アヒージョとは、スペイン語で「刻んだにんにく」という意味。スペインのバル(酒場)では、人気の定番メニュー。オリーブオイルとにんにくで具材を煮込む、マドリード以南の代表的なタパス(小皿料理)の一つです。「カスエラ」という耐熱容器にオイルや具材を入て、そのまま直火で調理し、熱々を食卓へ運びます。日本人には馴染みのないカスエラ、日本では代わりにスキレットで作ることが多いようです。
週末は家族と一緒にアヒージョでのんびり家呑み

- 目次
- アヒージョとは
- 意外と知らないアヒージョの食べ方
- アヒージョの正式な食べ方
- アヒージョに合うおすすめ具材
- マッシュルームとエビのアヒージョ
- 4種のきのこのアヒージョ
- きのこと鶏肉のオリーブオイル煮
- 芽キャベツとプチトマトのチーズ入りアヒージョ
アヒージョとは
意外と知らないアヒージョの食べ方
ぐつぐつ煮えるオイル、香ばしいにんにくの香り、鷹の爪のピリッとした辛さ。一度食べたら忘れられないおいしさのアヒージョ。みなさんは普段、アヒージョをどのようにして食べていますか?具材から食べ始めるという方がほとんどではないでしょうか?ときどき、アヒージョと一緒に出てきたパンをオイルに浸して食べてみたり、浸すのは行儀が悪いから…とパンだけで食べてしまう。なんてことしていませんか?
アヒージョの正式な食べ方
実はこの行為、全部マナー違反なんです。具材の旨みが染み渡ったオイルが美味しいアヒージョは、「オイルを楽しむ料理」といわれています。アヒージョは、具材ではなくオイルがメイン。まず最初に、ちぎったパンをオイルにたっぷり浸して、オイルを楽しみます。オイルが残り少なくなってきたところで、最後に具材をいただくのが正式な食べ方。オイルを残すのもマナー違反なので、本格的なスペイン料理のお店に入った際は、気を付けてくださいね。
アヒージョに合うおすすめ具材
アヒージョでよく使われる具材は、エビ、ホタテ、タコ、イカ、アサリなどの魚介類や、マッシュルーム、シメジなどのきのこ類。そしてブロッコリー、ミニトマト、じゃがいも、ナスなどの野菜もよく使われていますよね。にんにくを丸ごと入れるのも、ホクホクとして美味しいのでおすすめです。他にも、鶏もも肉が使われることも多いですよね。アヒージョに添えるパンは、ハード系のバゲットがおすすめです。やわらかいパンだと、オイルを吸い込み過ぎて油っぽくなってしまうので、注意しましょう。
マッシュルームとエビのアヒージョ
ブラウンマッシュルームとエビの組み合わせは、定番かつ人気の高いアヒージョですよね。アヒージョの味の決め手は、にんにく、鷹の爪、塩、この3つが基本ですが、ここにアンチョビソースを加えることで、簡単に味が決まります。エビの代わりにナスを入れるのもおすすめです。アヒージョに入れたナスは、さらにジューシーな食感に。ぜひ味わってみてください。
4種のきのこのアヒージョ
きのこをふんだんに使用したアヒージョも、人気のメニューです。秋の味覚を楽しめる一品ですが、1年を通して販売されているきのこは、手に入りやすく、値段も手頃。気兼ねなく使用できますよね。しかも、下処理がいらないので、手早く簡単に作れて助かります。こちらのレシピは、アンチョビフィレを使用し、仕上げに白ワインを足しています。お好きなきのこで作ってみてくださいね。
きのこと鶏肉のオリーブオイル煮
きのこと鶏肉の組み合わせも、アヒージョによく合います。鶏肉は、ジューシーなもも肉がおすすめ。臭みを取るために、ローリエを入れてあげましょう。海鮮のダシとはまた違った、お肉の旨味が染み込んだオイルも試す価値ありですよ!バゲットをたっぷりとオイルに浸しておいしいオイルをたっぷり召し上がってください。意外にも簡単に作れるので、キャンプなどのアウトドアにも、アヒージョはおすすめです。
芽キャベツとプチトマトのチーズ入りアヒージョ
定番のアヒージョの次は、アレンジを加えた個性的なレシピをご紹介しましょう。カマンベールチーズが、ドーンと真ん中に置かれたインパクトのあるアヒージョ。鮮やかな色彩が目を引きます。真ん中から徐々に溶け出してくる、とろっとろのカマンベールチーズで、見た目も華やかに。オイルに浸かった野菜やバゲットに、さらにチーズをたっぷりつけていただきます。野菜は洗ったら、水分をしっかり拭いてからオイルに入れ、油はねを防ぎましょう。
アツアツ美味しい明太子のアヒージョ
プチプチ食感の明太子と、ホクホクじゃがいもの、ナイスなコンビネーションが美味しいアヒージョ。明太子の塩味が、じゃがいもによく合います。じゃがいもとオリーブオイルの相性も抜群。明太子が全体に行き渡ったオイルは、まるで飲み干したくなる美味しさです。
マッシュルームと牡蠣のアヒージョスパゲティ
スペインでは、オイルを残さないのがマナーですが、たっぷりのオイルを全部いただくのはさすがに抵抗がありますよね。せっかくの旨味たっぷりのオイルを捨てるのはもったいないので、自宅で作る際は、余ったオイルを活用しちゃいましょう!ゆでたパスタにアヒージョのオイルを絡れば、簡単にペペロンチーノの完成です。お好きな具材をプラスして、最後までおいしくいただきましょう。
美味しく作るポイント
オリーブオイル、にんにく、鷹の爪、塩で調理するのが基本のアヒージョ。シンプルなだけに、塩加減が味の決め手になります。少ないと何か足りない味になるので、具材に多めの塩を振って、下味をつけておきましょう。仕上がりの味が変わってきますよ。ニンニクの入ったオイルは、弱火でじっくりと加熱していくこともポイント。オイルに、にんにくの風味が移り美味しく仕上がります。週末はお家でワインと一緒にアヒージョを楽しんでみませんか。