最終更新日 2023.3.30

味噌汁の栄養について知りたい!アレンジ豊富な味噌汁レシピもご紹介

味噌汁の栄養について知りたい!アレンジ豊富な味噌汁レシピもご紹介

和食に欠かせない、ほっとする味わいの「味噌汁」。味噌汁の主役といえば味噌ですが、大豆に麹を混ぜて発酵・熟成させた味噌には、どんな栄養があるのでしょうか。この記事では、味噌の栄養や種類、味などについて解説します。バリエーション豊富な味噌汁のレシピも必見ですよ。ぜひ参考にしてみてくださいね。

  • 目次
  • 味噌の栄養について
  • 味噌大さじ1杯(18g)あたりの栄養価
  • 味噌の種類について
  • 米味噌
  • 麦味噌
  • 豆味噌
  • 味噌汁に使う味噌の量はどれくらい?
  • 味噌汁のレシピ

味噌の栄養について

味噌の主原料は大豆です。蒸す、または煮た大豆をつぶし、麹と塩、水を混ぜ合わせて発酵・熟成させて作られます。味噌の種類によって使用される麹が異なり、米味噌は米麹、麦味噌は麦麹、豆味噌は大豆を麹にしたものを使います。

ここで、味噌大さじ1杯あたりの栄養価を確認してみましょう。

味噌大さじ1杯(18g)あたりの栄養価

◼︎米味噌(淡色辛みそ)
エネルギー 33kcal
たんぱく質 2.3g
脂質    1.1g
炭水化物  3.9g
食塩相当量 2.2g

◼︎麦味噌
エネルギー 33kcal
たんぱく質 1.7g
脂質    0.8g
炭水化物  5.4g
食塩相当量 1.9g

◼︎豆味噌
エネルギー 37kcal
たんぱく質 3.1g
脂質    1.9g
炭水化物  2.6g
食塩相当量 2.0g

大豆が主原料のため、たんぱく質や脂質が含まれています。大豆たんぱく質が分解されて生成されるアミノ酸(主にグルタミン酸)が、味噌の旨味になります。

大さじ1杯あたり2g前後の塩分が含まれていますので、使う量には注意する必要がありますね。

※参照:「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」

味噌の種類について

味噌は原料によって主に米味噌、麦味噌、豆味噌の3種類に分類されます。さらに、できあがりの色によって赤系味噌、淡色系味噌、白味噌に分けられます。現在、日本で生産されている味噌のおよそ8割が米味噌とされています。

米味噌

主な原料:米、大豆、塩
日本全国で生産されている米味噌は、その味わいもさまざま。大豆に対する米麹の量や塩の量、熟成期間などでできあがりの色や風味が変化します。

米味噌のなかでも多くの地域で生産されているのは、辛口の赤味噌です。関東甲信越、東北、北海道のほか、全国各地にそれぞれ伝統的な味噌があります。

また、甘口の白味噌も米味噌のひとつです。白味噌は、主に近畿地方と岡山、広島、山口、香川で生産されています。大豆に対する米麹の割合が多く、熟成期間が短いため白色で甘みの強い味わいになります。

麦味噌

主な原料:麦、大豆、塩

麦味噌の主な生産地は、九州、四国、中国地方です。ほかの味噌に比べて麹の使用量が多く、甘みが強く麦の香りがします。麦味噌は麦独特の繊維が残っているため、味噌汁を作るときは味噌濾しを使って繊維を取り除くことでおいしく仕上がりますよ。

豆味噌

主な原料:大豆、塩

豆味噌は、愛知、岐阜、三重の東海地方で生産されています。米や麦を使用せず、大豆に麹をつけた豆麹を使い、1~3年かけて長期熟成させて作られます。濃い赤みのある焦げ茶色の味噌で、深いコクと旨味があります。

代表的な豆味噌としては愛知県が発祥の八丁味噌があり、国が定めた製法や原料などに関する基準を満たしたものだけを八丁味噌と呼ぶことができます。

味噌汁に使う味噌の量はどれくらい?

一人分の味噌汁に使う味噌の量は、だし汁200mlに対して、大さじ1/2~大さじ1が目安となります。薄味に慣れている方なら、大さじ1/2でちょうどよい塩加減と感じる場合が多いでしょう。ご使用の味噌やだしによっても味わいが変わりますので、はじめからたくさん入れずに、味をみながら調整してみてくださいね。

味噌汁の具材は、野菜やきのこ類、海藻類、豆腐などの大豆製品が一般的です。とくに決まりはないので、そのときに冷蔵庫にあるもので作ってみましょう。

味噌汁のレシピ

毎日飲みたい、おいしい味噌汁のレシピをご紹介します。オーソドックスなものから、ちょっと変わり種のレシピまでピックアップしましたので、参考にしてみてくださいね。

ごぼうとお豆腐の味噌汁

ごぼうの旨味がたっぷり!ごぼうとお豆腐の味噌汁をご紹介します。歯ごたえのあるごぼうと、くずし入れた絹ごし豆腐の食感の違いが楽しめる一品。天かすのコクも加わり、食べ応えがありますよ。ぜひ作ってみてくださいね。

大根とじゃがいものお味噌汁

ほっこりおいしい、大根とじゃがいものお味噌汁はいかがでしょうか。シャキッとして甘みのある大根とホクホクとしたじゃがいもは、味噌汁の具材にぴったり。これから冬にかけて、大根のおいしい季節にぜひお試しくださいね。

あおさ香る ねぎのお味噌汁

長ねぎと海藻は、味噌汁の黄金コンビ。こちらのレシピでは青さのりを使用し、磯の風味豊かな一品に仕上げました。火の通りが早い食材の組み合わせなので、ぱぱっとあっという間に作れますよ。忙しい朝ごはんにおすすめです。

厚揚げとさつまいもの味噌汁

豆腐を油で揚げた厚揚げも、味噌汁の具材におすすめ。厚揚げのコクと旨味が加わり、ボリュームも出るので満足感のある味噌汁に仕上がりますよ。甘いさつまいもと厚揚げがよく合い、クセになる味わいの一品です。

長芋としめじの味噌汁

旨味の出るきのこに長芋を組み合わせた、ほっとする味わいの味噌汁です。プリプリとしたしめじと、シャキッとした長芋の食感が楽しい一品。あっさりとした味わいで食べやすいので、朝昼晩どんな場面でも作りやすいレシピです。

白菜と小松菜のお味噌汁

白菜と小松菜、2種類の葉野菜で作る味噌汁のレシピです。甘みのある白菜と、ほんのり苦みのある小松菜がよく合い、シンプルながら味わい深い一品に。冷蔵庫によくある食材で簡単に作れるので、ぜひお試しくださいね。

ほっとする ナスとオクラのお味噌汁

ごま油が香る、ナスとオクラのお味噌汁のご紹介です。ナスとオクラをごま油でさっと炒めてから煮るので、香ばしい風味が立って食欲をそそります。とろりとしたやわらかなナスと、ネバネバ食感のオクラが相性抜群ですよ。

小松菜とホクホクさつまいもの味噌汁

小松菜に旬のさつまいもを合わせた味噌汁をご紹介します。ホクホクの甘いさつまいもにシャキッとした食感の小松菜を組み合わせることで、それぞれの具材のおいしさが引き立ちますよ。ぜひ作ってみてくださいね。

深いコクがおいしい 赤だしの味噌汁

ひと味違った味わいが楽しめる、なめこの赤だしを作ってみませんか。熟成期間が長い赤味噌は色が濃い赤色で、深いコクがあるのが特徴です。つるりとした食感で特有の風味があるなめこと相性抜群で、とてもおいしいですよ。

豆腐ときのこのごまみそ汁

こちらは、白みそとすりごまを合わせた少し変わり種のレシピです。まろやかな白みそと香ばしい風味の白すりごまの相性がよく、きのこの旨味も加わってとてもおいしいですよ。いつもと違う味噌汁が食べたいときにおすすめです。

おいしい味噌汁を味わおう

いかがでしたか。味噌の栄養と種類についてご紹介しました。私たちの食生活に身近な味噌は、全国各地にそれぞれ伝統的な味噌があります。味噌の種類によって味わいもさまざまですので、いろいろと試してみるとまた新しい発見があるかもしれません。ご紹介したレシピを参考にしていただき、おいしい味噌汁を味わってみてくださいね。

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