パウンドケーキの簡単レシピ！失敗しないポイントと上手に作るコツも解説

混ぜて焼くだけで手軽に作れる「パウンドケーキ」のレシピをご紹介します。5つの材料で作れるシンプルなパウンドケーキのほか、ホットケーキミックスや野菜ジュースを使ったものなど、お菓子作り初心者の方でも挑戦しやすい絶品レシピを集めました！バレンタインにもおすすめなので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

パウンドケーキのレシピをチェックする前にまず、失敗例や原因を確認してあらかじめ対策をしておきましょう。パウンドケーキはふわっとしていながらもしっとりとした食感が魅力ですが、生地が分離する、膨らまない、表面が焼けていても中が生焼けの状態になってしまうといった失敗がよく起こります。以下で、失敗例と原因を表にまとめたので見てみましょう。

パウンドケーキの失敗例でよく見かけるのが「生地の分離」です。これは主に卵の温度が低すぎることが原因となります。冷蔵庫から出したばかりの卵をバターに加えると、室温に戻していたバターの温度が一気に下がってしまうのです。その影響で、混ぜれば混ぜるほど生地が分離してしまいます。

軽度の分離であれば、多少食感や見た目に影響は出るものの、修復できる可能性があります。油分と水分が完全に分離していている場合は生地の修復は不可能なので、作り直したほうがよいでしょう。

焼き上がったパウンドケーキがレシピの写真と異なり、高さがない、膨らんでいないと感じることも多いですよね。これは生地の混ぜ方に原因があることがほとんどです。まず、バターと砂糖の混ぜが足りていないことが挙げられます。ほかにも卵とバターがよく混ざっていなかったり、先ほども触れた生地の分離も原因になるので注意が必要です。

薄力粉などの小麦粉を入れたあとの混ぜが足りていなかったり、混ぜ過ぎてしまっても膨らみづらくなります。少しこのあたりの調整が難しいですが、生地の状態を見ながら混ぜることが重要です。

できあがったと思ったパウンドケーキが、生焼けでがっかりした経験がある方も多いかもしれません。生焼けの原因は主に焼成不足です。オーブンはメーカーや使用年数などによっても熱の当たり方などにクセがあります。レシピ通りの時間で焼いても生焼けの可能性がある場合は、焼き時間を長くするなど調整してみましょう。

表面は焼き上がっていても中が焼けていないときは、庫内の温度が高過ぎることも考えられます。また、入れる具材の水分が影響してしまう可能性もあるので、洋酒に漬けたフルーツなどを加える場合はしっかりと水分を切ってから加えてください。

食感がかたく仕上がってしまうのはバターと砂糖を白っぽいクリーム状になるまで混ぜていなかったり、バターと卵をよく混ぜていないことが原因として考えられます。そのほか、小麦粉を入れたあとに混ぜ過ぎることによってグルテンが多く出てしまいかたくなる、ということも原因のひとつです。

また、上手にできたと思っても食べてみると食感がパサついていることもありますよね。これは、小麦粉を加えたあとにしっかりと混ぜていないと起こる可能性があります。さらに、焼き上がった生地をそのままの状態で放置すると水分が蒸発してしまい、パサついた食感になるので注意しましょう。

失敗例や原因がわかったところで、続いてはパウンドケーキを上手に作るポイントと対策をご紹介します。あらかじめ確認しておくことで、しっかり膨らんでしっとりとした食感のパウンドケーキが作れますよ！ぜひ参考にしてくださいね。

おいしいパウンドケーキを作るうえで最も重要と言っても過言でないのがバターと卵の温度です。バターはしっかりとクリーム状になるまで混ぜる必要があるので室温に戻しておきましょう。かたい状態で混ぜると空気が含まれないため、焼いても生地が膨らまない可能性があります。

また、生地を分離させないために卵も必ず室温に戻してください。冬場などはバターが冷えやすいため、軽く湯せんで卵を温めてから少しずつ加えるのもおすすめです。これらの食材は、作り始める数時間前には冷蔵庫からだしておきましょう。

室温に戻したバターをまずクリーム状になるまでゴムベラなどで混ぜ、砂糖を加えます。そのあとはハンドミキサーなどを使用して、白っぽいクリーム状になるまでしっかりと混ぜましょう。

ふわふわとしたクリーム状が目安となります。メーカーによりますが、ハンドミキサーの中速モードで、だいたい5分ほど混ぜると理想の状態になるようです。質感がふわっとしているか確認しながら混ぜてくださいね。

バターがふわっとクリーム状に仕上がったら、卵を加えます。このとき卵はしっかりと溶きほぐして、少しずつ加えるのが失敗しないポイント！卵を一度に加えてしまうと分離する可能性が高くなるので、必ず少しずつ加えましょう。

また卵を少しずつ加えながらしっかりと混ぜることも大切です。混ぜが足りなくても分離してしまう可能性があります。生地のかさが2倍くらいになってツヤが出ていれば理想の状態です。

生地に加える粉類は必ずふるっておきましょう。そのまま加えるとダマができやすくなり、食感もかたくなってしまう可能性があります。小麦粉を加えたら粉っぽさがなくなるまで、ゴムベラで切るように混ぜましょう。なめらかでツヤのある生地になったら、生地を底からゴムベラですって、落とすように混ぜる**のがコツです。

粉っぽさがなくなるまでしっかり混ぜる必要はあるものの、混ぜ過ぎてはいけないのでここの工程が少し難しいですが、生地の見た目や状態の目安や混ぜ方を把握しておくことで失敗が防げますよ。

生焼けや生地が膨らまない原因にもなるので、オーブンはしっかりと予熱しましょう。オーブンの使用年数やメーカーによって、設定した温度と庫内温度に差があることがあるので、オーブンのクセを知っておくことが大切です。

オーブン温度計などを使用すると実際の庫内温度がわかるので便利ですよ。また、予熱後すぐではなく数分後に焼き始めると庫内温度が安定するのでおすすめです。

生地をパウンド型に入れて空気を抜いたあと天板に生地を置いたら、霧吹きで水を表面全体にかけます。こうすることで生地表面が乾燥しづらくなり、しっとりふっくらと焼きあがりますよ。

焼き上がったらケーキクーラーにのせ、粗熱を取り、ラップなどで包むのも乾燥を防ぐために大切なポイントです。

最後にパウンドケーキの簡単レシピをご紹介します。プレーンのものやほうじ茶風味のもののほか、ホットケーキミックスで作れるアレンジレシピなど、お菓子作り初心者の方でもチャレンジしやすいレシピをピックアップしました。ぜひ作ってみてくださいね。

はじめてパウンドケーキを作る方にもおすすめ！シンプルなプレーンパウンドケーキのレシピをご紹介します。使う材料はたったの5つとシンプルですが、そのぶんバターの風味をしっかりと感じられるぜいたくな味わいに仕上がります。慣れてきたら、お好みの具材を混ぜこんでアレンジを楽しむのもいいですね。ぜひ作ってみてください。

ほうじ茶の香ばしい風味が広がる、和風パウンドケーキのご紹介です。しっとりとした食感の生地からほうじ茶の香りがふわっと香る、上品な味わいのスイーツです。ほっと心が落ち着くような、のんびりくつろぎタイムにぴったりのお菓子ですよ。シンプルな材料で作れるので、ぜひお試しくださいね。

市販の野菜ジュースとホットケーキミックスを使って、おいしいパウンドケーキを作ってみませんか？しっとりとした口あたりの生地に野菜ジュースのやさしい甘みが合い、とってもおいしいですよ。野菜ジュースが少しだけ余ってしまったときや、いつもとひと味違ったパウンドケーキを作りたいときにもぴったりです。ぜひ挑戦してみてくださいね。

濃厚な味わいがお好みなら、こちらのチーズパウンドケーキがおすすめです！ホットケーキミックスとバター、クリームチーズ、砂糖などを混ぜた生地はコクたっぷり。噛むほどにチーズとバターの風味が広がります。クリームチーズを使っているのでしっとりとした仕上がりですよ。すりおろしたオレンジやレモンの皮を加えるアレンジもいいですね。

抹茶ときな粉の風味が香る、こちらの和風パウンドケーキもおすすめです。溶かしバターや牛乳を加えたしっとりとした生地に、抹茶のほろ苦さときな粉の香ばしさがベストマッチ。抹茶好きにはたまらない一品です。ホットケーキミックスを使うので、失敗なく作れるのがうれしいですね。ぜひチャレンジしてみてください！

今回はパウンドケーキのレシピと合わせて、失敗しないポイントやコツなどをご紹介しました。作る前に失敗しやすい工程や上手に作るコツを把握しておけば、焦らずにおいしいパウンドケーキを作れますよ。ぜひ今回解説したポイントを参考にしてみてくださいね。