キハダマグロについて知りたい！特徴や種類、旬の時期について解説！

お刺身やお寿司などの生食はもちろん、煮つけやソテーなどの加熱調理でもおいしく食べることができて人気が高いマグロ。今回はさまざまな種類があるマグロのなかから「キハダマグロ」にスポットを当てて解説します。特徴や種類、旬の時期に加えて、おいしい食べ方もご紹介するので、ぜひチェックしてみてくださいね。

「キハダマグロ」とは、スズキ目サバ科に属している海水魚のこと。漢字で「黄肌鮪」もしくは「黄鰭鮪」と表記される通り、ヒレや体表が黄色味を帯びていているのが特徴です。

肉質はやや白みを帯びた赤身で、脂肪分は少なく、あっさりした味わいでクセもありません。記事後半でもご紹介しますが、生食のほかにもさまざまな調理法でおいしく食べられる魚です。また、ツナ缶の材料としても重宝されているんですよ。

そんなキハダマグロは、日本海以外の日本近海や、温帯・熱帯などの暖かい海域に生息しています。

日本近海でとれるものは熱帯産よりも小型で、大きいもので体長150cm、体重70kgほど。寿命は7年から10年で、その間に成長して、最大で体長200cm、体重200kgを超える個体もいるそうですよ！

キハダマグロと同じマグロ属には、クロマグロをはじめ、タイセイヨウクロマグロ、タイセイヨウマグロ、ミナミマグロ、メバチマグロ、キハダマグロ、コシナガマグロ、ビンナガマグロがいます。ここでは、そのなかから4種のマグロについて簡単に解説します。

新年に驚きの価格で落札されるマグロの王様「クロマグロ」。「本マグロ」とも呼ばれ、冬にもっともおいしい時期を迎えます。

市場に出回っている大半は養殖物ですが、天然物では青森県大間産のものが有名です。脂ののりがよいのでトロの部分も多く、舌触りはなめらか。

マグロ特有の酸味と甘みのバランスが絶妙で、マグロらしいしっかりとした味わいを楽しむことができます。

インドマグロとも呼ばれているミナミマグロは、南半球に生息していることからこのような名前が付けられています。日本で流通しているものの多くは、オーストラリアやニュージーランドから空輸されたものです。なかでも日本はミナミマグロの世界最大の消費国といわれているんですよ。

赤身の色が濃くほのかに甘みがあるため、お寿司にした際には味に角がなく、酢飯ともまろやかに調和します。

大きな目が特徴のメバチマグロ。スーパーで出回っているまぐろの大半は、このマグロです。

赤身の色は明るく鮮やかで、こちらもミナミマグロ同様、酸味より甘みがあります。

クロマグロと比べると、日本での漁獲量は約3倍にもなるんですよ。

胸ビレが長く、その見た目が耳際の髪の毛である「鬢（びん）」のように見えることから「鬢長（ビンナガ）」の名前が付きました。

別名「ビンチョウマグロ」とも呼ばれていて、マグロのなかでは小型なサイズと白っぽい肉質が特徴です。冷凍ものが多く、比較的お手ごろな価格なのも魅力！

ほかのマグロと比べて安価ではあるものの、生食はもちろん煮ても揚げてもおいしいので日々の献立にも重宝するうれしい魚です。

日本でキハダマグロの漁獲量がもっとも多いのは静岡県で、次いで宮城県、東京都が多く、暖かい海を好む特性から沖縄県でも水揚げされています。

沖縄は漁獲量こそ多くはないものの、漁場が近いことから冷凍ではないマグロが流通しているのが特筆すべきポイントです。沖縄に行って食べる機会があったら、生だからこその甘みや旨味のあるおいしさをぜひ味わってみたいですね！

日本国内において、キハダマグロはさまざまな種類のマグロのなかでも特に漁獲量が多く、比較的手ごろな価格で食べられるのも魅力です。そのため食卓によく登場する親しみやすいマグロといえるでしょう。旬は夏ですが、海外からの冷凍物も多く出回っているので、年間を通しておいしく楽しめます。

キハダマグロは、あっさりとした味わいとクセのなさが特徴で、さまざまな調理法に合うのが魅力です。 ここでは、生で食べる方法と加熱調理のおすすめをご紹介します。

キハダマグロはクセが少なく、そのまま食べてもおいしいのが魅力。お刺身やお寿司はもちろん、たたきやなめろう、カルパッチョなど、アレンジ次第でさまざまに楽しめます。

赤身のさっぱりとした味わいが、ポン酢やごま油、オリーブオイルとも好相性です。

加熱すると香ばしさやうまみが際立ち、ボリュームのある一品に。煮つけにすればご飯がすすむ味に、ソテーやムニエルにすれば洋風のおかずとしても活躍します。

唐揚げやフライにすれば、まるでお肉のような満足感。お弁当やおつまみにもぴったりですよ。

今回は、さまざまな種類が存在するマグロのなかからキハダマグロについて解説しました。缶詰などの加工品として使われたり、マグロのなかでも安価でおいしいことから、家計の強い味方であることがおわかりいただけたのではないでしょうか。さまざまな調理法で楽しめるキハダマグロをぜひ味わってみてくださいね。