甘い香りがたまらない「カリン」。のど飴やカリン酒などに加工して販売されているものを見かける機会も多いかもしれませんね。そんなカリンにはどんな栄養素が含まれているのでしょうか。今回は、そんなカリンの選び方と栄養素についてご紹介します。ぜひ参考にしてくださいね。
カリンの選び方と栄養素|買い物で役立つ基本の「き」

- 目次
- 生で食べられない果物?
- 主な栄養価はこちら
- 栄養素について
- おいしいカリンの選び方
- カリンと似ている果物「マルメロ」
- フルーティーな香りと嬉しい成分
生で食べられない果物?
バラ科カリン属であるカリンは、中国が原産の果実です。果物に分類されますが、その果実は非常に硬く、生のまま食べることはできません。砂糖漬けやカリン酒としてカリン特有のフルーティーな香りを楽しんだり、成分を重視してのど飴のような加工品に利用されています。
主な栄養価はこちら
カリン(生)100gあたりに含まれる主な栄養価は以下の通りです。
・エネルギー 58kcal
・たんぱく質 0.4g
・脂質 0.1g
・炭水化物 18.3g
・食物繊維 8.9g
・カリウム 270mg
・ビタミンC 25mg
栄養素について
カリンに含まれている栄養素について詳しく見ていきましょう。
食物繊維
便通を整えるために欠かせない成分として知られていますが、それ以外にも脂質や糖、ナトリウムなどを吸着して排出する働きもあります。
カリウム
カリウムには、体内の余分なナトリウムを排出する働きがあります。筋肉の収縮や神経の働きにも密接にかかわる重要なミネラルのひとつです。
ビタミンC
ビタミンCは強い抗酸化作用を持ち、活性酸素の発生を抑えたり、取り除く働きがあります。また、コラーゲンの生成に欠かせないビタミンとしても知られています。
おいしいカリンの選び方
新鮮でおいしいカリンを選ぶポイントは以下の4つです。
■全体が黄色に色づいているもの
全体がムラなく黄色に着色しているカリンは、完熟している証拠です。反対に、黄緑色がかったカリンは未熟なため、追熟が必要です。風通しのよい所に常温で置いておくだけで追熟させることが出来ますよ。
■ずっしりと重みを感じるもの
カリンの実がふくよかで、ずっしり重みを感じるものを選びましょう。小さいものは、実も少ないものがほとんどです。手にとって重量感を確認してみましょう。
■カリン特有の甘い香りを感じるもの
カリンは、完熟するとフルーティーで甘い香りがします。強く香りが漂うものを選びましょう。しっかりと香るカリンを使うことがおいしい砂糖漬けやカリン酒を作るポイントですよ。
■ハリとツヤがあるもの
カリンの表面に、ハリとツヤがあるか確認しましょう。傷が多いものや穴が空いているものは避けましょう。虫食いの可能性があります。
カリンと似ている果物「マルメロ」
ふっくらとした黄色い見た目が特徴的なカリンですが、実は見た目が似ている果物が存在します。それがマルメロです。見分けるポイントとしては、表面をしっかり確認してみてください。表面がツルツルしているカリンに対して、マルメロは産毛が生えています。また、楕円形であるのがカリン、ゴツゴツとしたいびつな形をしているものがマルメロです。よく見て、違いを確認してみましょう。
フルーティーな香りと嬉しい成分
カリンに含まれる栄養素と新鮮でおいしいカリンの選び方をご紹介しました。カリンをおいしく味わって、健康な身体づくりに役立ててくださいね。
クラシルでは、カリンの保存方法についてもご紹介しています。こちらもぜひ参考にしてみてくださいね。
※20歳未満の飲酒はやめましょう。