやにんじん、きゅうりといった野菜のほかに、パイナップル缶を使いました。パイナップルの果肉を具材にするだけではなく、シロップもあんの材料として使っています。甘酸っぱいあんとシャキシャキ食感の野菜、カリッと揚がった豚肉が相性抜群ですよ!ぜひ作ってみてくださいね。

韓国式酢豚 タンスユク

続いてもタンユスクのレシピです。こちらは、甘酢あんにケチャップを加えているので、食べ慣れた酢豚の味に少し近いかもしれません。ただ酢豚とは異なり、揚げた豚肉を甘酢あんと一緒に炒めないので、サクサクとした食感を楽しめますよ。ぜひお試しくださいね。

甘酸っぱくておいしい酢豚

最後に、酢豚のレシピをご紹介します。歯ごたえのよい野菜と、揚げて旨味をとじこめた豚肉に甘酢あんが絡んでとてもおいしいですよ!食べごたえがあり、ごはんのおかずにもぴったりなので、ぜひレパートリーに加えてみてくださいね。

タンユスクのいろいろな食べ方を試してみよう!

今回は、タンユスクの特徴や酢豚との違い、食べ方などを解説し、おすすめレシピをご紹介しました。見た目は酢豚と似ているタンユスクですが、豚肉をカリッと揚げることや、食べ方によって食感が変わることなど、酢豚とはまた違った魅力があります。今回ご紹介したレシピも参考に、ぜひおうちでタンユスクを作ってみてくださいね。

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