ヨウルトルットゥとは?フィンランドの星形クリスマスパイ!楽しみ方や由来も解説

ヨウルトルットゥとは?フィンランドの星形クリスマスパイ!楽しみ方や由来も解説

星形の見た目がかわいらしい「ヨウルトルットゥ」をご存知ですか?日本ではまだあまり知られていませんが、フィンランドのクリスマスに欠かせないパイ菓子なんですよ。この記事ではヨウルトルットゥの意味や由来、フィリングのプルーンジャムについて解説します。フィンランドのクリスマス定番メニューもご紹介するので、ぜひご覧ください。

  • 目次
  • ヨウルトルットゥとは?フィンランドの伝統菓子
  • 名前の意味は「クリスマスのタルト」
  • 歴史
  • プルーンジャムがない場合は?代用アイデア
  • ヨウルトルットゥと楽しむフィンランドのクリスマス
  • フィンランドのクリスマス定番メニューを知ろう
  • ヨウルトルットゥでクリスマスを楽しもう

ヨウルトルットゥとは?フィンランドの伝統菓子

ヨウルトルットゥとは、フィンランドのクリスマスシーズンに欠かせない伝統的なパイ菓子のこと。

正方形にカットしたパイ生地の中央にプルーンジャムをのせ、星形に折りたたんで焼きあげる華やかな見た目が特徴です。ここでは名前の由来や歴史についてご紹介します。

名前の意味は「クリスマスのタルト」

フィンランド語で「ヨウル(Joulu)」は「クリスマス」、「トルットゥ(Torttu)」は「タルト」や「パイ」を意味します。つまりヨウルトルットゥ(Joulutorttu)は直訳すると「クリスマスのタルト」となり、その名のとおりクリスマスを象徴する定番スイーツとして親しまれています。

サクサクとした軽いパイ生地に濃厚で甘酸っぱいプルーンジャムの組み合わせが最も伝統的なスタイルです。手作りする場合はパイ生地の折り方をアレンジしたりジャムを変えたりすることも。

手裏剣や風車のようにも見える星形のデザインは、イエス・キリストの誕生を知らせた「ベツレヘムの星」を表しているともいわれています。

歴史

ヨウルトルットゥの正確な起源ははっきりしていませんが、19世紀ごろにはすでにフィンランドの家庭でクリスマスのスイーツとして食べられていたと考えられています。

当時、オーブンが一般家庭に普及しはじめたこともあり、手に入りやすい材料で手軽に作れるヨウルトルットゥは多くの人々に受け入れられました。

現在ではクリスマスシーズンになるとスーパーに冷凍のパイ生地がずらりと並び、家族と一緒に焼くのもフィンランドの冬の楽しみ方のひとつです。もちろん街のカフェやベーカリーでも焼きたてのヨウルトルットゥが手に入るので、気軽に伝統の味を楽しめますよ。

プルーンジャムがない場合は?代用アイデア

ヨウルトルットゥといえばプルーンジャムが定番ですが、手に入らない場合もありますよね。ここではプルーンジャムをおうちで手軽に作る方法と、ほかのジャムで代用する際のポイントをご紹介します。

定番の「プルーンジャム」を自作する方法

ドライプルーンを使えばおうちでも手軽においしいプルーンジャムを作れます。

種を抜いたドライプルーンを細かく刻み、小鍋に入れて少量の水や赤ワイン、砂糖、レモン汁を加えて中火で煮詰めます。弱火で焦げつかないようとろみがつくまで混ぜながら加熱し、水分がとびペースト状になったら清潔な保存容器に入れて粗熱を取れば完成です。

お好みでシナモンやナツメグなどのスパイスを加えると、香りに深みが出て奥行きのある味わいになりますよ。冷蔵庫に入れて保管してくださいね。

リンゴやベリーなど、他のジャムでもOK

ヨウルトルットゥはプルーンジャム以外でもおいしく作れるスイーツです。甘酸っぱいアップル(リンゴ)ジャムや、ストロベリー、ブルーベリー、ラズベリーといったベリー系のジャムもパイ生地との相性がよく、見た目も華やかに仕上がります。

ただし、一般的なジャムは加熱すると水分が出やすく、焼いている間にパイ生地から流れ出てしまうことがあります。これを防ぐためには製菓用として販売されている「耐熱性ジャム」を選ぶか、水分が少なく固めに作られたジャムを選ぶとよいでしょう。

味や色味の違いを楽しみながら、お好みのジャムでオリジナルのヨウルトルットゥを作ってみてください。

ヨウルトルットゥと楽しむフィンランドのクリスマス

フィンランドのクリスマスではヨウルトルットゥと一緒に楽しむ伝統的なスイーツや飲み物があります。なかでもスパイスの香りが漂うジンジャークッキーと身体がじんわり温まるホットドリンクのグロッギは定番です。それぞれの魅力を見ていきましょう。

ジンジャークッキー(ピパルカクット)

ヨウルトルットゥと並んでフィンランドのクリスマスに欠かせないのが、スパイスの香り豊かな「ピパルカクット(Piparkakut)」と呼ばれるジンジャークッキーです。

シナモンやクローブ、ジンジャー、カルダモンといったスパイスをたっぷり使うのが特徴で、オーブンで焼いている間から部屋中にスパイシーで甘く香ばしい香りが広がります。

ピパルカクットは人型や動物型、星型などさまざまな型抜きで作られ、アイシングでデコレーションされることも多いです。かわいらしい形と豊かなスパイスの香りが魅力のピパルカクットが、星形のヨウルトルットゥと一緒にテーブルに並ぶとクリスマスの食卓がいっそう華やかになります。

そのまま食べておいしいのはもちろん、ツリーのオーナメントとして飾る家庭もあり、クリスマスの雰囲気を一段と盛り上げてくれるスイーツです。

温かい飲み物「グロッギ」と

厳しい寒さのフィンランドのクリスマスにはヨウルトルットゥと一緒に温かい飲み物が欠かせません。なかでも定番なのがスパイスの香りが広がる「グロッギ(Glögi)」です。

グロッギは赤ワインにシナモンやカルダモン、クローブ、ジンジャーなどのスパイス、そしてオレンジピールなどを加えて温めた飲み物で、いわゆる北欧版のホットワインです。仕上げにナッツやレーズンを加えるのも定番のスタイル。

ブルーベリーやクランベリージュースで作ったノンアルコールタイプもあり、子どもから大人まで家族みんなで楽しめます。甘酸っぱいヨウルトルットゥとスパイシーで温かいグロッギの組み合わせは寒い季節にぴったりのごちそうです。

フィンランドのクリスマス定番メニューを知ろう

フィンランドのクリスマスにはヨウルトルットゥやジンジャークッキーのほかにもさまざまな伝統的な料理が食卓に並びます。ここでは代表的な4つのメニューをご紹介します。

ヨウルキンック

ヨウルキンック(Joulukinkku)はフィンランドのクリスマスに欠かせないローストポークです。

塩漬けにした豚もも肉のかたまりをじっくりオーブンで焼き、マスタードとパン粉を塗ってさらに香ばしく焼きあげます。外はカリッと香ばしく中はしっとりとした食感が魅力で、冷めてもおいしいのが特徴です。家族や親しい友人が集まる特別な日のごちそうとして親しまれています。

ラーティッコ

ラーティッコ(Laatikko)とは野菜を使ったグラタンのようなオーブン料理です。

ニンジンやルタバガ(スウェーデンカブ)、ジャガイモなどの根菜類を使うのが一般的で、家庭によってはマカロニを入れることも。マッシュした野菜に卵や牛乳を混ぜてオーブンで焼きあげます。フィンランドではケチャップをたっぷりかけて食べるのが定番だとか。ほっくりとやさしい味わいはそのまま食べても、メイン料理のつけ合わせにもぴったりです。

リーシプーロ

リーシプーロ(Riisipuuro)はお米を牛乳でコトコト炊いた甘いお粥です。朝食や軽食として親しまれており、シナモンシュガーをかけたりドライフルーツを添えたりして食べるのが一般的です。

クリスマス当日の朝食では、お粥の中にアーモンドを1粒だけ入れておき、それが当たった人には幸運が訪れるといわれています。家族でワイワイと盛りあがるクリスマスらしい風習のひとつです。

ロソッリ

ロソッリ(Rosolli)は茹でたビーツやニンジン、ジャガイモ、ピクルスなどを角切りにして混ぜ合わせたサラダです。

根菜を中心としたボリューム感ある野菜にビーツの茹で汁を混ぜたピンク色のサワークリームソースをかけていただきます。爽やかな香りのハーブ、ディルを混ぜたり添えたりして、クリスマスサラダを楽しみます。ほどよい酸味のさっぱりとした味わいで、こってりとしたメイン料理との相性も抜群です。色とりどりでクリスマスの食卓を明るく彩ってくれます。

ヨウルトルットゥでクリスマスを楽しもう

今回はフィンランドのクリスマスに欠かせないスイーツ、「ヨウルトルットゥ」とクリスマスによく食べられている定番の料理や飲み物について解説しました。おうちでも手軽に作れるヨウルトルットゥ。この記事を参考に、ぜひお好みのジャムで作ってクリスマスを楽しんでくださいね。

人気のカテゴリ