マイクロハーブってどんな野菜？特徴や種類、保存方法について解説！

「マイクロハーブ」という食材を知っていますか？名前の通り小さなハーブのことで、見た目がかわいく、おしゃれな料理を作るのにもぴったりなんですよ。この記事では、マイクロハーブの特徴や種類、保存方法について詳しく解説します。マイクロハーブを知らなかった方も、きっと使ってみたくなりますよ！

「マイクロハーブ」とは、発芽から2～3週間ぐらいで収穫した幼いハーブのことです。いろいろな種類があり、それぞれに特有の色や形、風味があります。エンドウマメや大葉、春菊など、私たちが普段よく食べる野菜などを親野菜としたものもあり、まだ葉が小さいながらも、それぞれの親野菜と似た見た目や風味を持っています。

マイクロハーブとよく似た幼い野菜に「スプラウト」があります。スプラウトは植物が発芽した直後の新芽のことで、マイクロハーブよりさらに若い状態のものです。発芽した直後の植物は、これから成長するための栄養をたくさん蓄えているといわれていることもあり、とっても人気があります。

スプラウトには、エンドウマメの新芽である豆苗、ブロッコリーの新芽であるブロッコリースプラウト、マスタードの新芽であるマスタードスプラウトなどがあります。私たちがよく食べているかいわれ大根やもやしもスプラウトの一種なんですよ。

マイクロハーブとは、発芽して間もないハーブだということがわかりましたね。次は、マイクロハーブにはどんな種類があるのかご紹介します。

「バジル」は、トマト料理や魚介類、鶏肉と相性のいいスイートバジルの幼野菜です。葉は長さ1cmほどですが、親野菜に負けないぐらいの香りがあります。

鮮やかな赤色の茎と葉が特徴的な「アマランサス」。ビーツのようなほのかな土の香りと苦味があり、ジビエやシェーブルチーズ、きのことよく合います。

「クレイジーピー」はエンドウマメの幼野菜。葉と巻きひげがあるのが特徴で、料理を華やかに彩るのにぴったりです。豆の風味があり、洋食にも和食にも使われます。

きゅうりのような味わいとパリッとした食感の「ボリジ」。葉には厚みがあり、フランスでは「牛の舌」という別名もあるそうです。サラダやサンドイッチ、スープなどによく使われます。

細長い葉をしていて、先に石（ロック）のような種皮がついています。ニンニクや玉ねぎなどの香味野菜のような風味があり、中国では紀元前から料理や薬用に使われていたのだとか。

「紫蘇パープル」は赤しその幼葉で、深紫色をしています。赤しそのさわやかな香りを持っていて、肉料理やお刺身などの和食にぴったりの食材です。緑色で大葉の幼葉である「紫蘇グリーン」もあります。

「シュンギク」は中葉春菊の幼葉。春菊特有のさわやかな香りがありながら、苦味が少なくやわらかな食感です。

「ウッディーナッティ」は、名前の通り、木の皮のような香りと、ナッツのような香ばしい風味があるのが特徴。中国北部に生息する「春椿（チャンチン）」という木の幼野菜です。ほんのりと苦味やえぐ味も感じられる味わいは、日本の食材でいうと木の芽やタラの芽に似ていると感じる方もいるようです。

甘味料として知られる「ステビア」の幼葉である「ハニーステビア」には強い甘味があるのが特徴。肉や魚介類などを使った料理だけではなく、デザートやドリンクなど幅広い使い方があります。ちなみに、ステビアが属するステビア属には154種類以上の植物がありますが、甘味があるのはパラグアイ産の1種類のみなんですよ。

マイクロハーブは小さな葉や細い茎がとってもかわいらしいので、料理のトッピングとして使うとおしゃれに仕上がりますよ。上でご紹介した通り、マイクロハーブにはそれぞれ特有の風味や味わいがあります。使う料理の見た目や味わいまたは好みに合わせて、たくさんの種類の中から選んでみてくださいね。

マイクロハーブを保存するには、購入したときのパッケージのまま立たせた状態で、冷蔵庫の野菜室で保存できます。開封後は、乾燥を防ぐため、ビニール袋やラップなどで包み、野菜室に置くとおいしく保存できますよ。ただ、生鮮野菜のため消費期限などは定められていないので、早めに食べ切るようにし、しおれたり傷んだり、異臭がしたりしていないかを確認してから使ってみてくださいね。

今回は、マイクロハーブの特徴や種類、使い方について解説しました。とってもおしゃれな見た目で、それぞれ違った魅力のあるマイクロハーブ。いろいろな種類を食べてみたくなりましたね。一般のスーパーなどで売っていることはまだあまりないようですが、購入する機会があったら、ぜひお試しくださいね。