冷蔵庫に買い置きしておくと何かと役立つ卵ですが、日が経つにつれて鮮度が気になってしまうこともありますよね。買ったばかりの卵と冷蔵庫に保管していた卵、それぞれいちばんおいしく食べるにはどうすればいいのでしょうか?今回は、卵の鮮度別の「おすすめの食べ方」をご紹介します。記事の後半では卵をおいしく消費できるレシピもご紹介するので、ぜひ最後までお楽しみくださいね。
“卵”を一番おいしく食べるには?鮮度別の「おすすめの食べ方」!

新鮮な卵と日が経った卵、どのように違うの?
卵は、日が経つにつれて刻々と状態が変化していく食材です。ここでは、卵白と卵黄に分けて、それぞれの状態の変化を見ていきましょう。
■卵白
卵白は、卵を割ったときに黄身のまわりにあるこんもりと盛り上がった「濃厚卵白」と、水っぽく盛り上がりのない「水溶性卵白」に分かれます。
産みたての新鮮な卵は「濃厚卵白」が多くを占めていますが、日が経つにつれて徐々に「水溶性卵白」に変化していき、全体的に水っぽくなっていきます。割ったときに卵白が大きく広がるものは、鮮度が落ちてきている証拠です。
■卵黄
鮮度がいい卵の卵黄はハリと弾力があり、指でつまめるほどです。鮮度が落ちるにつれて卵黄の水分が卵白に移動し、平べったく広がって黄身の表面にシワができることもあります。
おすすめの食べ方を鮮度別にご紹介!
日が経つにつれ、状態が変化していく卵。新鮮な卵とそうでない卵では、おすすめの食べ方も違います。どんなメニューがおすすめか、それぞれご紹介します!
<買ってからすぐ:鮮度がよい状態>
■目玉焼き
濃厚卵白が多い新鮮な卵を使うと、白身のプリッとした食感を楽しめます。また、黄身が真ん中にくるので、厚みが出て見映えよく仕上がりますよ。
■卵かけごはん
新鮮な卵は、生で卵そのものの味わいを楽しむのもおすすめです。卵かけごはんやすき焼きなどには新鮮な卵を使いましょう。卵の賞味期限表示は「生食できる期限」を示しているので、賞味期限内であれば生で安全に食べられます。鮮度が高いものほど卵のハリや食感を堪能できますよ。
<買ってから数日経過:鮮度が落ちてきた状態>
■ゆで卵
鮮度が落ちてきた卵は、新鮮な卵よりもゆでたあとの殻がむきやすいという特徴があります。これはなぜかというと、産みたての卵の卵白には二酸化炭素が多く含まれているから。卵を加熱するとこの二酸化炭素が膨張し、卵の薄皮を内側から殻に押しつけるため、結果として殻がむけにくくなります。そのため、数日経って殻にあいた小さな穴(気孔)から二酸化炭素が放出されると、ゆでたときの卵の殻がむきやすくなるんですよ。
■茶碗蒸し
鮮度が落ちて卵白がさらっとした卵は、だし汁と合わせやすいため、茶碗蒸しにも向いています。よく混ぜることで「す」が入りにくく、しっかりと固まりますよ。
同じ卵でも、鮮度によって向いているレシピとそうでないレシピがあります。上手に使い分けて、おいしく召し上がってくださいね!
卵をおいしく消費するレシピをご紹介!
ここからは、卵をたっぷり使ったおすすめレシピをご紹介します。にんじんたっぷりのミートチーズオムレツや、ニラたっぷり玉子焼きなど、食べ応え抜群の絶品レシピをピックアップしました。ぜひチェックしてみてくださいね。
1.にんじんたっぷりミートチーズオムレツ
お箸が止まらない!ミートチーズオムレツをご紹介します。コクのある卵や旨みたっぷりの牛豚合びき肉、トロトロのチーズがバランスよくマッチした、大人から子どもまで幅広い世代に喜ばれる一品です。ケチャップをつけて食べると、ほどよい酸味とトマトの旨みが足されてやみつきになりますよ。ごはんにもパンにも合うので、さまざまな献立と組み合わせてみてくださいね。
材料(2人前)
- 卵・・・4個
- にんじん・・・150g
- 牛豚合びき肉・・・80g
- ピザ用チーズ・・・50g
- (A)塩・・・小さじ1/2
- (A)黒こしょう・・・小さじ1/4
- オリーブオイル・・・大さじ1/2
- ケチャップ・・・大さじ1
- パセリ (飾り用)・・・適量
作り方
準備.にんじんは皮を剥いておきます。
1.にんじんは細切りにします。
2.中火に熱したフライパンに牛豚合びき肉を入れ、中火で色が変わり、火が通るまで炒めます。火を止め、粗熱を取ります。
3.ボウルに卵を割り入れ、1、2、ピザ用チーズ、(A)を入れ、よく混ぜ合わせます。
4.別のフライパンを中火で熱してオリーブオイルをひき、3を流し入れ、中火で全体を大きくかき混ぜ、縁が少し固まったら蓋をして弱火で5分程、卵に火が通るまで焼きます。
5.裏返して弱火で4分程焼き、焼き色が付いたら火を止めます。
6.器に盛り付け、ケチャップとパセリを添えて出来上がりです。
2.ニラたっぷり玉子焼き
あと一品に迷ったら、ニラのたっぷり入った卵焼きを作ってみませんか?ニラの風味が食欲をそそる、クセになる味わいの一品です。ほどよく残したニラの食感と卵のふわふわ食感のコントラストが楽しく、あっという間に食べ切ってしまいますよ。お酒のお供にもぴったりなので、ぜひ作ってみてくださいね。
材料(2人前)
- ニラ・・・50g
- 卵・・・3個
- (A)水・・・大さじ2
- (A)みりん・・・大さじ1/2
- (A)顆粒和風だし・・・小さじ1/2
- (A)しょうゆ・・・小さじ1/2
- サラダ油・・・小さじ1
作り方
1.ニラは5mm幅に刻みます。
2.ボウルに卵を入れて溶きほぐし、(A)、1を加えて混ぜ合わせます。
3.熱した卵焼き器にサラダ油をひき2を1/4量流し中火で薄く焼きます。
4.半熟状になったら奥から手前に向かって巻いたら、奥によせ、2を1/4量流し中火で焼きます。同様に2回繰り返し、火が通ったら火から下ろします。
5.食べやすい大きさに切り、器に盛り付けたら完成です。
3.簡単 カニカマたまご
シンプルな味わいがたまらない、簡単カニカマ卵のレシピをご紹介します。ほんのり甘じょっぱい味わいとカニカマの旨みがごはんによく合う、どこかほっとする味わいのおかずです。包丁を使わずたった5分でお作りいただけるので、あと一品に迷ったときや、スピードおつまみをお探しのときにもおすすめですよ。
材料(2人前)
- 卵 (Mサイズ)・・・4個
- カニカマ・・・6本
- (A)しょうゆ・・・小さじ2
- (A)砂糖・・・小さじ2
- サラダ油・・・大さじ1
- 小ねぎ (小口切り)・・・適量
作り方
1.カニカマは手でほぐします。
2.ボウルに卵、(A)を入れ溶きほぐします。1を入れ混ぜ合わせます。
3.強火で熱したフライパンにサラダ油をひき、2を流し入れます。大きく混ぜながら卵が半熟状になったら火から下ろします。
4.お皿に盛り付け小ねぎをのせて完成です。
卵を上手に活用して、大満足の献立に!
いかがでしたか?今回は卵の鮮度にまつわるお話と、卵をおいしく消費するレシピをご紹介しました。卵を使った料理は、おいしいだけではなくボリューム満点なので、レパートリーを多く持っていれば毎日のおかず作りに役立ちますよ。ぜひ今回ご紹介したレシピに挑戦してみてくださいね。
※20歳未満の飲酒はやめましょう。
※ご高齢の方や、2才以下の乳幼児、妊娠中の女性、免疫機能が低下している方は卵の生食を避け、仕上がりが半熟状態になる場合はしっかりと加熱してお召し上がりください。