炊くまえにお米を研がなくていい、便利な「無洗米」。でも、精白米と比べて味はどうなんだろう…?と気になったことはありませんか?今回は、そんな無洗米と精白米の違いについて、わかりやすく解説します。後半では、お米のおいしさ引き立つおすすめレシピもご紹介!ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
“無洗米”は味が落ちる…?知らなきゃ損する意外な実力に「もっと早く知りたかった…!」
普通精米と無洗米、ここが違う!
まずは、昔から私たちの身近にある「普通精米」と、手軽さで人気の「無洗米」の違いについて見ていきましょう。
普通精米
普通精米は、玄米から「ヌカ」や「胚芽」を取り除いてできる、いわゆる白米のことです。表面には「肌ヌカ」と呼ばれる、粘り気のある薄いヌカが残っており、そのまま炊くと、ヌカ特有のにおいが気になることも。そのため、炊く前にお米を研ぐのが一般的とされています。とはいえ、この肌ヌカには、乾燥やにおいうつりを防ぐ働きもあるんですよ。
無洗米
無洗米は、この「肌ヌカ」をあらかじめ取り除いたお米。研がずに炊けるのが魅力で、忙しい毎日や水の少ない環境でも活躍してくれます。 精白米から肌ヌカを取り除くには、肌ヌカ同士を付着させる「肌ヌカ式」、タピオカでんぷんを使う「タピオカ式」、水で洗い落とす「水洗い式」など、いくつかの方法があります。見えないところで、いろんな工夫がされているんですね。
無洗米の方がおいしいの…?
無洗米と普通精米の違いは「肌ヌカの有無」だけなので、味にはっきりとした違いがあるわけではありませんが、次のような点で差を感じることもあります。
■無洗米はおいしさ長持ち!
肌ヌカは「酸化しやすい」という性質を持っているため、肌ヌカを取り除いた無洗米の方がおいしさが長持ちしやすいことがあります。ただ、肌ヌカがない分乾燥や臭い移りしやすいため、無洗米は密閉容器に入れて保管するのがおすすめです。
■無洗米なら、水加減は多めに
無洗米は肌ヌカを取り除いているので、普通精米と同じカップで計量すると、正味量が多くなってしまいます。また、普通精米は研ぐときに吸水しますが、無洗米はそれがないところにも注意が必要。いつもより水を多めに入れて、しっかりと吸水させてから炊くのがポイントです。目安は、1合カップにつき大さじ1杯程度。水分量を調節することで炊き上がりが固くなりにくく、ふっくらおいしいごはんになりますよ。
■水溶性の栄養素の損失が少ない
研ぐときに何度も水に触れる普通精米と比べて、無洗米はビタミンなどの水溶性の栄養が残りやすいという特徴も。せっかく食べるなら、お米の栄養、丸ごといただきたいですよね。
無洗米も普通精米も、それぞれに長所があるので、その時々によって使い分けるのがよさそうですね。違いを知って、おいしく食べたいですね!
おすすめ米レシピをご紹介!
さてここからは、米を使ったおいしいレシピをご紹介します。今回ご紹介するのは、やみつき必至のたぬきにぎり!手軽な食材でサッと作れて時間がないときにもぴったりなので、ぜひチェックしてみてくださいね。

ひと口食べたら止まらない 魅惑のたぬきにぎり
材料 (2人前)
- ごはん (温かいもの) 300g
- (A)天かす 大さじ2
- (A)めんつゆ (2倍濃縮) 大さじ1
- (A)青のり 小さじ1
- (A)塩 ふたつまみ
- 大葉 4枚
手順
- 1 大葉は軸を切り落とします。
- 2 ボウルにごはん、(A)を入れ、全体に味がなじむようにさっくりと混ぜ合わせます。
- 3 4等分に分け、ラップに包み、三角形に握ります。
- 4 ラップを外し、1を巻いて出来上がりです。
💡ついつい手が伸びる魅惑のおいしさ!天かすのコクと青のりの香りがとてもよく合いますよ。めんつゆのみで味つけできるのもうれしいですね。パクッと食べられるので、朝ごはんや夜食に取り入れてみてくださいね。
米をおいしく食べよう!
いかがでしたか?無洗米と普通精米の違いと、おいしいおにぎりレシピをご紹介しました。ごはんはおかずと一緒に食べるのももちろんおいしいですが、今回ご紹介したレシピのようにシンプルな材料でおにぎりにしても絶品ですよ。ぜひ米をおいしく食べてくださいね。