【実は料理名】クリスマスにもおすすめ「ヤンソンさんの誘惑」とは?

【実は料理名】クリスマスにもおすすめ「ヤンソンさんの誘惑」とは?

スウェーデンの定番料理「ヤンソンさんの誘惑」を知っていますか?アンチョビや生クリームを加えて作るポテトグラタンのようなもので、スウェーデンでは一年中食べられている料理なんです。今回は「ヤンソンさんの誘惑」について、このユニークなネーミングの由来やおいしく作るポイントなどをご紹介します。

  • 目次
  • スウェーデンの定番家庭料理「ヤンソンさんの誘惑」
  • 「ヤンソンさんの誘惑」という名前の意味
  • ヤンソンさんの誘惑をおいしく作るポイント
  • ヤンソンさんの誘惑を作って北欧料理を味わおう

スウェーデンの定番家庭料理「ヤンソンさんの誘惑」

ヤンソンさんの誘惑とは、スウェーデンの伝統的な家庭料理。じゃがいもとアンチョビ、生クリーム、玉ねぎなどを使って作られる、いわゆるポテトグラタンのような一品です。

スウェーデンでは、主にクリスマス料理として作られていたようですが、今では一年中食べられている定番メニューなのだとか。ただやはり現在でも、クリスマスには欠かせない料理の一つのようです。ほくほくとしたじゃがいもと濃厚なクリーム、そしてアンチョビの旨みを楽しめる満足感のある一品で、おもてなし料理に最適なんですよ。

💡ワンポイント豆知識
ちなみに現在作られているヤンソンさんの誘惑は比較的新しい料理であり、1970年代頃まではスウェーデンのクリスマスでも定期的に作られるようなものではなかったのだそうです。

「ヤンソンさんの誘惑」という名前の意味

「ヤンソンさんの誘惑」は一度聞いたら忘れられない料理名ですが、なぜこのような名前がついたのか気になりますよね。これにはいくつか説があるので、以下で見てみましょう。

オペラ歌手の名前に由来している

まず1つめは、料理とお酒をこよなく愛していたことで知られるオペラ歌手、ペール・アドルフ・ペッレ・ヤンソン(Per Adolf ”Pelle” Janzon)[1844〜1889]の名前が由来になったという説です。

ヤンソン氏は晩餐会に親しい友人を招くとき、お酒のほかにアンチョビとじゃがいもを使ったオーブン料理でもてなしていたのだとか。そんな彼の美食家ぶりにちなんで、この名がつけられたと言われています。ただ、スウェーデンでもこの説が有力と言われてはいるものの、疑問を呈する人もいるようです。

1928年に公開されたスウェーデン映画に由来している

2つめは、1928年スウェーデンで公開された映画「ヤンソンのフレステルセ(ヤンソンの誘惑)」という、料理と同名の映画からつけられた説です。

ストックホルム出身のエルヴィラ・スティグマーク氏がこの映画を観たあと、茹でたじゃがいもやアンチョビ、卵などを具材にしたホットサンドイッチを作って友人に振る舞ったのだとか。それが、現在食べられている「ヤンソンさんの誘惑」の起源だとも言われているようです。

由来に関してはわかっていない部分の多い「ヤンソンさんの誘惑」ですが、じゃがいもと魚の缶詰が日常の食べ物だったスウェーデンの食文化を象徴する料理として、広く親しまれるようになっていきました。

💡ワンポイント豆知識
ちなみに、日本でよく言われている「菜食主義だったエーリク・ヤンソン氏という宗教家が、おいしそうな見た目に我慢できずに食べてしまった」という説はスウェーデンの書物などにも記述がないため、信憑性が低いと言われています。

ヤンソンさんの誘惑をおいしく作るポイント

使われる食材や由来などを見ると、ヤンソンさんの誘惑を作ってみたくなりますよね。続いては、ヤンソンさんの誘惑をおいしく作るポイントをチェックしてみましょう。

じゃがいもはマッチ棒くらいの太さに切る

じゃがいもは、マッチ棒くらいの細い千切りにすることがポイントです。太すぎたり、サイズがバラバラだと均一に火が通らず、ホクホクカリカリの食感になりません。だいたい3〜4mmくらいの太さにするとおいしく仕上がるのだそうです。

ただ、仕上がりの食感はそれぞれ好みがあるため、ホクホクが好きな方は少し太めに、カリカリが好きな方は細めにカットするなど調整してみてくださいね。

甘い香りのスパイスを少しふりかける

より本場の味に近づけたいときは、シナモンやクローブなど甘い香りのするスパイスと粗糖を少しだけふりかけるのがおすすめです。これには理由があります。本場スウェーデンのアンチョビは、いわゆる私たちが普段使っているイタリアンアンチョビとは異なるのです。

北欧で使われているアンチョビは、シナモンやクローブ、サンダルウッドなどのスパイスと砂糖や塩で味つけされた「ニシンの酢漬け」なのだとか。イタリアンアンチョビほど塩気が強くなく、甘みがあり、スパイスの風味が感じられます。そのため、少しでも本場の味に近づけたいときは、オーブンで焼く前に少しだけスパイスをふりかけてみてくださいね。

💡ワンポイント豆知識
少しお気づきの方もいるかもしれませんが、日本をはじめ、北欧以外の地域で作られている「ヤンソンさんの誘惑」は、本場とは味わいが違うようです。イタリアンアンチョビを使ってももちろんおいしく作れますが、本場の味を目指したいのであればニシンの酢漬けを作るか、なかなか手に入りにくいですが通販で探してみるのもよいかもしれません。

ヤンソンさんの誘惑を作って北欧料理を味わおう

今回は、スウェーデンの定番料理「ヤンソンさんの誘惑」について解説しました。日本で作るヤンソンさんの誘惑は北欧で作られているものとは味が異なるようですが、それでもおいしく作れます。お酒もよく合うので、クリスマスはもちろんおもてなしやパーティーなどで作ってみてくださいね。

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