プルッとした食感と歯ごたえがおいしいこんにゃく。最近では「アク抜き不要」と銘打ったものが売られていて、ますます便利に使えるように進化していますよね。そんなこんにゃく、たいてい水の入ったパックに詰められて売られていますが、そもそも水に浸かっているのなら、洗う必要もないのでは…?と思ったことはありませんか?今回は、「こんにゃくって洗わなくても使えるの?」という疑問にお答えします!後半ではこんにゃくを使ったおすすめレシピもご紹介するので、ぜひ最後まで楽しんでくださいね。
こんにゃく、洗う?洗わない?袋に入っている水の正体に...「初耳!」「そうだったの!?」
こんにゃくのパックに入った水…じつはただの水じゃない!
こんにゃくのパックの中に入っている水。透明で一見ただの水に見えますが、じつは「アルカリ水」といって、殺菌作用がある液体なんです。アルカリ水にはこんにゃくを長持ちさせる効果があるため、パッケージに一緒に封入されているんですね。
そのため、こんにゃくをパックから取り出したら、水でサッと洗ってから使うのがおすすめ。特にぬめりやにおいが気になる場合は、流水でしっかり洗い流すといいですよ。
パック内のアルカリ水は捨ててしまってもいいのですが、もし一度に使いきれない場合は、このアルカリ水を取っておくのがおすすめ!残ったこんにゃくをこの水と一緒に容器に入れて保存すれば、パッケージに入っていたときと同様の殺菌効果が期待できますよ。
アク抜きが必要なこんにゃくは、どうすればいい?
パッケージに「アク抜き不要」と記載されていないものに関しては、軽く水洗いした後に「アク抜き」をする必要があります。ちょっと面倒にも感じてしまうこの「アク抜き」、いったいどんな意味を持っているんでしょうか…?
アク抜きが必要な理由は、こんにゃくの原料となる「こんにゃくいも」や、こんにゃくを作る工程にあります。こんにゃくいもには、渋みやえぐみのある成分が含まれており、またこんにゃくを作る過程で凝固剤として使われる水酸化カルシウムも、えぐみや臭みの原因に。これらがこんにゃくの「アク」の正体です。
パッケージに「アク抜き不要」と書かれているこんにゃくは、これらの懸念点を考慮しつつ製造されているので、サッと水で洗い流すだけで使えるんですね。
アク抜きが必要なこんにゃくは、塩もみや下ゆでなどの方法でアクを取り除くのがおすすめです。
■塩もみ
こんにゃくをカットしてから、塩をまぶしてよくもみます。塩の量の目安は、板こんにゃく1枚につき、小さじ1杯程度。ほどよく余分な水分が抜けて、臭みも軽減されますよ。
■下ゆで
鍋に水を入れて沸騰させ、カットしたこんにゃくを入れて2~3分ゆでましょう。ゆで終わったらざるに取り、水気を切ります。表面のぬめりや臭みが抜け、こんにゃくのおいしさが引き立ちますよ。
詳しい方法が知りたい方はこちらもチェック! https://www.kurashiru.com/articles/fba79633-dcb7-4ce0-9c45-210556d4cc0a
こんにゃくはプリプリと食感もよく、煮物や副菜などに大活躍の食材。下ごしらえの方法をマスターして、ぜひいろんな料理に活用してみてくださいね!
こんにゃくを使ったおすすめレシピをご紹介!
こんにゃく、レパートリーを広げたいけれどあまり活用できなくて…という方必見!ここからはおすすめのこんにゃくレシピをご紹介します。甘辛い味がクセになるしょうが焼きや、ちょっと意外な組み合わせのアヒージョなど、こんにゃくのいろいろな食べ方をご提案します。ぜひチェックしてみてくださいね。
1.プリプリこんにゃくのしょうが焼き
豚肉で作ることが多いしょうが焼きを、こんにゃくで作ってみませんか?プリプリ食感のこんにゃくに、生姜のさわやかな香りを効かせた甘辛いタレが絡んでとってもおいしいですよ。しっかりと味が染みこんでいて、ごはんにもお酒にもよく合います。簡単に作れるので、あと一品ほしいときにぜひどうぞ。
材料(2人前)
- こんにゃく (アク抜き済み)・・・360g
- 生姜・・・1片
- (A)しょうゆ・・・大さじ2
- (A)みりん・・・大さじ2
- (A)砂糖・・・小さじ1
- サラダ油・・・小さじ1
- サラダ菜・・・2枚
- ミニトマト・・・2個
手順
1.こんにゃくは4等分に切り、厚さを3等分に切ります。
2.生姜は皮付きのまますりおろします。
3.ボウルに、2、(A)を入れて混ぜ合わせます。
4.フライパンにサラダ油を入れ中火で熱し、1を入れ5分程炒めます。こんにゃくの縁が乾いてきたら、3を入れ中火で加熱し汁気が少なくなりとろみがつくまで加熱し火から下ろします。
5.サラダ菜、ミニトマトと共に器に盛り付けて完成です。
2.ちくわとこんにゃくのめんつゆ炒め
ホッとする味わいの、ちくわとこんにゃくのめんつゆ炒めのレシピをご紹介します。旨みたっぷりのちくわとこんにゃくの組み合わせで、食卓にあるとなんだかほっとする一品。めんつゆやかつお節のだしの風味で、どこか懐かしい味わいに仕上がりますよ。ちくわもこんにゃくも歯ごたえがあるので、ちょっとボリュームのある副菜が欲しいときにもおすすめです。
材料(2人前)
- こんにゃく・・・200g
- ちくわ・・・4本
- めんつゆ (2倍濃縮)・・・大さじ1
- サラダ油・・・大さじ1
- かつお節・・・2g
- 小ねぎ (小口切り)・・・適量
手順
1.こんにゃくは一口大に切ります。
2.ちくわは、乱切りにします。
3.フライパンを中火で熱しサラダ油をひき1、2を加えて炒めます。
4.こんにゃくの水分が飛びはじめパチパチと音を立ててきたらめんつゆを加えて中火で炒め合わせます。
5.水気が少なくなったら火から下ろし、器に盛り付けてかつお節、小ねぎを散らしできあがりです。
3.プリプリこんにゃくとトマトのアヒージョ
バルで人気のおつまみ「アヒージョ」に、こんにゃくを入れてみませんか?ニンニクの食欲をそそる香りと鷹の爪のピリッとした辛みを効かせたオリーブオイルに、こんにゃくのプリッとした食感が意外なほどマッチします。そのまま食べるだけでなく、バゲットにのせてもとってもおいしいですよ。
材料(2人前)
- こんにゃく・・・200g
- ミニトマト・・・6個
- ホワイトマッシュルーム・・・4個
- ニンニク・・・1片
- オリーブオイル・・・80ml
- 鷹の爪輪切り・・・小さじ1
- 塩・・・小さじ1/3
- パセリ (生)・・・適量
手順
準備.ミニトマトはヘタを取り除いておきます。ホワイトマッシュルームは軸を切り落としておきます。パセリはみじん切りにしておきます。
1.ミニトマトは爪楊枝で数カ所穴をあけます。ホワイトマッシュルームは4等分に切ります。
2.ニンニクはみじん切りにします。
3.こんにゃくは両面に5mm幅の格子状に浅い切り込みを入れ、1.5cm角に切ります。
4.スキレットにオリーブオイル、2、鷹の爪輪切り、塩を入れ中火で熱し、ニンニクの香りが立ったら1、3を入れます。
5.こんにゃくに火が通ったら火から下ろし、パセリを散らしたら出来上がりです。
こんにゃくのいろいろな食べ方を楽しもう
いかがでしたか?今回はこんにゃくにまつわるエトセトラと、こんにゃくを使ったおすすめレシピをご紹介しました。こんにゃくのプリっとした食感は、じつはさまざまな料理によく合います。いろいろな食べ方を、ぜひおうちで楽しんでみてくださいね。
※20歳未満の飲酒はやめましょう。
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