最終更新日 2023.3.30

中華調味料には何がある?それぞれの活用レシピもご紹介!

中華調味料には何がある?それぞれの活用レシピもご紹介!

中華料理を作るうえで欠かせない「中華調味料」。四川料理に欠かせない豆板醤をはじめ、XO醤、甜面醤など、聞いたことはあるけれどどう使えばいいかわからないという方も多いのではないでしょうか。この記事ではそんな中華調味料の種類や特徴に加え、手軽に作れる簡単レシピをご紹介します。ぜひチェックしてみてくださいね。

  • 目次
  • 中華調味料とは
  • 中華調味料の種類にはどんなものがある?
  • 中華調味料は代用できる?
  • 豆板醤を使ったおすすめレシピ
  • ピリ辛麻婆豆腐
  • とろっとガッツリ肉もやし
  • 甜麺醤を使ったおすすめレシピ
  • おうちで簡単 鶏もも肉で北京ダック風

中華調味料とは

中華調味料とは、中国料理で用いられる調味料のこと。しょうゆや酒、みそなども使いますが「四川料理」や「広東料理」など、いくつも種類がある中国料理には、さまざまな調味料が使われています。

中華調味料は辛いものというイメージを持っている方も多いかもしれませんが、日本の調味料で多く用いられる発酵の技術を使って作るものや、日本人の好む「旨み」をベースにしたような調味料も数多くあります。クセの強い香辛料などもありますが、特徴がわかると料理のバリエーションがぐんと広がりますよ。それぞれの特徴をぜひ覚えてみてくださいね。

中華調味料の種類にはどんなものがある?

それでは数ある中華調味料の中から比較的手に入りやすく、使いやすい調味料を確認してみましょう。最後に中華調味料を使った簡単レシピもご紹介するので、ぜひともチャレンジしてみてくださいね!

■豆板醤
豆板醤はソラマメと唐辛子を発酵させた辛いみそのことで、中国料理でも代表的な調味料のひとつです。ピリッと辛い調味料ですが、発酵調味料ならではの旨みがあります。クセは強くないので、肉や魚介、野菜などの炒め物や煮込みなど、幅広く活躍してくれる調味料です。

一般的にスーパーなどで売られているものは真っ赤な色をした豆板醤ですが、四川省のピーシェンと呼ばれる地域には「ピーシェン豆板醤」と呼ばれるものがあります。長期熟成発酵した茶褐色の豆板醤で、真っ赤なものと比べマイルドな辛さと奥深いコクが特徴です。

■甜麺醤
甜麺醤とは、小麦粉に特殊な麹を加えて発酵させた甘みそのこと。中国語で「甜=甘い」「麺=小麦粉」「醤=味噌」を指していることから、本来の作り方は小麦粉と水を練った生地をカビ付けし、塩水の中で長期間発酵させて作ります。

日本で市販されているもののほとんどは八丁味噌にしょうゆや砂糖、ごま油を煮詰めて作られたものです。甘くてコクのある味わいは調味料としてとても使いやすく、そのままでもおいしく食べられます。ディップソースとして生野菜などに直接つけて食べてもおいしいですよ。炒め物などに使う場合はとても焦げやすいので、火加減に気をつけて使ってください。

■XO醤
1980年代後半に香港で生まれたXO醤は、中国の中では歴史の浅い調味料です。ブランデーの最高級の意味をあらわす「エクストラオールド=XO」が使われているように、高級食材をふんだんに使用した贅沢な調味料です。お店によって材料や作り方が違いますが、一般的に使われる材料は「干し貝柱」「干しエビ」「金華ハム」「唐辛子」「エビの外子」「ニンニク」「生姜」など。こちらも肉や魚介、野菜など、さまざまな食材と相性がよく、料理にピリリとした辛味と旨みをプラスしてくれます。そのまま食べてもおいしいのでお酒のおつまみにも最適です。

■オイスターソース
オイスターソースはその名のとおり牡蠣を使った調味料のこと。牡蠣の旨みを煮出して砂糖や塩などで味つけした調味料といわれていますが、詳しい作り方は各メーカーの企業秘密のようです。

牡蠣の風味や旨みが強いことから、オイスターソースだけで味つけをするというよりはしょうゆと一緒に使用したり、コク出しのための隠し味として少量入れるような使い方がおすすめです。

さまざまなメーカーから販売されていますが、メーカーによって粘度の強さや風味などに差がありますので、ぜひ自分好みのオイスターソースを見つけてみてくださいね。

■八角
八角は中華料理でよく使われるスパイスのひとつ。中国原産の「トウシキミ」と呼ばれる木の実を乾燥したものです。アニスと呼ばれるスパイスに香りが似ていて、星のような形からスターアニスとも呼ばれます。

特有の風味は日本人にとっては好みが分かれますが、中華料理を連想させる魅力的な香りです。シナモンのように甘みも感じる香りですが、風味がとても強いので入れすぎには注意してください。川魚や豚肉などの煮込み料理に入れるとクセを和らげてくれるので、おいしく仕上がりますよ。

■花椒
花椒は日本語読みで「カショウ」、中国語で「ホアジャオ」と発音します。日本の山椒と同じミカン科サンショウ属の植物で、しびれるような特徴は似ていますが、風味が異なります。辛い料理で有名な四川料理では、唐辛子の辛さと花椒の刺激的な香りや痺れが欠かせません。

ホールの状態や粗挽き、パウダーになったもののほかに、油に香りを移した花椒油などもあり、幅広く料理に活用できます。青花椒という種類もあり、こちらは花椒よりもしびれが穏やかで、鼻から抜けるような爽やかな香りが特徴です。

■五香粉
五香粉は日本の七味唐辛子のように複数のスパイスをミックスした香辛料です。一般的に「八角」「シナモン」「クローブ」「花椒」「フェンネル」「ナツメグ」「陳皮」などの中から数種類を混ぜ合わせます。それぞれのスパイスがバランスよく配合されているので使いやすいですが、八角がメインとなる風味ですので入れすぎると料理のバランスが崩れてしまう場合もあるため、注意が必要です。

パウダー状になっているので使いやすく、炒め物や煮込みはもちろん、食材に下味をつけるときや、塩に混ぜてつけ塩としても活躍します。

中華調味料は代用できる?

■豆板醤をコチュジャンで代用
豆板醤の代用品として韓国の調味料コチュジャンがあります。コチュジャンは米と麹、唐辛子を混ぜて発酵した調味料で、豆板醤と同じような辛味のある調味料です。しかし、豆板醤と比べると甘味が強いため、料理に入れる砂糖の量を控えるなどの工夫が必要です。

■甜麺醤を八丁味噌で代用
甜面醤の代用品として八丁味噌が使用できます。甜面醤での説明でもあるように、市販の甜面醤は八丁味噌を使用しているものが多いので、八丁味噌としょうゆ、砂糖、ごま油を加えることで、似たような味わいにすることができますよ。

豆板醤を使ったおすすめレシピ

ピリッと辛い豆板醤を使ったおすすめのレシピをご紹介します。豆板醤のコクと辛さを活かした絶品レシピですので、ぜひチャレンジしてみてくださいね。

ピリ辛麻婆豆腐

中華の定番、豆板醤を使った麻婆豆腐を作ってみませんか。ごはんのおかずからお酒のおつまみまで、幅広いシーンで大活躍してくれる一品です。辛いものが苦手なお子様には、豆板醤を少なめにしたり抜いたりしてもおいしいですよ。レシピでは木綿豆腐を使っていますが、絹ごし豆腐でもおいしく作れますので、お好みによって使い分けてみてくださいね。

ご使用の電子レンジの機種や耐熱容器の種類、食材の状態により加熱具合に誤差が生じます。様子を確認しながら完全に火が通るまで、必要に応じて加熱時間を調整しながら加熱してください。

とろっとガッツリ肉もやし

こちらも豆板醤を使ったしっかり味のおかずのご紹介です。とろみのついたタレが豚ひき肉ともやし、ニラとよく絡んでお箸がどんどん進みますよ!味つけは調味料を事前にボウルで合わせておくので失敗知らず。手間いらずの簡単お手軽な一品ですので、ぜひ作ってみてくださいね。

甜麺醤を使ったおすすめレシピ

甘いみそ味の甜面醤はクセがなく、とても食べやすい一品に仕上がりますよ。炒める際には焦げやすいので気をつけてくださいね。

おうちで簡単 鶏もも肉で北京ダック風

特別な日の一品にもぴったり!高級料理の北京ダックをおうちで簡単に作れるように鶏もも肉でアレンジしました。きゅうりや長ねぎの食感と甜面醤を使ったコク深い特製ダレの甘さがたまらないおいしさです!包む皮は春巻きを電子レンジで加熱するだけなので、手軽にお作りいただけますよ。鶏もも肉は甜面醤やしょうゆで下味をつけているので、焦げないように気をつけて焼いてくださいね。

こちらのレシピははちみつを使用しております。1歳未満(乳児)のお子様は、はちみつをかけずにお召し上がりください。 はちみつは、砂糖でも代用できます。それぞれ種類によって甘さが異なりますのでお好みで調整してください。

ご使用の電子レンジの機種や耐熱容器の種類、食材の状態により加熱具合に誤差が生じます。様子を確認しながら完全に火が通るまで、必要に応じて加熱時間を調整しながら加熱してください。

ごはんにぴったり回鍋肉

甜面醤を使った定番の一品「ごはんにぴったり回鍋肉」のご紹介です。甘辛い甜面醤がベースの調味料が具材にしっかり絡んで、ごはんが止まらないおいしさ!しっかり味ですがキャベツやピーマンも入っているので、野菜の食感も楽しく、最後のひと口まで飽きずにいただけますよ。今夜のメインにぜひ作ってみてくださいね。

XO醤を使ったおすすめレシピ

魚介と肉、主役の異なる2品のレシピをご紹介します。どちらもXO醤の旨みが決め手の料理に仕上がっていますよ。ぜひチェックしてみてくださいね。

エビと春雨のXO醤炒め

XO醤の旨みを存分に味わえる一品はいかがですか?エビと春雨を香り高いXO醤で炒めた旨みたっぷりの一品です。ぷりぷり食感のエビとしゃきっとしたレタスやピーマンの食感の違いもお楽しみいただけます。ラー油を足してピリ辛に仕上げるのもおすすめなので、お好みに合わせてアレンジしてみてくださいね。

豚バラ肉とピーマンのXO醤炒め

XO醤と豚バラ肉の旨みが合わさった絶品レシピをご紹介します。香ばしいごま油と豚バラ肉の脂の甘みや香り、XO醤の旨みが相性抜群!フライパンで具材を炒めて調味料を加えるだけとは思えないほどの奥深い味わいに仕上がりますよ。ごはんのおかずにもお酒のおつまみにも最高の一品です。ぜひ挑戦してみてくださいね。

オイスターソースを使ったおすすめレシピ

オイスターソースのコクと旨みがアクセントになったレシピをご紹介します。あっさり味の野菜料理としっかり味の肉料理、それぞれのおいしさを楽しんでみてくださいね。

小松菜とエリンギのオイスター炒め

食べたいときに手早く作れる!小松菜とエリンギのオイスター炒めもおすすめのレシピです。クセのない小松菜とコクのあるオイスターソースがよく合い、ついつい箸が伸びてしまうおいしさ!エリンギの食感とシャキシャキした小松菜の食感も楽しい一品です。あと一品ほしいというときにも重宝しますよ。

コク旨 揚げ鶏のオイマヨソース

オイスターソースをマヨネーズに合わせたコク旨な一品、揚げ鶏のオイマヨソースを作ってみましょう!カラリと揚がった鶏むね肉にコクのあるオイマヨソースが絡んで絶品のおいしさ。淡白な味わいの鶏むね肉がごはんのすすむしっかり味のおかずに大変身しますよ。こちらのレシピでは鶏むね肉を使用していますが、エビやホタテなどの魚介や鶏もも肉でもおいしくお作りいただけます。

八角を使ったおすすめレシピ

中華料理らしい風味を演出してくれる八角を使ったレシピをご紹介します。ご家庭で本格中華の香りを楽しんでみてくださいね。

台湾風 味卵

できあがりの見た目が特徴的な台湾のソウルフードをご自宅で再現してみませんか?ゆで卵にヒビを入れて紅茶の茶葉と複数の香辛料で煮込むだけの簡単レシピです。八角のほのかに甘くスパイシーな香りが効いて、クセになるおいしさに。茶葉をウーロン茶やジャスミン茶に変えるなど、お好みでアレンジしてみてくださいね。

花椒を使ったおすすめレシピ

ピリ辛料理に奥行きを作ってくれる花椒を使ったレシピをご紹介します。爽やかな風味とピリッとしびれる花椒の特徴をぜひとも使いこなしてみてくださいね。

麻辣しびれ鍋

花椒のさわやかな香りが効いた刺激的な辛さがたまらない、麻辣しびれ鍋はいかがですか?唐辛子、豆板醤、花椒で味つけした肉みそが味の決め手!仕上げにも花椒をたっぷり使っているので辛いもの好きな人にはたまらない一品です。唐辛子と花椒の量はお好みで加減していただいてもおいしくいただけます。炒めるときはみそが焦げやすいので気をつけてくださいね。

五香粉を使ったおすすめレシピ

中華系スパイスをミックスした五香粉を使ったレシピをご紹介します。特有の風味がありますが、使いこなせばクセになること間違いなし!ぜひチェックしてみてくださいね。

薄切り肉で煮込まないルーローハン

台湾料理の定番、ルーローハンを時短で作ってみませんか。煮込み時間がかかるルーローハンを豚バラ肉を使うことで短時間で仕上げました。五香粉特有の香りが効いた豚バラ肉は旨みたっぷりで後引くおいしさですよ!お肉は細かく切るほど味がしっかりと染み込みますが、大きく切ってもお肉の存在感があっておいしいですので、お好みで加減してみてくださいね。

中華調味料を使って中華料理を手軽に作ってみよう!

いかがでしたか?代表的な中華調味料の種類や特徴、中華調味料を使ったレシピをご紹介しました。中華調味料を使っていちから中華料理を作るのはむずかしいイメージもありますが、使い方を覚えると意外とお手軽に作れますよ。ぜひ今回ご紹介したレシピを参考に、気になるレシピから作ってみてくださいね。

※20歳未満の飲酒はやめましょう。

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