仕事の合間など、ほっと一息つきたいときにぴったりの「チョコレート」。子どもから大人まで、幅広く愛されているお菓子のひとつですよね。そんなチョコレートですが、いざ食べようと包みを開けてみると、表面が白くなっていた…という経験、ありませんか?今回は、そんなお悩みを解決!「なぜ表面が白くなるの?」「それを防ぐには?」といった疑問にお答えします。白くなってしまったチョコレートもおいしくいただけるドリンクレシピもご紹介するので、ぜひ最後までご覧くださいね!
チョコレートの表面が白くなる原因は?防ぐ方法と白くなった時の対処法に「もっと早く知りたかった!」

原因は「温度差」だった!
チョコレート表面にときおり見られる、白い粉のようなものが吹き出てくる現象。じつはこれ、保管時の温度差によって生じる「ブルーム現象」と呼ばれるものなんです!詳しく見ていきましょう。
ブルーム現象には2種類あります。まず、ココアバターが原因の「ファットブルーム」。これはチョコレートが高温の環境下に置かれることで起きる現象です。気温や室温がある一定以上の温度(25~28℃)以上になると、チョコレートの中のココアバターが溶けて表面に浮き出し、再び冷えるタイミングでそのまま固まってしまいます。そのココアバターの結晶が、白い模様となって見えるのですね。
次に、砂糖が原因の「シュガーブルーム」。こちらは冷蔵庫などでチョコレートを保管している際に起こる現象です。冷蔵庫から出したチョコレートが室温との温度差で結露すると、チョコレート内の砂糖がその水分に溶け出します。そして水分が蒸発すると、砂糖がチョコレートの表面で結晶化して白く見える、というわけ。どちらの現象も、「温度差」が原因で起きていたんですね!
風味や味わいは損なわれてしまいがち
この「ブルーム現象」が起きてしまったチョコレート、食べても問題はありません。しかし、風味や味わいは損なわれてしまっていることも多いので、できれば「ブルーム現象」を起こさないように保管することが大切です。直射日光が当たる場所や高温多湿になる環境を避け、開封後はなるべく早めに食べきりましょう。
チョコレートは温度や湿度の変化に弱い、デリケートな食べ物。ぜひ適切に保管しつつ、おいしいチョコレートをお楽しみくださいね!
白くなってしまったときにおすすめのアレンジレシピ
ブルーム現象が起きてしまったチョコレートは、溶かしてドリンクにするのもおすすめ!ここからは、一息入れたいときにぴったりの「チョコレートドリンクレシピ」をご紹介します。作っているときからチョコレートの香りがふわっと立ちのぼり、幸せな気持ちに包まれますよ。ぜひお試しくださいね!
ホットチョコレート
とろっと濃厚な口当たりにうっとり!気分転換したいときにぴったりの「ホットチョコレート」のレシピをご紹介します。刻んだチョコレートを湯せんにかけてお湯でのばし、牛乳と一緒に鍋に入れて温めればできあがり。トッピングのマシュマロは、気分次第でホイップクリームに代えるのもおすすめですよ。くつろぎタイムのお供にぴったりなので、ぜひ作ってみてくださいね!
材料(1人前)
- ミルクチョコレート・・・50g
- お湯 (湯せん用・50℃)・・・適量
- お湯・・・60ml
- 牛乳・・・200ml
- マシュマロ・・・2個
手順
1.ミルクチョコレートは細かく刻みます。
2.ボウルに1を入れて湯せんで溶かし、お湯を加えて混ぜ合わせます。
3.均一に混ざったら鍋に移して牛乳を加え、沸騰直前で火から下ろします。
4.器に注ぎ、マシュマロをのせて完成です。
夏場のチョコレートの保管には気をつけて!
いかがでしたか?今回は、「チョコレートのブルーム現象」についての解説と、チョコレートドリンクのレシピをご紹介しました。温度や湿度の差に弱い「チョコレート」の特質を理解しておけば、おいしくチョコレートを食べきることができそうですよね。もし表面が白くなってしまったときには、ぜひ今回ご紹介したレシピを試してみてくださいね!