最終更新日 2023.3.30

「ローリエ」とは?料理シーンでの役割や活用レシピをご紹介

「ローリエ」とは?料理シーンでの役割や活用レシピをご紹介

カレーやポトフなど、煮込み料理に使う定番ハーブとして知られる「ローリエ」。ローレルや月桂樹と呼ばれることもありますよね。

今回はそんなローリエの特徴や使い方について解説します。さらに、記事の後半では、ラタトゥイユやビーフシチューなど、ローリエを使った絶品レシピもご紹介しているので、ぜひチェックしてみてくださいね。ローリエの使い方を覚えて料理の幅を広げましょう!

  • 目次
  • ローリエとは?
  • 風味
  • 種類
  • ローリエの使い方
  • ホールタイプ
  • パウダータイプ
  • ローリエを使ったおすすめ料理
  • 煮込み料理

ローリエとは?

ローリエとはハーブの一種で、クスノキ科ゲッケイジュ属の月桂樹の葉を乾燥させたものです。原産地は地中海沿岸で、古代ギリシャの時代から香辛料として利用されてきました。ヨーロッパでは塩コショウやオリーブオイルと同じほど定番の調味料となっており、肉や魚料理の臭み取りや料理の風味づけなどに広く用いられています。

風味

ローリエはほのかな甘い香りと苦味が特徴です。清涼感を感じさせる特有の芳香があるため、香り付けや臭み消しに用いられることも。ローリエを加えることで、料理に爽やかな風味をプラスできます。

種類

ローリエにはホール状とパウダー状の2つのタイプがあります。ホールタイプは葉っぱそのものの形をしており、使用量が調整しやすく簡単に使うことができるのがメリットです。パウダータイプは臭みを消す効果が高い一方で、苦味も強め。そのため、レバーなど臭みの強い肉の調理に使われることが多いようです。

ちなみに月桂樹の葉は生で使うこともできますが、苦味が強く香りが弱いので、料理の使うのであれば乾燥させたものがおすすめです。

ローリエの使い方

続いて、ローリエの使い方についてホールタイプとパウダータイプに分けてご紹介します。煮込み料理やグリルに活用してみてくださいね。

ホールタイプ

ホールタイプのローリエは煮込み料理などの隠し味に使われることがほとんどです。水を入れたタイミングで一緒に入れましょう。葉っぱはそのまま入れるのではなく、切込みを入れたり、折り曲げたりすると香りが抽出されやすくなります。気をつけたいのは使う量。香りがかなり強いので、一度の料理で使うのは1~2枚程度で十分です。また、時間が経つと苦味が出てしまうので、料理が完成したらすぐに取り出すようにしましょう。

パウダータイプ

ヨーロッパや中東では、肉や魚を焼くときにパウダータイプのローリエををまぶして使うことがよくあります。ミートローフなどのミンチ状の肉や、レバーペーストなど臭みがある素材に使うことで、料理の風味がよくなると言われています。

ローリエを使ったおすすめ料理

ローリエは定番の煮込み料理をはじめ、マリネやピクルスの香り付けなどに使われます。

煮込み料理

シンプルなポトフやあっさり系のスープ、ロールキャベツなどはローリエが味の決め手!清涼感のある風味豊かな味わいに仕上がりますよ。ビーフシチューやカレーなど濃厚なタイプの煮込み料理も、ローリエを加えるとより深い味わいを楽しめるので、ぜひ試してみてくださいね。

マリネやピクルスなど

マリネやピクルスなどの香り付けにもローリエを使ってみましょう。ヨーロッパではニシンなどの魚介類の酢漬けやピクルスにローリエは欠かせない存在。

マリネにする場合は酢や調味料とローリエを混ぜ、具材にマリネ液をかけて漬け込みます。ピクルスの場合、ピクルス液にローリエやクローブなどのスパイスを加えてひと煮立ちさせ、さっと湯通しした野菜を加えましょう。ローリエの香りが具材に移って、爽やかなおいしさを楽しめます。

ローリエの代用品

ローリエがないときに代用できる食材や調味料をご紹介します。ローリエと同じく肉や魚の臭みを消してくれる食材を使うのがポイントです。

ローズマリー

シソ科のハーブであるローズマリーは、ローリエと同じように肉の臭みを消してくれる作用があります。強い香りが特徴的で風味をプラスしてくれるだけでなく、肉の鮮度を保つ役割もあるので、肉料理によく使われていますよ。

タイム

ローズマリーと同じくシソ科のハーブです。ミントのようなスッと清涼感のある香りが特徴で、肉の臭みを消してくれるだけでなく抗菌の作用もあります。香りが強いので、入れる量に注意して使ってみてくださいね。

タイムについてもっと知りたい方はこちらもチェック!

コリアンダー

スパイシーな風味が特徴的なコリアンダーもローリエの代用におすすめですよ。葉の部分はパクチーとして使い、乾燥させた種子の部分をコリアンダーとして使うことが多いです。パウダー状のコリアンダーを少しずつふりかけて風味をプラスしてみましょう!

バジル

ローリエに近い香りをもったバジルは、強すぎない爽やかな香りなので、煮込み料理やグリルだけでなく、サラダにも使えます。調理の際は風味が消えないように、最後に加えるのがおすすめですよ。

ナツメグ

甘い香りが特徴のナツメグも、ローリエと同じく肉の臭みを消してくれる作用があります。ひき肉料理と相性がよく、ハンバーグに加えると奥深い味わいに仕上げてくれますよ。

ナツメグについてもっと知りたい方はこちらもチェック!

セロリの葉

セロリの葉には特有の爽やかな香りがあり、肉や魚の臭みを消してくれますよ。茎よりも香りが強くローリエの代用になるので、セロリを使うときは葉を捨てずに活用してみてくださいね。

ローリエを使った絶品レシピ

ローリエの特徴や使い方がわかったところで、ここからはローリエを使った絶品レシピをご紹介します。チキンカレーやビーフシチューなどの煮込み料理やリゾット風ごはん、ザワークラウトなどさまざまな活用法をピックアップしているので、ぜひ作ってみてくださいね。

定番 チキンカレー

チキンの旨みたっぷり!定番のチキンカレーをご紹介します。にんじんや玉ねぎ、しめじなど野菜のおいしさが溶け出し、深みのある味わいに仕上がっています。隠し味にトマトピューレと中濃ソースを加えているのでグッとコクが増しますよ!ローリエを加えて煮込むことで、肉の臭みなどが消えてより食べやすくなります。

たっぷりきのこのデミグラス煮込みバーグ

今夜のメインおかずに、きのこをたくさん加えたデミグラス煮込みバーグを作ってみませんか?このレシピでは市販のデミグラスソースに赤ワインやケチャップなどを加えて、ハンバーグやきのこと一緒にじっくりと煮込みました。きのこの旨味が染み出たデミグラスソースが絶品で、おもてなしにも最適ですよ!ローリエは折ってから入れると、より香りが引き立つのでおすすめです。

根菜のうまみたっぷりラタトゥイユ

夏野菜を使うイメージが強いラタトゥユですが、このレシピでは具材ににんじんやレンコン、大根など歯ごたえのよい根菜を使いました。にんじんの甘みやレンコンのシャキシャキとした食感など、それぞれの野菜の持ち味が存分に楽しめます。カブや里芋など、季節の根菜で作ってもおいしいですよ。ローリエも加えて、香りよく仕上げてくださいね。

圧力鍋で簡単 ごろごろお肉のビーフシチュー

続いてはおもてなしにもぴったりな、牛もも肉がごろごろ入った豪華なビーフシチューのレシピをご紹介します。圧力鍋で作るので長時間煮込まなくてもやわらかく、旨み豊かに仕上がりますよ。デミグラスソースにケチャップやウスターソースを加えてほんのり甘くコク豊かにに仕上げました。ローリエの香りで牛肉の臭みがやわらぎ、短時間で作ったとは思えない一品に仕上がります。

※ご使用の電子レンジの機種や耐熱容器の種類、食材の状態により加熱具合に誤差が生じます。様子を確認しながら完全に火が通るまで、必要に応じて加熱時間を調整しながら加熱してください。

炊飯器で簡単 チーズリゾット風ごはん

クリーミーなおいしさがクセになる、チーズリゾット風ごはんはいかがですか?本来は生米から作るリゾットですが、このレシピでは調味料と具材、お米を炊飯器に入れて炊き、仕上げに生クリームと粉チーズを混ぜて仕上げました。旨みたっぷりのベーコンと粉チーズの塩気、生クリームの濃厚な味わいがマッチして、おかわり必至のおいしさですよ!

夜食に たっぷりザワークラウトとベーコンのスープ

肉料理などに添えていただくことの多いザワークラウトをスープに入れた、さっぱりとした味わいのスープです。ザワークラウトのやわらかい酸味とローリエの清涼感が爽やかで、すっきりとした味わいに仕上がっています。旨味の強いベーコンやマッシュルームを加えることで、コク深い味わいをお楽しみいただけますよ。10分ほどで作れる手軽なレシピなので、ぜひレパートリーに加えてみてくださいね。

簡単 たっぷり野菜のトマトスープ

もう一品ほしいときにうれしい、たっぷり野菜のトマトスープをご紹介します。トマトと相性抜群のローリエを加えることで、香りよく風味豊かに仕上げました。キャベツや玉ねぎの甘み、ベーコンの旨味がスープに溶け出して、シンプルな味つけでも奥行きのある味わいを楽しめますよ。具材を切って煮込むだけで簡単にお作りいただけるので、ぜひ作ってみてくださいね!

キャベツたっぷりザワークラウト

付け合わせにぴったりなキャベツのザワークラウトを、おうちで簡単に作ってみましょう!このレシピではベーコンを加えて食べごたえもプラスしました。白ワインやローリエの風味が効いていて、日本の漬物とはひと味違うオシャレな味わいに仕上がります。漬け込みすぎると苦味が出てしまうので冷蔵庫に入れる前にローリエを取り出してくださいね。

ローリエを取り入れて風味豊かな一品を!

いかがでしたか?ローリエの特徴や使い方のほか、ローリエを活用した絶品レシピをご紹介しました。普段何気なく使っているローリエですが、煮込み料理だけでなく、ピクルスやリゾットなどさまざまなな楽しみ方ができます。ちょっと加えるだけで、料理をより風味豊かにしてくれるので、ぜひ今回ご紹介したレシピを参考にしていただき、ローリエを日々の料理にどんどん活用してみてくださいね。

クラシルでは、今回ご紹介したもの以外にもローリエを使ったレシピをご紹介しています。そちらもぜひ参考にしてみてくださいね。

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