クルミぎっしり!エンガディナーとは?スイス伝統菓子の魅力、レシピやフロランタンとの違いも解説

クルミぎっしり!エンガディナーとは?スイス伝統菓子の魅力、レシピやフロランタンとの違いも解説

「エンガディナー」という食べ物を知っていますか?クルミやキャラメルヌガーを使ったスイス発祥のお菓子で、香ばしく濃厚な味わいが魅力なんですよ。この記事では、エンガディナーの特徴やフロランタンとの違い、おいしい食べ方などを解説します。作り方のコツもご紹介するので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

  • 目次
  • エンガディナーとは?スイスの伝統的な焼き菓子
  • スイス・エンガディン地方発祥の「ヌストルテ」
  • クルミとキャラメルヌガーを生地でサンドした濃厚な味わい
  • フロランタンとの違いは?
  • 失敗しない!エンガディナーを美味しく作る3つのコツ
  • エンガディナーの美味しい食べ方と保存方法
  • クルミの香ばしさとキャラメルの濃厚な甘みがたまらない!エンガディナーを食べてみよう

エンガディナーとは?スイスの伝統的な焼き菓子

エンガディナーとは、クルミ入りのキャラメルヌガーをサクほろ食感の生地で挟んで焼き上げる、スイスの伝統菓子のこと。

ここでは、エンガディナーについて、発祥や材料、どんな味わいかなどを詳しく見てみましょう。

スイス・エンガディン地方発祥の「ヌストルテ」

エンガディナーはスイス南東部のグラウビュンデン州にあるエンガディン地方の伝統的な焼き菓子です。

この地方は、雄大な雪景色の渓谷をのぞむことができ、スイスの中でも特に寒い気候で知られています。現地では「ヌストルテ(Nusstorte)」と呼ばれており、ヌストルテはドイツ語で「ナッツのケーキ」、エンガディナーには「エンディガン地方の」という意味があるんですよ。

クルミとキャラメルヌガーを生地でサンドした濃厚な味わい

エンガディナーは、型に敷いたクッキー生地の上に、クルミとキャラメルヌガーを混ぜ合わせたフィリングをのせ、その上からさらにクッキー生地をのせて焼いたお菓子です。

実はエンガディン地方は寒冷な気候でクルミの生産には向かないとされています。18世紀ごろにエンガディン地方の菓子職人がフランスやイタリアでクルミに出会い、お菓子に取り入れたのが始まりだったのだとか。

生クリームやハチミツを使ったキャラメルの濃厚な甘みと、クルミの香ばしさや歯ごたえ、クッキー生地のバターの香りやサクサクホロホロの食感がマッチした、ぜいたくな味わいなんですよ。フィリングはぎっしりと詰まって厚みがあるので、一口サイズにカットしても食べ応えがあります。

また、上面のクッキー生地の表面にはレイエと呼ばれる切り込み模様を入れます。葉っぱ(月桂樹)や渦巻き(太陽)、格子(ひまわり)、矢羽(麦の穂)の4種類の縁起のよいモチーフが使われ、それぞれ「勝利」「生命力」「栄光」「豊穣」といった意味が込められているそうです。

フロランタンとの違いは?

ナッツを使ったフィリングとクッキー生地を組み合わせた焼き菓子といえば、「フロランタン」を思い浮かべる方もいるのではないでしょうか。以下で、エンガディナーとフロランタンとの違いについて見てみましょう。

項目 エンガディナー フロランタン
ナッツ

粗く刻んだクルミ

アーモンドスライス

形状

生地の中にフィリングを包み込む

生地の上にフィリングをのせる

生地

厚めに伸ばす、サクサクホロホロとした食感

薄く伸ばす、カリッとした食感

エンガディナーとフロランタンでは、使うナッツやフィリングののせ方、生地の食感などに違いがあります。

エンガディナーではクルミを使いますが、フロランタンではアーモンドを使うのが主流です。また、エンガディナーはフィリングを生地で挟んで蓋をした状態で焼き上げるのに対し、フロランタンは生地の上にフィリングをのせて蓋をしない状態で焼き上げます。

生地の厚みも違うので、仕上がりの食感はエンガディナーは生地のサクサクホロホロ食感とフィリングのねっとりとした食感が魅力である一方、フロランタンではカリッとした軽い食感を楽しめます。

失敗しない!エンガディナーを美味しく作る3つのコツ

エンガディナーは見た目よりもシンプルな材料で作れるため、おうちで作ることもできます。おいしく作るためのコツを3つご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

クルミは必ずローストする

エンガディナーのフィリングを作るときに使うクルミは、ローストしてから使いましょう。クルミの渋みやえぐみが和らぎ、甘みやコク、香ばしさが引き立ちます。

クルミはキャラメルヌガーと絡めるので水分を吸収しますが、ローストして余分な水分を飛ばしておくことで食感よく仕上がりますよ。

また、クルミの刻み方によって仕上がりの印象が変わるのもポイントです。クルミは細かく刻むとぎっしりと重めの食感に、粗く刻むほど軽い食感に仕上がります。

ヌガーは煮詰めすぎない

キャラメルヌガーは、鍋に砂糖やハチミツ、水を入れて色づくまで少し煮詰めてから、生クリームやバターを加えてさらに煮詰めます。

このとき、煮詰めすぎると冷めたときにかたくなりすぎるので、切りにくくなったり食感が悪くなったりします。

適度なとろみがつく程度の煮詰め具合に調整するのが、エンガディナーらしいねっとりとした食感に仕上げるポイントです。

フィリングは完全に冷ましてから詰める

キャラメルヌガーが冷めてからクッキー生地にのせるのもおいしく作るコツです。熱いままのせると、クッキー生地に含まれるバターが溶け出し、型崩れしやすくなります。

また、温度が上がってダレた生地は、グルテンが形成されやすくなり、かたい食感になってしまう場合も。サクサク食感に仕上げるためにもキャラメルヌガーはよく冷ましてからクッキー生地にのせましょう。

エンガディナーの美味しい食べ方と保存方法

エンガディナーの特徴や作り方のコツがわかったところで、おいしい食べ方や保存方法についても確認してみましょう。

おいしい食べ方

濃厚な甘みのあるエンガディナーは、エスプレッソやブラックコーヒー、ストレートの紅茶など、しっかりとした味わいの飲み物と一緒に楽しむのがおすすめです。

コーヒーや紅茶の苦みや渋みが、キャラメルの甘さやクルミの香ばしさを引き立てます。辛口の焼酎やワイン、すっきりとした味わいのカクテルとも相性がよいので、お酒が好きな方はぜひお試しくださいね。

また、焼きたてのエンガディナーはキャラメルヌガーがやわらかく、カットすると流れ出てしまうかもしれないので、冷ましてからカットしましょう。ただし、冷やしすぎるとキャラメルヌガーが固くなって切りにくくなります。そんなときは包丁を少し温めてからカットするときれいに切りやすいですよ。

保存方法

砂糖やバターを多く使っているうえ、フィリングの水分量が少ないエンガディナーは、比較的日持ちしやすいお菓子です。焼きたてよりも一晩おいたぐらいの方が、生地やフィリングが落ち着いてなじみ、しっとりとしたおいしさが楽しめるといわれています。

冷蔵庫で保存するとクッキー生地のバターやキャラメルヌガーが固くなるので、常温で保存することが推奨されている商品が多いです。ただし、高温多湿は避けて冷暗所で保存しましょう。また、しっかりとラップで包んだり、チャック付き保存袋に入れて密閉することもおいしく衛生的に保存するためのポイントです。

保存状態によって風味や食感が変化することもあるため、作ったエンガディナーは早めに食べ切るようにしましょう。

クルミの香ばしさとキャラメルの濃厚な甘みがたまらない!エンガディナーを食べてみよう

今回は、エンガディナーの特徴やフロランタンとの違い、作り方のポイント、おいしい食べ方などを解説しました。クルミの香ばしさとキャラメルヌガーの濃厚な甘み、クッキー生地のバターの香りがマッチした、リッチな味わいのエンガディナー。お好みの飲み物と一緒に、ぜひそのぜいたくな味わいを楽しんでみてくださいね。

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