独特の香りと辛味が魅力の「しょうが」。料理の味つけに使うのはもちろんのこと、食材の下ごしらえや薬味など、活躍の場が多い香味野菜です。そんなしょうがには体にうれしい栄養素が含まれているんですよ。今回は、しょうがの栄養素や、おいしいしょうがの選び方についてご紹介します。ぜひ、参考にしてみてくださいね!
しょうがの選び方と栄養素|買い物で役立つ基本の「き」
- 目次
- しょうがに含まれる成分とは?
- 主要な栄養価はこちら
- 注目の栄養素について
- おいしいしょうがの選び方
- おいしいしょうがを選んで味わおう!
しょうがに含まれる成分とは?
しょうがは体を温めるという話は聞いたことがある方も多いのではないでしょうか?これはしょうがに含まれる辛味成分である「ショウガオール」と「ジンゲロン」が関係しています。この2つの成分には血行をよくして新陳代謝を活発にする働きだけでなく、消化促進作用や殺菌作用もあると言われているんですよ。
また、しょうが特有の香りは「ジンギベレン」と「シトロネラール」という成分によるものです。これらの成分は、胃の健康を保ったり、食欲増進にも関わると言われています。
しょうがは漢方薬の成分として使われてきたり、「百邪を防御する」「万病を防御する」などという言葉があることからも、古くから重宝されていたことが分かりますね。
主要な栄養価はこちら
しょうが(皮なし、生)100gに含まれる主な栄養価は以下の通りです。
・エネルギー 28kcal
・水分 91.4g
・たんぱく質 0.9g
・脂質 0.3g
・炭水化物 6.6g
・食物繊維 2.1g
・カリウム 270mg
・マグネシウム 27mg
・マンガン 5.01mg
・ビオチン 0.7μg
注目の栄養素について
しょうがには、たくさんの種類のミネラルが含まれています。ミネラルは体内で作ることができない栄養素なので、食事で摂取する必要があります。以下、詳しく見ていきましょう。
■カリウム
カリウムはミネラルのひとつで、ミネラルは体内で合成できないため食物として摂る必要があります。体内の余分なナトリウムを体外に排出し、調整する作用があります。そのほか、筋肉の収縮などにも関わる重要な栄養素です。
■マグネシウム
カリウム同様、身体に必要なミネラルの一種。リンやカルシウムと共に歯や骨を形成するほか、筋肉の収縮や血圧維持など、体内のさまざまな代謝を助ける働きがあります。
■マンガン
ミネラルの一種であるマンガンには、健康な骨の形成に関わると言われています。また、たんぱく質や糖質、脂質の代謝を助け、消化をサポートする働きがある栄養素です。
おいしいしょうがの選び方
■皮にツヤがあって、皮がピンと張っている
まずは、しょうがの皮をチェックします。皮全体にツヤがあり、ピンと張っているものが新鮮です。皮にキズがあったりしなびていたりするものは、古くなって水分が飛んでしまっている可能性が高いので避けてくださいね。
■切り口が新しい
しょうがの断面にも、鮮度を見分けるポイントがあります。切り口が白色~クリーム色で、みずみずしいものが新鮮な証拠です。断面がカラカラに乾燥していたり、黒ずんでいたりする場合は傷んでいるおそれがあるので選ばないようにしましょう。
■ふっくらとして大ぶりのもの
しょうがはふっくらとして大ぶりのものが良品です。細く小さいものは、繊維質が多く、食べたときの口当たりが悪いことがあるので避けた方がよいでしょう。
おいしいしょうがを選んで味わおう!
しょうがに含まれる栄養素と、おいしいしょうがの選び方についてご紹介しました。しょうがは体にうれしい栄養素が含まれているうえに、使い勝手のよい食材なので、日々の献立に取り入れたいですね。
クラシルでは、しょうがの保存方法についてもご紹介しています。こちらもぜひ参考にしてみてくださいね!