2021.3.23

ビワの選び方と栄養素|買い物で役立つ基本の「き」

初夏になると店頭に並ぶ、オレンジ色が美しい「ビワ」。手でスルスルと皮を剥くことができ、食べると甘く上品な香りが口いっぱいに広がります。露地物は5~6月の限られた期間にしか出回らないため、あまり馴染みのない果物かもしれませんね。

今回は、ビワに含まれる栄養素や、おいしいビワの選び方についてご紹介します。おいしいだけでなく、嬉しい栄養素も含んでいるビワを、ぜひ味わってみてください。

「大薬王樹」と称されたビワ

古来よりビワの木には薬効があることが知られ、三千年前のインドの古い仏典では「大薬王樹(だいやくおうじゅ)」という名で登場します。葉、実、種の全てが万能薬として利用されてきた歴史があります。

ビワは中国原産のバラ科の常緑高木で、日本では江戸時代から栽培されてきました。露地物の旬は5~6月です。近年はハウス栽培も進み、1月頃にはハウス物の早生種が出回り始めます。

冬に花が咲くため冬季でも温暖な地域での栽培が適しており、日本では千葉より南が主な栽培地になっています。

主な産地は「茂木ビワ」で知られる長崎県と、「房州ビワ」の千葉県です。

代表的な品種はこちら

■茂木

「西の茂木、東の田中」といわれ、西日本で栽培される代表的な品種です。長崎県茂木地区を中心とし、主に九州で作られています。江戸時代、茂木町に住んでいた女性が、中国商船で持ち込まれたビワの種を自宅の庭にまいたことが、日本のビワ栽培の始まりとされます。果実は約50gと小ぶりですが、甘味が強く酸味は控えめで、皮が剥きやすいのが特徴です。

■田中

千葉県の房州ビワに代表される品種です。明治時代、植物学者の田中氏が長崎で食べたビワの種を持ち帰り、東京の自宅の庭に植えたのが始まりとされます。果実は茂木よりも大きく、甘味と酸味のバランスが良いのが特徴です。

■長崎早生

茂木と極早生種の「本田早生」を交配して作られた品種で、出荷の際は茂木ビワと表記されることもあります。主な産地は長崎県と鹿児島県です。寒さに弱いためハウス栽培されることが多く、露地物より2か月ほど早い、1月ごろから出荷されます。果実は茂木より赤みが強く、ジューシーで甘味があります。

主要な栄養素はこちら

ビワ100gに含まれる主な栄養素は以下の通りです。

・エネルギー 40kcal

・炭水化物 10.6g

・食物繊維 1.6g

・カリウム 160mg

・βカロテン 510μg

・βクリプトキサンチン 600μg

・ビタミンB1 0.02mg

・ビタミンB2 0.03mg

※参考:文部科学省「日本食品標準成分表2015年版(七訂)

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