鮮やかな赤色が目を引く「ローゼル」は、食用のハイビスカスとして注目を集めるハーブです。定番のお茶やジャムだけでなく、生で食感を楽しんだり葉を料理に使ったりと、実は多彩な使い方があります。この記事ではローゼルの特徴や下処理の方法を解説し、部位ごとのおいしい食べ方もご紹介します。ぜひ最後までご覧くださいね。
ローゼルとは?特徴や下処理の方法、部位ごとのおいしい食べ方を解説
- 目次
- ローゼルとは?
- 原産地や旬
- 食べられる部分はどこ?
- ハイビスカスとの違い
- ローゼルの下処理・種取りの方法
- ローゼルのおいしい食べ方と活用方法【葉・花・種】
- ローゼルのおいしい食べ方と活用方法【ガク】
- ローゼルの魅力をたっぷり楽しもう!
ローゼルとは?
ローゼルとはアオイ科フヨウ属の植物で、食用として親しまれているハイビスカスの一種です。ザクロやアセロラに似たさっぱりとした酸味があり、鮮やかな赤色のガク(萼)やホウ(苞)だけでなく、葉や花まで幅広く楽しめます。
ここでは、ローゼルの産地や旬、食べられる部位に加えて、混同されやすい観賞用ハイビスカスとの違いを見ていきましょう。
原産地や旬
ローゼルは西アフリカ原産とされる熱帯植物で、現在はアフリカや中国、タイなどで栽培されています。日本の主な産地は沖縄や九州ですが、関東など各地でも育てられているんですよ。
旬の季節は9〜11月頃で、花が終わったあとのガクが濃い赤色に色づいたタイミングが収穫の目安です。近年は、家庭菜園や直売所でも見かけるようになり、旬の時期には生のローゼルを楽しめます。
食べられる部分はどこ?
ローゼルで食用になるのは「葉」「花」「ガク」の3つです。なかでも濃い赤色のガクは最もよく使われ、酸味と色味を生かしてジャムやハーブティーなどに使われます。
葉は爽やかな酸味を楽しめるサラダや炒め物、花は料理やスイーツの彩りとしても活用できるんですよ。ガクの内側の実(種)は通常食べませんが、ペクチン(天然のとろみ成分)を含むため、ジャムなどのとろみづけなどに重宝します。部位ごとに異なる使い方ができるのもローゼルの魅力のひとつです。
ハイビスカスとの違い
ローゼルと観賞用ハイビスカスは同じアオイ科に属する植物で、見た目もよく似ています。ただし、一般的なハイビスカスは観賞用として楽しまれる園芸品種が多いのに対し、ローゼルは「食用のハイビスカス」とも呼ばれる食用やハーブとして栽培される別の品種です。
料理やお茶などに使う場合は、必ず食用のローゼルであることを確認してから使いましょう。
ローゼルの下処理・種取りの方法
ローゼルのガクを使う際は、内側に入っている実(種)を取り除く下処理が必要です。手順はシンプルなので、ポイントを押さえれば初めてでも簡単にできますよ。ここでは実(種)の取り方と作業時の注意点をご紹介します。
手や道具を使って種を取り除く
ここでは、ガクから実(種)を取り出すふたつの方法をご紹介します。まずは包丁を使う方法です。包丁でガクの底部分を薄く切り落とし、切り口から指で実を押すと簡単に取り出せます。
もうひとつの方法は、包丁を使わず菜箸やストローをガクの底に当てて実を上部へ押し出す方法です。数が多いときに便利で、慣れてくると短時間でテンポよく作業できます。どちらもきれいに実(種)を取り除けるので、取り入れやすい方法を選んでくださいね。
作業時は手袋が必須
ローゼルの下処理をする際は必ずビニール手袋を着用しましょう。ローゼルの赤い色素は非常に強く、素手で触れると指先や爪が赤く染まりやすいためです。
石けんで洗っても色が落ちにくいことがあります。また、実のつけ根には細かな産毛があり、人によっては刺激を感じることも。手袋があれば色移りも気にならず、快適に作業できますよ。
ローゼルのおいしい食べ方と活用方法【葉・花・種】
ローゼルは赤いガクを食用にするのが一般的ですが、実は葉や花もおいしく食べられ、種まで活用できるんです!それぞれの風味や食感を活かした調理法を知れば料理の幅がグッと広がりますよ。ここでは葉と花、そして種の活用法をご紹介します。
葉の活用方法
爽やかな酸味が特徴のローゼルの葉は、生でも加熱しても楽しめるアレンジしやすい食材です。若葉は生でサラダや和え物にすると、さっぱりとしたアクセントに。
成長した葉は加熱調理がおすすめで、サッと茹でておひたしにしたり、炒めものや天ぷらにしたりすると、加熱によってほんのりぬめりが出て、独特の食感が楽しめます。みそ汁やスープ、カレーに加えれば、香味野菜のように風味をプラスできますよ。主菜から副菜まで使えるので、毎日の一品に取り入れてみてくださいね。
花の活用方法
淡い色が美しいローゼルの花は「エディブルフラワー(食べられる花)」として楽しめます。生のままサラダや前菜として、また、デザートの飾りとして添えるだけで華やかな一皿に。
味は淡白でクセがなく、加熱すると花オクラのような独特のトロミが出るのが特徴です。そのため、さっと湯通ししておひたしやポン酢和えにするのもおすすめです。開花後は鮮度が落ちやすいため、できるだけ早めにおいしさを堪能してくださいね。
種の活用方法
ローゼルの実の中には種が入っていますが、この種も捨てずに活用できるんです!少量の水で煮出すとペクチンというとろみ成分が溶け出すので、ジャムやゼリーのとろみづけに使えます。
種を実から取り出さず、そのまま一緒に煮出してもペクチンを抽出できますよ。煮出したあとは実や種をこして、とろみ成分だけを使ってください。下処理のついでに、ぜひ試してみてくださいね。
ローゼルのおいしい食べ方と活用方法【ガク】
ローゼルのガクは調理法を変えることで異なるおいしさが楽しめます。ここでは加熱した場合と生のままの状態、乾燥させた場合の活用法をご紹介します。それぞれの特徴を生かしてローゼルをしっかり味わいましょう。
加熱する
ローゼルのガクは加熱することで酸味がやわらぎ、まろやかな味わいに変化します。また、火を通すと天然のとろみ成分であるペクチンが溶け出して自然な濃度がつくため、砂糖と一緒に煮詰めるだけでジャムやシロップが作れますよ。
ジャムはヨーグルトやトーストにぴったりで、シロップは炭酸水などで割ってドリンクにするのもおすすめです。コンポートやソースに仕上げれば、肉料理のアクセントとしても活躍します。炊き込みごはんに加えると、お米がほんのりピンク色に染まって見た目も華やかに。美しい色合いと爽やかな風味が楽しめますよ。
生のまま
新鮮なローゼルが手に入ったら生で味わうのもおすすめです。シャキッとした食感とフレッシュな酸味が楽しめます。
薄くスライスしてサラダに散らせば、レモンのような爽やかなアクセントに。酢の物やピクルスにすると、後味のよいさっぱりした副菜に仕上がります。また、細かく刻んで塩漬けにすれば、まるで「カリカリ梅」のような風味になり、おにぎりの具にもぴったり!どれも加熱不要で手軽に作れるため、旬の時期にまず試してほしい食べ方です。
乾燥させる
ガクを乾燥させてドライにする方法も便利です。天日干しやオーブンでしっかり水分を飛ばせばドライローゼルが完成!お湯を注ぐだけでルビー色のハーブティーを楽しめます。
また、ガクは砂糖漬けにする活用方法も。そのまま食べるのはもちろん、スイーツの材料としても活躍しますよ。ちなみに漬け込んだ際に出た水分は、ローゼルシロップとして無駄なく活用できるのだとか。無駄なく楽しめるのはうれしいですよね!
ローゼルの魅力をたっぷり楽しもう!
今回は食べられるハイビスカスといわれるローゼルの魅力や食べられる部位を解説し、おすすめの食べ方もご紹介しました。ジャムやハーブティーはもちろん、料理のアクセントにもなるローゼル。鮮やかな色と爽やかな酸味は、一度味わうと虜になるおいしさです。直売所などで見かけたらぜひ手に取って、そのフレッシュな魅力を存分に堪能してみてくださいね。
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